日本のこと、自分のことを話せるようになる!通訳者養成法をベースにした 「5つのルーティン」の秘密

6月21日発売になった『英語で説明・プレゼン・発信ができるようになる5つのルーティン』。英語を人前で話す機会がある方のための、通訳者養成メソッドをベースにしたトレーニング本です。日本の事象や自分が住む街や勤務する会社、あるいは平和を祈念するメッセージを、あなた自身の英語で話せるようになります。「5つのルーティン」について、本に書ききれなかった情報をお教えいたします!

「5つのルーティン」って?

本書で提唱している、あるトピックについて英語で話せるようになるための学習ステップのことです。

1. 音読
2. 重要ポイントをつなぐ
3. リピーティング
4. 1文ごとの通訳
5. 英語で話す

の順番で、日本語と英語の音声を使って演習します。

ルーティン1:音読(日本語と英語)

日本語でも説明できないこと、あるいは自分自身の中に情報が入っていないことについては、英語で発話できません。このルーティン1では、課題トピックについて、日本語と英語で資料を読みます。目の前の相手に伝えようという気持ちを持って、はっきりと、わかりやすく、声に出して読んでみてください。プロのナレーターが読み上げた模範音声があるので、確認し、真似てみるとなおよいでしょう。

ひとことメモ
「相撲」の説明で、「足の裏以外の身体の一部が土俵につくと負け」ということを、英語で説明することはできますか?難しいと感じる人も多いと思います。ぜひこういうテーマにも取り組んでみてください。

ルーティン2:重要ポイントをつなぐ(日本語と英語)

課題トピックについて、重要なポイントのみが、メモやスライドに書かれています。ポイントをつないで、目の前の相手に対して、日本語、あるいは英語で説明してみましょう。ルーティン1で音読したことを覚えていますか?そこでインプットした情報もフル活用してみてください。できなかった場合には、ルーティン1の資料を見直してみてもかまいません。

ひとことメモ
手元のメモだけで、あるいは、原稿なしで、パワーポイントを見ながら、説明することに慣れると、上達するでしょう!

ルーティン3:リピーティング(英語)

ルーティン1で扱った英文を基に1文ずつに区切って、リピートポーズを入れました。最初は英文を見ながらでかまいません、チャイムのあとに繰り返してみましょう。2度目は英文をなるべく見ずに、リピートしてみてください。ここでも、棒読みにならず、イントネーションやアクセント、強調箇所をなるべくまねて発話しましょう。

ひとことメモ
リピートしやすいように、1文は最長18ワードくらいに設定してあります。文字を見ずに言えるよう、頑張りましょう。

ルーティン4:1文ごとの通訳(日本語→英語)

今度は、ルーティン1の日本語を基にしたナレーションを聞きます。1文ずつポーズが入っているので、英語に直してみましょう。次のページで模範となる英文を文字で確認しましょう。

ひとことメモ
時間内に話せなかった場合には、前のルーティンに戻って、復習してみてください!

ルーティン5:英語で話す(英語)

最後に、このトピックについて、英語で話してみましょう。第1章はタイマーを使って1分間でまとめます。第2章は日本語のスライドを見ながら、第3章は通訳者が用いる速記風の日本語のメモを見ながらでOKです。そのあとで、模範となる英文と音声を確認しましょう。うまくできなかった場合には、前のルーティンに戻って、再度、試してみてください。

なお、模範例はAとBの2つが入っています。同じ内容を違う英語で表現できることを確認してください。今まで練習してきた英語のとおりに言えなくてもかまいません。自分の頭の中にある単語とフレーズ、構文を総動員して、言ってみましょう。

単語やフレーズで、特に難易度が高そうなもの、あるいは覚えておくと後のルーティンで役立ちそうなものを集めたWords & Phrases、通訳者の視点から、日々の英語学習に役立つこぼれネタをお教えするColumn、ルーティン5のABの模範例の差異や、この課で学ぶべき英語表現、類似表現、構文などを丁寧に説明した「解説」なども、しっかり使って学習しましょう。

池田和子
池田和子

上智大学外国語学部、比較文化学科卒業。モントレー国際大学大学院、会議通訳修士。コロンビア大学大学院、英語教授法修士。外国資金為替ディーラーを経て、1993年よりフリーランス会議通訳者・翻訳者。スポーツから国際会議まで幅の広い分野をこなす。2002年より東京外国語大学非常勤講師として、通訳講座および通訳訓練法を応用した英語講座を担当。2021年より早稲田大学大学院でも教える。

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