
「今聴いてほしいアーティスト」と関連する楽曲を音楽が伝えるメッセージや社会的・音楽的文脈などと合わせて高橋芳朗さんが解説します。
今月のアルバム
アヴリル・ラヴィーンの最新アルバム『Love Sux』を紹介します。
今年デビュー20周年を迎えるアヴリル・ラヴィーンが3年ぶり、7枚目のアルバムとなる『Love Sux』をリリース。初期に見られたストレートなポップパンク・サウンド全開の本作は世界中で話題となっている。
ストレートなパンクロックをぶつける、アヴリル・ラヴィーンの原点回帰
写真:ロイター
ストレートなパンクロックをぶつける、アヴリル・ラヴィーンの原点回帰1990年代のグリーン・デイやオフスプリング、2000年代のサム41やグッド・シャーロットなど、かつてティーンの青春を彩るサウンドトラックとして一世を風靡したポップパンクが、ここ数年リバイバルを迎えている。
そんなポップパンク再燃の動きの中心にいるのがヒップホップから転向して作った2020年リリースのアルバム『Tickets to My Downfall』で全米チャートを制したマシン・ガン・ケリーだが、彼をはじめとする新世代からのラブコールに応えるようにして「元祖ポップパンク女王」アヴリル・ラヴィーンが絶好のタイミングで新作『Love Sux』を発表した。
ポップパンク・リバイバルのもう一人の立役者、ブリンク182のトラヴィス・バーカーが主宰するDTAレコード移籍第1弾アルバム『Love Sux』は、ラウドでキャッチーなパンクチューンが満載の原点回帰な内容。ブラックベアーをゲストに迎えた先行シングル「Love It When You Hate Me」など、彼女をリスペクトする若いアーティストとのコラボも楽しめる。
Don’t call me baby / I love it when you hate me / I know it’s crazy / I love it when you hate me / The highs, the lows, the yes, the no’s / You’re so hot when you get cold / Don’t call me baby / I love it when you hate me
ベイビーなんて呼ばないで。それなら嫌われるほうがマシ。クレイジーだってわかってる。あなたに愛想を尽かされるほうがいいなんて。最高だと思ったら最低だったり、イエスと思えばノーだったり、冷たくされたと思ったら熱烈だったり。ベイビーって呼ばないでくれる? それなら嫌われるほうがマシだから
この楽曲のMVはアヴリルが「恋多き女性」として投獄されるという、やや自虐的とも取れる設定。今回の新作リリース直後、3度目の結婚に向けてラッパー/シンガーのモッド・サンと婚約を交わした彼女の恋愛遍歴と重ね合わせて聴くのも一興だろう。
ポップパンク・リバイバルを代表する楽曲4選
今回の記事で紹介している音楽のプレイリストをご紹介します。現在リバイバル中のポップパンク・サウンドを聴いてみよう!
- Bloody Valentine by Machine Gun Kelly
- Weird! by Yungblud
- Good 4 U by Olivia Rodrigo
- silence is also an answer by KennyHoopla & Travis Barker
アヴリル・ラヴィーンのアルバム
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