サッカーのワールドカップが盛り上がっています!仲間同士で試合を見るとき、英語ではどんな言葉が飛び交うのでしょう。サッカー大国のイギリス、ロンドン在住の宮田華子さんに現地でよく聞くフレーズをまとめてご紹介いただきます。
目次
サッカーのパブリックビューイング会場といえば「パブ」
FIFAワールドカップカタール2022が11月21日に開幕しました。そして23日に日本は、グループEでドイツに勝利!遠くにいても日本人の私は日本戦を一番楽しみにしています。でも、ロンドン(イングランド)在住なのでイングランドも応援しています。
イングランドはグループBですが、なんと同じイギリスのウェールズも同じグループBなのです。ちょっとヒヤッとするグループ分けに「困った」と思うイギリス人は多いですが、イギリス国内同士の対戦が見られるだけに、例年以上に盛り上がっています。
BBCまたは民放最大手ITVで、日本戦を含め全試合がテレビ放送・ネット配信されるため、自宅観戦もしやすいのですが、誰にとっても身近なパブリックビューイング会場と言えば「パブ」でしょう。普段はスポーツ中継を放映していないパブでも、「ワールドカップは別」とばかりに、ドア前に「〇〇VS〇〇戦をライブ放映、見られます!」と書かれた立て看板を置いている所がたくさんあります。
ビール片手にスクリーンを見つめ、シャウトしながら応援する・・・これがイギリス人が愛する観戦方法です。
そこでこの記事では、パブでサッカー観戦中に飛び交う「リアルな」フレーズをご紹介します。
観戦中は力が入りすぎるあまり、「Fワード」や「bloody(イギリス英語で「ひどい、最悪な」の意)」といった汚い言葉やののしり言葉をシャウトしている人が多いのですが(笑)、今回はそれ以外のフレーズを集めてみました。
試合前の英語表現
Which team do you support?
どっちのチームを応援しているの?
What time's (the) kick-off?
何時に試合開始だっけ?
What do you think the score will be?
何点入ると思う?
Here we go! It’s started!
いよいよだね!試合が始まったよ!
試合中(前半戦)の英語表現
What’s the score?
何点入っている?
Nil-nil.
0対0だよ。
nilはイギリス英語で、スポーツの得点で「0点」という意味です。得点が入っている場合は、Two nil.(2対0)のように言います。
Go on! Shoot!
行け~!シュートだ!
What an exciting match!
何てハラハラする試合なんだ!
How many minutes left till half time?
ハーフタイムまであと何分?
ハーフタイム中の英語表現
Pint? It’s my round. Same again?
さて一杯飲む?私が買う番だよ。同じのでいい?
友人とパブに行くと、ドリンクは順番でまとめ買いするのが習わしです。「~の番」というときにroundを使います。
Jude Bellingham's done well. His goal was just beautiful!
ジュード・ベリンガムはいい仕事したね。最高のシュートだった!
ベリンガムはイングランド代表のミッドフィールダー。21日のグループリーグ初戦で素晴らしいヘディングシュートを決めましたね!
I like Lineker’s comments. I loved him as a player, and now he's an excellent presenter.
(ゲーリー・)リネカーのコメントが好きなんだ。選手時代も好きだったけど、今や素晴らしい司会者だよね。
名古屋グランパスエイトに在籍したこともあるゲーリー・リネカーは、BBCのサッカー番組で看板司会者として活躍中です。
試合中(後半戦)英語表現
Offside!? You're joking. . .
オフサイドだって?冗談だろ・・・。
Stunner! That's a wonder goal!
すごい ! なんてゴールだ!
Stunner!やThat’s a wonder goal!は、あり得ないようなものすごいゴールが入ったときに、テレビ実況の人がよく叫んでいるフレーズでもあります。
What’s the ref doing? I can't believe it. . .
審判は何やってんだ?信じられない・・・。
refはreferee(審判)の短縮形です。
That was never handball!
あれはハンドじゃない!
That’s a red card!
あれはレッドカードだよ!
Book him!
警告出せ!
Send him off!
退場させろ!
試合が白熱してくると、審判への文句はきりがありません。
What a header! Amazing!
すごいヘディング!素晴らしい!
ヘディングは正式には「headed goal」ですが、「header」だけで通じます。
I don’t like watching penalties. It’s bad for my heart.
PKを見るのは嫌だな。心臓に悪いよ。
penalty kick(PK、ペナルティーキック)は「penalty」とだけ言うことが多いです。
There's 5 minutes of added time. That's long enough to get a winner!
アディショナルタイムが5分もある。決勝ゴール決めてほしい!
サッカーの決勝ゴールのことをwinnerと言います。
試合後の英語表現
We did it! Unbelievable!
勝った!信じられない!
We almost did it. We played well.
惜しかった。よくやったよ。
That was a good match. Do you fancy another drink? I'll get them in.
いい試合だったね。もう一杯飲む?僕がおごるよ。
結局、最後は「飲み」で締めるのがパブ観戦。ここからの方が試合より長かったりするのもお楽しみです。
そしてイングランド戦を観戦するときのアンセム(応援歌)はこの曲「Three Lions (Football's Coming Home)」。1996年にイングランドで開催されたUEFA欧州選手権(UEFA Euro)で、この曲はサッカーイングランド代表チームの公式アンセムでしたが、以後イングランド代表戦のたびに歌われています。
イングラド戦を観戦する際は、この曲を歌えるようにしておくと楽しいですよ!
宮田華子さんの連載「LONDON STORIES」
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