TOEIC講師の早川幸治先生が、単語を成功させるために大切なポイントと、それらの学習法を効率的・効果的に実践できる新刊『TOEIC® L&Rテスト ボキャブラリーブースター』の活用法を徹底解説します。単語学習に悩む、全ての方に必見の内容です!
なぜ単語が覚えられないのか
こんにちは。TOEIC講師の早川幸治です。
TOEICの学習は順調でしょうか。TOEICの学習の中でも最も大切である一方で、もしかしたら最もうまくできないのが、単語学習かもしれません。
でも安心してください。覚えられないというのは、記憶力が悪いせいではありませんし、もちろん年齢のせいでもありません。
単語学習にはコツがあります。とは言っても、1回見て全部覚えるという魔法のようなやり方はありませんけれども、コツはあります。
もし普段の学習でどうしても単語が覚えられないとしたら、原因はたったの一つです。
それは何かというと、思い出しやすくなる仕組みを使っていないということなんですね。
今回は、TOEICに必要な単語力を高めながら、単語力だけではなくて文法力、それからリスニング力、リーディング力も一緒に高められるような学習のポイントを2つご紹介します。
その中でこちらの本、『TOEIC® L&Rテスト ボキャブラリーブースター』を使いながらご紹介させていただきます。
ポイント① フレーズで学ぶ
まず1つ目のポイントは、フレーズで学習するということです。
例えば、以下のような単語があります。
residential(住宅の)
residential、これは「住宅の」という意味ですけれども、これだけでは使い方がわからないんですね。使い方がわからないとやはり覚えることはできません。すぐに忘れてしまいます。
ところが以下のようにフレーズで見てみることで、
residential area(住宅地)
residential area、これは「住宅地」という意味ですけれども、使い方がまず頭に入ります。
さらに皆さんが住んでいる地域、おそらくresidential areaということができます。イメージもしやすくなるんですね。
さらにresidential areaこれは「形容詞+名詞」。文法もカタマリで頭に入れることができます。
このようにフレーズで学習することは、単語の使い方が理解できるだけでなくて、文法のカタマリも頭に入りますし、さらにイメージしやすくなります。
ポイント② センテンスで学ぶ
そして2つ目のポイントが、センテンスで学習するということです。
先ほどのフレーズで学ぶことで、使い方を身につけることができます。さらにセンテンスで学習することによって、使い方にプラスして使われる場面・文脈を学ぶことができます。
例えば、以下のフレーズを見てみましょう。
refer to the manual(マニュアルを参照する)
refer to the manual(マニュアルを参照する)というフレーズがあります。使い方はわかりますけれども、場面がわからないですよね。
その時に例えば、
Please refer to the manual before carrying out maintenance.(メンテナンスを行う前に、マニュアルを参照してください)
という風にセンテンスになると、使われる文脈までわかりますので、思い出しやすくなります。イメージしやすくなります。
短いから覚えやすいというわけではないです。ある程度の長さがあることによって、文脈が発生します。
そして文脈が発生するということは、どういう場面で使われるかというのを学ぶことができますので、読んだ時聞いた時に思い出しやすくなるんですね。
効果的な単語学習を実現する『ボキャブラリーブースター』
この2つのポイントを盛り込んだ学習が効果的・効率的に行えるのが、こちらの『TOEIC® L&Rテスト ボキャブラリーブースター』です。紙面を見ながら説明していきます。
ボキャブラリーブースターの学習は、まずセンテンス、そしてフレーズ、最後に単語というように流れていきます。これは多くの単語学習教材とは逆の流れになっています。これがボキャブラリブースターの特徴ですね。
文脈から学ぶことでリスニングやリーディングにも対応できる単語力を磨いていきます。そしてセンテンスには、3-in-1センテンスという名前がついています。
この特徴は、3つの文の中に3つのフレーズが埋め込まれていることです。たった3つの文ですけれども、文脈があるために場面の中で学ぶことができます。3つの文だけですから、長すぎず短すぎずというメリットもあります。そしてこの内容はTOEICに出てくる、Part3、Part4、Part6、そしてPart7に登場するような内容ですから、TOEICのあるあるネタとしても学ぶことができます。
そして学習するフレーズは、3つの文の中にある3つのフレーズの他に、テーマに関連するフレーズが追加で2つ紹介されていますから、1ページの中で5つのフレーズを学ぶことができます。
そして解説では、語源の情報だったり、同義語の情報だったり、派生語の情報だったり、文法の説明だったり、TOEICの出題傾向に関連する情報だったり、といったスコアアップに直結するような情報をお伝えしています。
一つのページの中に5つのフレーズが入っています。それが200セットありますから、1冊で合計1,000のフレーズを学ぶことになります。さらに3-in-1センテンスも200セットありますから、大量の文脈に触れることができます。
まとめ
いかがでしょうか。単語の意味を知るだけではなくて、単語の使い方を学んでさらに単語が使われる文脈の中で学ぶ。そうすることで、単語力を一気にブーストする教材が『TOEICL&Rテストボキャブラリーブースター』です。
ぜひお手に取ってみてください。そして単語力だけではなくてその先にあるスコアもブーストしてください。
皆さんのスコアアップを応援しています。
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。