
英語学習をこんなに頑張っているのに、英語力の伸びが感じられなくなった――。順調に進んできた学習が、いわゆる「中級者の壁」にぶち当たった瞬間です。誰もが経験するこの壁を乗り越えなければ、当たり前ですが、その先は見えてきません。では、どうすれば?
目に見える上達がない…は誰もが当たる壁
「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんは、英語学習が突き当たる壁について次のように述べています。
「どんな習い事にも『中級者の壁』というのがあります。水泳でもテニスでもピアノでも将棋でも、上達の過程で誰もが突き当たる越えがたい壁です。
皆さんも経験しているかもしれませんが、入門から初級や中級までは、ルールや要領を少しずつ身に付け、練習が成果となって右肩上がりの上達を示す楽しい時期です。
ところが、 中級レベルからさらに上を目指すとなると状況は異なります 。
今までと同じように練習しても、目に見える上達がない、次のハードルが越えられない、そして練習方法にあれこれ悩む、そんな時期が訪れます。これが『中級者の壁』です」
そして、その壁を乗り越えるためにできることはというと、
「中級者が『熟達した英語使用者』になるために越えなければならない壁は『自動化』です。自動化とは、私たちが母語で自動的に言葉を使っているように、 英語においても自動的に使えるようにすること です」
「自動化」の詳しい方法については、次の記事が参考になります。
楽しくなければ続かない…のが英語学習
ところで、中級者の壁を乗り越えるには、1000時間程度の学習を集中的にこなす必要があると、上の記事で松岡さんは述べていますが、それは結構なボリュームです。
続けるには、それを習慣にすることが必要ですが、楽しくないことは間違いなく続きません。学習を楽しみに変えるコツは、(1) 自分の趣味で勉強すること 。そして、(2) 難しすぎない英語で学ぶこと (目安としては「よく分かる+1」の難易度だそうです)。
習慣化に成功すれば英語はモノになる
「習慣」というのは恐ろしいもので、 「やらないと気持ち悪い」という状態 になります。そうなってしまえばしめたもの、あなたの英語学習は日々の生活の中になくてはならない存在になっています。
例えば、「月刊の英語学習誌を利用して学習をルーティン化する」「英語の音声を常に携行し、いつでもどこでも聞いてみる」。慣れるまでは大変かもしれませんが、数週間、頑張ることができれば、必ず「そうしないと気持ち悪い」という状況を作れるはずです。
「習慣化」のアイデアについては、次の記事に詳しく書かれています。
そのほか、松岡さんのアドバイスは英語学習者なら耳を傾けるべきものばかり。次のような記事もぜひ参考にして、日々の英語学習を継続させていきましょう。
1000時間ヒアリングマラソン
1982年に開講して以来、アルク人気 No .1の通信講座。生きた英語を聞き取り、多彩なトレーニングによって「本物の英語力」を身に付ける教材です。ネイティブスピーカーが使うリアルな会話やニュース英語、映画のセリフなどさまざまなジャンルの素材がたくさん収録されているだけでなく、トレーニングで力が付くようしっかり導き、細やかなカリキュラムに沿って学習を進めます。
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