食べられるテープ!?アメリカの大学生による「おいしい発明品」が話題に【英語多読ニュース】

皆さんはどんなファストフードが好きですか?ハンバーガーやサンドイッチなども定番ですが、アメリカ人が好むファストフードと言えば、なんといっても「ブリトー」ですよね。ときに食べづらいのが悩みのタネですが、そんな問題を解決する面白い発明品が生まれました。

ブリトー用の食べられるテープ?

メキシコ料理の「ブリトー」。皆さんは食べたことがありますか?

小麦粉で作られたトルティーヤにひき肉やチーズ、レタス、トマト、アボカドなどの具材を乗せて巻いた、アメリカ人の定番ファストフードの一つです。世界各国に展開するレストランチェーン「チポトレ」や、日本にも店舗がある「タコベル」などが、ブリトーを販売している定番のお店です。リーズナブルでボリューミーなブリトーは、非常にコスパが良いので、一度食べたらハマったという方も多いのでは?

そんな良いところだらけの「ブリトー」ですが、一つだけ難点があります。ボリューミーなのが災いして、なかなか食べづらいのですよね。たっぷりの具材の重みで、ラップしているトルティーヤが崩れ、中身が出てしまったりすると最悪。また食べ歩きなんかしていると、チリソースがついたひき肉がこぼれて服を汚してしまったり、食べ方は悩ましいところです。

しかし、そんな「ブリトー」の食べづらさに悩まされる皆さんに朗報です。

なんと、トルティーヤが崩れて、中身が飛び出さないようにするための「食べられるテープ(edible tape)」が発明されたのです。

発明したのはジョンズホプキンズ大学の学生グループ4人。プロダクトデザインの授業の一環として発明品を考えていたところ、この「食べられるテープ」のアイデアを思い付いたそうです。

もちろん、食品用の素材と接着剤から作られているので、食べても安全です。「Edible Tape Can Hold Messy Meals Together」と題された、記事の一部を見てみましょう。

The group said they were inspired by their own struggles with sloppy burritos and that they needed months of prototypes before landing on a final product that was both safe to eat and strong enough to hold together even the biggest burrito. "First, we learned about the science around tape and different adhesives, and then we worked to find edible counterparts," Guarino added. "Tastee Tape allows you to put full faith in your tortilla, and enjoy your meal, mess-free."

食べても安全で、どんなに大きなブリトーでも固定できる強度に最終的にたどり着くまでに、何ヶ月もの試作を重ねたと、発明した学生たちは語っています。グループの一人であるグアリーニさんは「まず、テープや接着剤についての科学を学んだあと、食べられる素材を探すことに取り組みました」と述べ、続けて「Tastee Tapeを使えば、トルティーヤを安心して、台無しにすることなく楽しむことができます」と語りました。

ちなみに、「Tastee Tape」は特許を申請中なので、テープの製法は公表していないそうです。このニュースを見て、SNS上では発明を称賛する声が多数上がっています。

「自動運転なんかより、これこそが真のイノベーションですね」

「なんて世界なんだ」

「お寿司の国」である日本人からすると、「巻くのなら海苔を使えばよいのでは?」と思ってしまう部分もありますが、ブリトーをおいしく食べるために、新しい食材を一から科学的に発明してしまうあたり、日本人にはないスピリットを感じますね。

この「Tastee Tape」がアメリカで普及すれば、日本でも食べられる日が来るのは遠くはないかも?どんな味や触感なのか、ぜひ食べて体験してみたいですね!

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