「コロナうつ」を吹き飛ばせ!ストレスとの上手な付き合い方

「コロナうつ」を吹き飛ばせ!ストレスとの上手な付き合い方

英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の動画連動企画「Lecture」。「英語で学ぶ身近な医学」をテーマとしたレクチャーの最終回となる6月号は「うつ病」について、医師のフー・ユィーングさんにレクチャーしてもらいました。動画を見ながら、英語で「身近な病気」について学んでいきましょう!

誰もがかかる可能性のある「うつ病」

5月25日、政府は全国の緊急事態宣言の解除を正式に発表しました。現在は都道府県ごとに段階的に自粛の緩和を進めながら、感染拡大を防止するための「新しい生活様式」に沿って新型コロナウイルスと共存していくという生活を続けています。

私たちの生活を大きく変えることになった新型コロナウイルスですが、「コロナ疲れ」「コロナうつ」という言葉がよく聞かれるようになりました。感染者が日々増加していく不安や恐怖、外出自粛によってたまっていくストレス、運動不足による体力低下、生活リズムの乱れなど、多くの人がさまざまなストレスを感じていることでしょう。

今回は誰もがかかり得る心の病、「うつ病」についてレクチャーしていきます。タイムリーな話題について英語で話せるように、動画で学んでおきましょう!

うつ病になるとどんな症状が出るの?(動画01:38~02:08)

A person will experience multiple ups and downs, where their mood is normal and when their mood falls and becomes low, resulting in symptoms of depression.

During an episode of low mood, people will report feelings of sadness, of emptiness and sometimes feeling hopeless. Occasionally, low mood may result in occasional outbursts of anger, and feeling angry, when people lose
control of their emotions.

うつ病の患者は、気分の浮き沈みを何度も経験します。普通の気分のときもあれば、気分が落ち込んでふさぎ込み、その結果うつ病の症状が出る、といった具合です。

気分が落ち込んでいるときの患者は、悲しみの感情やむなしい思い、また、時には絶望感も訴えます。時折、気分の落ち込みが原因で散発的な怒りを爆発させ、自分の感情をコントロールできなくなって怒りを感じます。

これらはうつ病の基本的な症状ですが、ほかにも、疲れたり、気だるくなったり、時には頭痛や胃の痛みという身体的症状を訴えることもあるそうです。こうした症状を医学ではpsychosomatic symptoms(心因性症状)と呼びます。この言葉は、古代ギリシャ語で精神を指す「psycho」と、肉体を指す「somatic」から来ています。

うつ病のさまざまな治療法

うつ病の治療に用いられる方法には、さまざまなものがあります。ほとんどの患者には、通常、medical treatments(薬物治療)とpsychotherapy(心理療法)を組み合わせて用います。
心理療法としてよく知られているのは、cognitive behavior therapy(認知行動療法*1)、group therapy(集団療法)、family therapy(家族療法)、couple therapy(カップル療法)などがあります。うつ病の症状によっては、ある心理療法が薬物治療などよりも効果的ということもあり得ます。

最近は、うつ病やその他の精神疾患のための非常に新しく刺激的な治療法が次々と出てきていて、例えば、スキューバダイビングやバーチャルリアリティーも、精神疾患の治療に使われているそうです。

うつ病にならないために気を付けることは?(動画10:58~11:28)

While there is no fail-proof method of preventing depression, several strategies and good practices can help. These are all related to controlling stress. For example, if you are feeling down or upset or very stressed out at
work or at school, engaging in activities that can help to boost your mood, such as exercising, is one method. You can practice yoga or mindfulness or meditation as well.

うつ病を防ぐと言い切れるメソッドはありませんが、助けになる方法やよい習慣はあります。どれも、ストレスをコントロールすることに関連したものです。例えば、もしあなたが職場や学校で落ち込んだり動揺したり、ストレスですごくいらいらしたりしているなら、気分を盛り上げるのに役立つ活動、例えば運動をするのも一つの方法です。ヨガ、マインドフルネス、瞑想(めいそう)をするのもいいですね。

気分が落ち込んだりストレスがたまっていると感じたりするときは、自分に合った発散方法を見つけて、ストレスとうまく付き合っていけるようになりましょう!

うつ病にまつわる語句を要チェック!

「うつ病」の英語レクチャーはいかがでしたか?動画の中で登場する、うつ病にまつわる表現を下にまとめました。

    • depression:うつ病
    • psychiatric:精神の、精神上の
    • ups and downs:浮き沈み
    • emptiness:空虚感、むなしさ
    • outburst:(感情などの)爆発、突然のほとばしり
    • lethargic:無気力な、気だるい
    • nervous breakdown:神経衰弱、ノイローゼ
    • suicide:自殺
    • bullying:いじめ
    • isolation:孤立、孤立状態
    • mindfulness:マインドフルネス ★「今この瞬間」に意識を向けることで、ストレスの軽減、集中力の向上を目指す心理療法。
    • meditation:瞑想

 

自分の症状を説明する表現は、海外で病気にかかるなど、いざというときのために覚えておくと役立ちます。皆さんもぜひ、これらの語句を使って「うつ病」について人と話したり、説明したりできるようになりましょう!

この動画の全スクリプトと和訳はENGLISH JOURNAL6月号で!

動画での学習は、視覚情報を伴い、英語でどんな内容を話しているかをより理解しやすくなるため、初級者の方にもおすすめです。レクチャー動画を実際に見ながら、「うつ病」についてぜひ英語で学んでみてください!

「英語で学ぶ身近な医学」をテーマとしたレクチャーはこちら

英語レクチャーが充実! EJオリジナル動画はこちら

ENGLISH JOURNAL の連載「Lecture」ではこれまで、ロッシェル・カップさん(経営コンサルタント)による「英語での働き方」、ギャヴィン・ブレアさん(ジャーナリスト)による「Brexit問題」、ソンヤ・デールさんによる「ジェンダー/LGBT」、勝又泰洋さんによる「神話」についてレクチャーしていただきました。ビジネスパーソン必見の動画となっていますので、ぜひこちらも併せてお楽しみください!

Ying Foo(フー・ユィーング)
シンガポール生まれ。英・中・独・日の4言語を話す。イギリスで医師免許を取得し、これまでに特任助教として大学や病院にて医療人材を育成するための「医学英語」の授業を担当。さまざまな国の医療の文化的な違いに興味を持っている。

写真・動画:田村 充
構成・文:須藤瑠美(ENGLISH JOURNAL編集部)

*1:偏った物の捉え方(認知のゆがみ)を修正することで症状を緩和することを目指す心理療法