この記事では、英検3級対策におすすめの単語帳5冊を厳選して紹介するとともに、自分に合った1冊の選び方から、合格につながる覚え方まで、まるごと解説します。
目次
英検3級の合格に必要な英語力
英検3級の対策を始めるにあたり、まず押さえておきたいのが「どれくらいの単語を覚える必要があるのか」という点です。
合格に必要な語彙数は約2,100語
英検3級のレベルは「中学卒業程度」とされています。合格に必要な語彙数は約2,100語で、CEFRではA1程度に相当します。
英検4級の合格に必要な語彙数が約600〜1,300語なので、4級合格後に新たに900語ほど覚える必要がある計算です。日常生活や学校生活に関する身近な単語が中心ですが、4級にはなかった抽象的な意味の語も増えてきます。
試験の約半分が語彙力を問う問題
英検3級の一次試験(筆記)は、リーディング30問とライティング2問の全32問で構成されています。そのうち、語彙・文法の知識を問う短文空所補充問題が15問あり、全体のおよそ半分を占めます。
さらに、長文読解やリスニングでも語彙力が問われるため、単語力は合格のカギを握るといっても過言ではありません。また、2024年度からはライティングが2問に増え、語彙力の重要性は一層高まっています。英検3級に合格するために、まず取り組むべきは単語対策です。
英検3級の単語帳を選ぶ3つのポイント
書店に行くと英検3級向けの単語帳がたくさん並んでいます。どれを選べばよいか迷ったときは、次の3つのポイントを基準にしてみてください。
出題頻度順に並んでいるか
英検対策の単語帳を選ぶうえで、もっとも重視したいのが「出題頻度順」に単語が並んでいるかどうかです。過去問データを分析し、よく出る単語から順に掲載されている単語帳であれば、試験までの時間が限られていても、優先度の高い単語から効率よく覚えられます。
音声つきかどうか
英検3級にはリスニングテストがあり、二次試験では面接も行われます。単語の意味だけでなく、正しい発音やアクセントも一緒に覚えることが大切です。
音声ダウンロードやスマホアプリに対応している単語帳を選べば、通学中や移動時間にも耳から単語を覚えられます。「目で見て覚える」と「耳で聞いて覚える」を組み合わせると、記憶に残りやすくなるのでおすすめです。
自分のレベル・学習スタイルに合っているか
同じ英検3級対策の単語帳でも、構成や特徴はそれぞれ異なります。たとえば、一語一訳でテンポよく覚えるタイプ、長文の中で文脈ごと覚えるタイプ、リズムに乗せて音声で覚えるタイプなど、さまざまです。
自分が「どんな覚え方なら続けやすいか」を考えて選ぶことが、挫折せずに1冊をやり切るコツです。
英検3級におすすめの単語帳5選
ここからは、英検3級対策に適した単語帳を5冊紹介します。いずれも過去問分析に基づいて作られており、信頼性の高い定番書です。
改訂版 キクタン英検3級
「キクタン」シリーズの英検3級対策版です。最大の特徴は「チャンツ」と呼ばれる音声学習法。音楽のリズムに乗せて「英語→日本語→英語」の順に単語が流れるので、耳で聞くだけでも自然に単語が頭に入ってきます。
過去の出題傾向を分析し、頻出の784語を厳選。1日16語×7週間で学習が完了する設計なので、スケジュールを立てやすいのもポイントです。チャンツ音声に加え、各単語を使った例文音声も収録されており、リスニング対策にもつながります。
専用学習アプリ「booco」では、音声再生の他クイズ機能や覚えた単語が定着しているか確認できる機能など、アプリならではの効率的な学習が可能です。
キクタンの使い方についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
英検3級 でる順パス単 5訂版
「でる順パス単」シリーズは、英検対策の単語帳として広く使われているロングセラーです。過去5年分の英検データを分析し、頻度の高い単語から順に掲載しています。
すべての見出し語に用例がついており、その単語が試験でどのように使われるかをイメージしながら覚えられるのが強みです。別冊の「MY WORD BOOK」を使えば、苦手な単語だけを集めた自分だけの単語帳を作ることもできます。旺文社の公式アプリ「英語の友」にも対応しています。
「定番の1冊で手堅く対策したい」という方におすすめです。
出る順で最短合格!英検3級 単熟語EX 第2版
単熟語EXシリーズは、2023年に大幅改訂された第2版が出ています。過去15年分の過去問(約15万語)を分析し、合格に必要な約1,290語句を収録。特に、一次試験の語彙問題(筆記大問1)で問われやすい語句を優先して掲載しているのが特徴です。
すべての見出し語にシンプルな例文がつき、コロケーション(単語の組み合わせ)も意識した構成です。無料で音声をダウンロードでき、見出し語や日本語訳、英語例文を聞けるので、暗記やシャドーイングにも活用できます。
「パス単だけでは物足りない」「短期間で合格ラインに届きたい」という方に向いています。
英検3級 文で覚える単熟語 4訂版
通称「文単(ぶんたん)」です。一般的な単語帳とは異なり、英検3級レベルの長文を読みながら、文脈の中で単語を覚えていく構成になっています。
70本の英文が8つのテーマに分かれており、読解力とリスニング力を同時に鍛えられるのが魅力です。「単語だけをひたすら覚えるのは苦手」「長文にも慣れたい」という方にぴったりの1冊といえるでしょう。公式アプリ「英語の友」で音声も聞けます。
ランク順 英検3級 英単語1350 新装版
過去問のコーパス(膨大な英文データベース)を徹底分析し、頻出順(ランク順)で単語・熟語・会話表現を掲載しています。収録語数は約1,350語。
各単語にはよく出る例文や用法の解説がついており、試験での出題パターンをつかみやすい構成です。無料アプリでクイズ形式の復習ができるので、ゲーム感覚で学習を続けられます。赤フィルターも付属しており、通学中に片手で学習しやすいコンパクトなサイズ感も好評です。
「クイズやアプリで楽しく覚えたい」という方におすすめです。
英検3級によく出る単語の特徴
単語帳を使って学習する前に、英検3級ではどんな単語が問われやすいのかを知っておくと、学習にメリハリがつきます。ここでは品詞別・テーマ別に、出題傾向の特徴を見ていきましょう。
品詞別の出題傾向
英検3級の筆記大問1(語彙問題)を分析すると、出題される品詞には偏りがあります。特に押さえておきたいのは次の3つです。
- 動詞:もっとも出題数が多い品詞です。"suggest"(提案する)、"collect"(集める)、"deliver"(届ける)など、4級までにはなかった少し抽象的な動作を表す語が増えます。意味だけでなく、後ろにどんな語が続くか(語法)もあわせて覚えておくと得点につながります。
- 名詞:動詞と同じくらい出題されます。"schedule"(予定)、"temperature"(気温)、"experience"(経験)など、日常生活や学校生活に関する語が中心です。テーマごとにまとめて覚えると記憶に残りやすくなります。
- 形容詞:2〜3問程度出題されることが多い品詞です。"comfortable"(快適な)、"necessary"(必要な)、"polite"(礼儀正しい)など、人や物事の様子を表す語が問われます。反対の意味の語(反意語)とセットで覚えるのが効率のよい方法です。
このほか、副詞や前置詞が出題されることもありますが、まずは動詞・名詞・形容詞を中心に固めていくのが、合格への近道です。
テーマ別の出題傾向
英検3級で出題される単語は、私たちの身近なテーマに関するものが中心です。よく出るテーマとしては、次のようなものが挙げられます。
- 学校生活:授業、部活動、行事に関する語("practice"、"contest"、"project"など)
- 日常生活・家庭:料理、買い物、旅行に関する語("recipe"、"customer"、"luggage"など)
- 趣味・スポーツ:音楽、読書、スポーツに関する語("instrument"、"match"、"audience"など)
- 自然・環境:天気、動植物に関する語("temperature"、"environment"、"species"など)
単語帳で学習するときは、こうしたテーマを意識しながら覚えると、「この単語はどんな場面で出てくるか」がイメージしやすくなります。長文読解やリスニングでも、テーマの予測ができるようになるのでおすすめです。
熟語・会話表現も忘れずに
英検3級では、単語だけでなく熟語(イディオム)や会話表現も出題されます。たとえば "be interested in 〜"(〜に興味がある)、"look forward to 〜"(〜を楽しみにする)、"take care of 〜"(〜の世話をする)などは頻出です。
単語帳の多くには熟語編や会話表現編が含まれています。単語編だけで終わらせず、熟語・会話表現のパートまでしっかり取り組むことが、合格への確実な一歩になります。
単語帳を使った効率の良い覚え方
よい単語帳を手に入れても、使い方を間違えると効果は半減します。ここでは、英検3級の合格に向けた4ステップの覚え方を紹介します。
1日15分×毎日で習慣にする
単語学習で大切なのは、1回に長時間かけることではなく、毎日短時間でも繰り返し取り組むことです。1日15分、50〜100語のペースで進めてみましょう。何度も同じ単語に触れることで、記憶が定着していきます。
音声を使ってリスニング対策も
単語帳に付属の音声やアプリを活用し、「見る」だけでなく「聞く」「声に出す」学習を取り入れましょう。英語の発音を耳で覚えておくと、リスニングテストで聞き取れる単語が格段に増えます。
音声を聞きながら後に続いて発音する「シャドーイング」もおすすめです。口を動かすことで、二次試験(面接)に向けたスピーキングの練習にもなります。
小テストで覚えた単語・覚えていない単語を仕分ける
ただ単語帳を眺めるだけでは、覚えた気になっているだけの場合もあります。赤シートやアプリのテスト機能を使って、「1秒以内に意味が言えるか」を基準にチェックしてみてください。
覚えられている単語と覚えられていない単語を明確に分けることで、次の学習で何に集中すべきかがはっきりします。
苦手な単語に集中する
チェックの結果、すでに覚えた単語は次回の学習から外してしまいましょう。まだ覚えていない単語だけに絞って繰り返すことで、限られた時間を有効に使えます。
付箋を貼る、単語帳アプリの「苦手リスト」に登録するなど、自分なりの仕分け方法を見つけると効率がさらに上がります。
まとめ
英検3級の合格には、約2,100語レベルの語彙力が求められます。試験全体の約半分が語彙に関わる問題であり、単語力は合格を左右する大きなポイントです。
単語帳を選ぶ際は、「出題頻度順の構成か」「音声つきか」「自分の学習スタイルに合っているか」の3点を確認しましょう。
大切なのは、どの単語帳を選ぶかよりも、1冊を最後までやり切ること。毎日15分、コツコツと繰り返す習慣をつくれば、語彙力は着実に伸びていきます。
![新装版 キクタン英検3級[音声DL付]](https://m.media-amazon.com/images/I/81c6pf7xulL._SY425_.jpg)





