新元号「令和」の意味、英語で説明できますか?【英語多読ニュース】

「英語多読ニュース」(4月3日号)。今回は、去る月曜日に発表された新しい元号「令和」を、海外メディアがどのように捉えたかを取り上げます。

248番目となる元号「令和」が発表されました。インターネットが一般的になった今、情報の拡散、人々の反応の速度は文字通り「即時」「瞬間」。発表直後から、有名人から一般人まで多くの反応が飛び交いました。昭和から平成のゆったりとした時間の流れが懐かしい…。

しかし、そんなIT技術の進歩のおかげで、世界のニュースも即日、目にすることができるようになりました。今回は、海外メディアが、この日本の大騒ぎをどのように捉えたかを見てみます。

www.telegraph.co.uk

“Japan chooses new imperial era of 'Reiwa' from Japanese rather than Chinese source for first time”(日本は「令和」という新しい皇紀を、初めて中国ではなく日本の文献から選んだ)

このようなタイトルの記事が多く目に付きましたが、海外メディアが注目したのは、元号が初めて、中国ではなく日本の古典から引用されたことのようです。

Unusually , the new era name was not selected from traditional Chinese texts, as has been the case since Japan’s first gengo began more than 1,300 years ago in 645AD. Instead , Reiwa was taken from a Japanese classic for the first time in the nation’s history, with the word originating from 7th century Manyoshu, the country’s oldest existing collection of poetry.

これまでと異なり、日本の新しい皇紀の名称は中国の古典文献から選ばれなかった。最初の元号が使われた紀元645年、1300年以上も昔から続く習わしをやめ、令和は日本の歴史上初めて、日本の古典作品から引用された。この言葉は日本に残る最古の詩集、7世紀に作られた「万葉集」に由来する言葉である。

初めて日本の古典作品から元号が選ばれたことについて、このメディアは次のように考察しています。
The decision to subvert tradition and use a Japanese rather than Chinese text to mark a new and modern era for Japan appears to tie in with the nationalist leanings of prime minister Shinzo Abe’s conservative government.

伝統を覆し、中国の文献ではなく日本のものを用いて、新しい現代日本を際立たせるこの決断は、国粋主義に傾倒する安倍晋三首相の保守政府と結びつくように思われる。

本当の理由がどうかはともかく、新しい元号に切り替わることで、多くの日本人が時代の移り変わりを感じ、そして、心機一転という感覚を持つのではないでしょうか。

ちなみに この記事では、「令和」の意味を“auspicious harmony”としています。auspicious は「幸先のよい」とか「縁起のよい」という意味。さらに「平成」は“achieving peace”と説明しています。「平和を実現する」という意味ですね。

(2019.04.09追記)日本の外務省は「令和」の意味を“beautiful harmony”と説明しています。

残り1カ月を切った平成の世は実のところどうだったかというと、災難続きの時代でもありました。「ガーディアン」の記事は次のように説明しています。

www.theguardian.com
... the period saw the end of the bubble economy and deteriorating relations with China. Many will forever associate it with the 1995 terrorist attack on the Tokyo subway, the Kobe earthquake, and the triple disaster of earthquake, tsunami and consequent Fukushima meltdown of March 2011.

この時代はバブル経済の終焉、中国との関係悪化があった。多くの人は1995年に東京の地下鉄で起きたテロ事件(サリン事件)や、神戸の地震(阪神淡路大震災)、2011年3月に起きた地震、津波、そしてそれに起因する福島のメルトダウンという3重の災害を思い出さずにいられないだろう。

さて、次の「令和」はどんな時代になるんでしょう。個人的にはこんな平和なニュースが気になりました。 www.thejakartapost.com
A Tokyo restaurant is honoring the crowning of the new Japanese emperor next month with a football-sized wagyu beef hamburger served between gold-dusted buns -- at an eye- watering cost of $900.

東京のレストランが、金箔を振ったバンズに挟んだサッカーボール大の和牛ハンバーガーを提供し、来月の日本の新天皇即位を記念する。値段は目から涙が出る900ドルだ。

提供するのは、六本木にあるグランドハイアット東京のレストラン「オークドア」。10万円というこのハンバーガーは、6月末まで味わえるそうですが、いったい何食売れるんでしょう。

平成の最後に平和なニュース。IT技術によって目覚ましい変化を遂げたこの30年でしたが、次の30年にはどんな変化がやってくるのでしょうか。想像するだけでワクワクします。

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。変わりゆく東京の風景をいつまでも見続けていたい。

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