「気の利いたこと言ってよ」って英語でなんて言う?

写真を描写したりそこから連想できたりする、ちょっと笑えて考えさせられる英文でフレーズを学びましょう。同時通訳者の横山カズ先生が解説する、1カ月、毎日 更新 の記事です。英文を音読するだけでも、スピーキング力が上がりますよ!第15回のお題は「けんかするカップル」の写真です。

ねぇ、何か気の利いたこと言ってよ!

画像: PAKUTASO

Why don’t you tell me something entertaining ?

ねぇ、何か気の利いたこと言ってよ!

Hey, I'm barely awake!

そんなん朝から言えないよ!

「英語でコミュニケーション」というと、やれロジックがどうの、異文化理解がどうの、といった大仰な議論が交わされがちです。

しかしながら、英語を身近にしたいなら、異文化やロジックの違いといった相違点にばかり注目するよりも、人類にとって普遍的な「 共通点 」に注目した方が英語の上達はずっと速くなります。

「こういうことはやっぱりどこのでもどの言語でも同じなんだな・・・」と感じるとほっとしますよね。

例えば、カップルのたわいもない会話。そこには「確かにこういうことってあるもんだよね」と共感し、くすっと笑いながら意識しなくても暗記できてしまうような表現が綺羅星(きらぼし)のように存在しています。

日常で意外と使われる「entertain」

ここで注目したいのは、 entertain という単語です。「 楽しい 」といえば、どんな単語が思い付くでしょうか?

enjoyable、fun、funnyといろいろ思い付きますが、日本語が母語の場合、不思議と entertain entertaining が思い付きにくい 傾向 にあります。しかし、英語の日常会話では思いのほかよく使われます。

キーフレーズ

・entertain:楽しませる

entertaining :楽しい、面白い、楽しめる

・keep ~ entertained:~を楽しませ続ける

以下のような、ちょっぴり大人っぽい会話や、関西弁的なノリもentertainという単語を軸に 展開する ことができます。
I’m not sure if I can keep you entertained.

あなたに飽きられたくないの(あなたを楽しませ続けられるかわかりません)。

The bottom line is (that) I keep them entertained.

恥かいてナンボや!(少なくとも笑いは取っているよ)

また、rarely、seldom(めったに[頻度])やhardly、barely、scarcely(ほとんど[程度])のような部分否定の単語は、日本語との相性があまりよくないので、意識して音読するなどして使えるようにしておくとよいでしょう。「見たり聞いたりしたらわかるけど、自分では使えていない」という単語や表現を見つけては、それを音読練習のターゲットにすると確実にスピーキング力は向上します。

この記事を読んだ日から、これらの単語が目や耳に引っ掛かるようになることでしょう!

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文:横山カズ @KAZ_TheNatural

関西外国語大学外国語学部スペイン語学科卒。同時通訳者。翻訳家。武蔵野学院大学元実務家教員。 三重海星中・高等学校 英語科特別顧問。学びエイド、リクルート・スタディサプリENGLISH講師。英語を日本国内で独学し、多分野で同時通訳者として活躍中。楽天では英語社内公用語化に貢献する。英語4技能・英語スピーキングのエキスパートとして日本全国で授業と講演を行う。発音テストEPT(R) 100(満点)。ICEE(国際英語コミュニケーション検定)2回優勝。英検1級。著書多数。

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