「冗談よ」は英語でmessを使ってなんて言うの?【映画で英語】

映画で英語

映画は生きた英語の宝庫。おすすめ映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を毎回1つ紹介します!今回は映画『セッション』から、messを使って「冗談よ」という表現です。

今日のおすすめ表現

I’m messing with you.

冗談を言って誰かをからかったとき、日本語だったら「なんちゃって!」とか「冗談!」などと言いますよね。

英語では、どう言うでしょうか?I’m joking! やI’m kidding! などを思い付く人が多いかもしれません。今回のおすすめ表現は、少し違う言い方I’m messing with you.を取り上げます。

表現の出どころ

この表現が使われているのは、2014年に公開の映画『セッション』(原題:Whiplash)です。

セッション(字幕版)

セッション(字幕版)

  • 発売日: 2015/10/21
  • メディア: Prime Video

アメリカ屈指の音楽大学シェイファー音楽院でプロのジャズドラマーを目指す青年アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)が主人公。アンドリューと指導者のテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)とのやり取りを中心に、物語は進んでいきます。

フレッチャーは、スパルタ式ともいうべき鬼の指導者で、アンドリューなどの教え子たちに怒号を浴びせて引っ張っていきます。そのため、映画の中の言葉使いもかなり荒く、ジャズバンドのメンバーである学生たちが精神的に追い詰められていくさまが描写されています。

過去にパワーハラスメントの被害経験がある人は、もしかしたら見るのがつらくなってしまうかもしれません。つらくなったら、無理に見ることはおすすめしません。大丈夫な人は、ぜひアンドリューがフレッチャーにどう対峙(たいじ)するのか、最後まで見てみてくださいね。

映画をよく見ていると、楽譜に“whiplash”という言葉が書かれているのに気付くと思います。映画の原題にもなっているこの単語は、劇中でシェイファー音楽院のバンドが幾度となく演奏する曲のタイトルです。オリジナルは、1973年に発表されたドン・エリスのアルバム『Soaring』に収録されています。

ちなみに“whiplash”とは、むちのしなやかな部分、もしくは「むち打ち症」のことです。転じて、むちで打たれたような衝撃という意味でも使われます。

表現の使い方

映画の中心は前述の通り、アンドリューとフレッチャーのやり取りですが、同時に、アンドリューの恋愛も少し描かれます。

アンドリューは、いつも行くカフェで、レジにいる店員の女性ニコル(メリッサ・ブノワ)をこう言ってデートに誘います。

Would you wanna go out with me ... ever?
よかったら・・・僕とデートしない?

するとニコルは真剣な顔で、こう言い放ちます。

Please go away.
あっちへ行って。

迷惑をかけたと思い困り果てたアンドリューは平謝りするのですが、そこへニコルは笑いながらこう言います。

I’m just messing with you ... I’m messing with you.
ただからかっただけ。冗談よ。

この言葉を聞いたアンドリューは心底安心したような表情を浮かべ、2人は後日、ピザ屋さんでめでたく初デートをします。

まとめ

“mess”は「散らかす」とか「めちゃくちゃにする」などを意味する動詞で、“with someone”を付けると、その人をからかうという意味になります。そのため、I’m messing with you.で、「あなたをからかっています」つまりは「冗談よ」となります。

ただしmess withは「からかう」以外にも、「干渉する」「ずさんな扱いをする」などいろいろな意味があります。言い方一つでかなりけんか腰のニュアンスにもなりかねません。

例えばDon’t mess with me.というと、「私をからかわないで」――つまり、「ふざけるな」という意味にもなりますので、気を付けてくださいね。

松丸さとみさん

文:松丸さとみ

フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。
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