他人を批判ばかりする嫌な人にならないコツ10【英語多読ニュース】

「英語多読ニュースフラッシュ」(11月28日号)。今回お届けするのは「なんでもかんでも すぐに 批判的になっちゃう。そんな自分がもういやだ!」という方、必読の記事です。

judgment( 判断 、批判)は、動詞 judge( 判断する )の名詞形。なぜだか知りませんが動詞の末尾にある「e」が名詞形には入っておらず、ネイティブスピーカーでもつづりを間違える人が多いんです。世に出回っているニュースですら、つづりの間違いを見かけます。

今回取り上げるのは、そんな単語の形容詞形が使われている judgmental person(批判ばかりする人間)にならないコツを教える記事です。

www.buzzfeed.com

まず、どんな人が judgmental person なのでしょうか。

友人たちとの会話において、有名人の婚約などにあれこれ批判を加えることは、それほど大きな問題ではないと記事は説明しています。何を批判したところで、批判されている本人たちに直接的な 影響 はないからです。

問題となるのは次のような行為です。

But you’ve probably also judged someone you know ? like, say, your BFF who continued dating someone you thought wasn’t right for her, or your coworker who wore an outfit you didn’t think was work - appropriate . That kind of judgment can really hurt other people, and it can also be exhausting for the person doing it.

しかし、あなたはきっと(有名人をばかにするだけでなく)、あなたの知っている人を批判したこともあるでしょう。たとえば、大の仲良しが、彼女にはふさわしくないと思う人と付き合い続けていたとか、職場にふさわしくないと思う服を 同僚 が着ていたとか。この種の批判は他人を深く傷つけるだけでなく、批判をする本人にとっても疲弊の種となるのです。

BFF とは best friends forever の略で「大親友」のこと。そんな近い人たちを、人はなぜ批判したがるのでしょうか。
“Judgment is a comparison of ourselves to others,” life coach Karin Ulik tells BuzzFeed. “Judging others helps us to feel as though we are secure . It’s a way we control our lives and surroundings, often subconsciously. Once we become consciously aware of this, we can take steps to change it.”

「批判とは、自分と他人との比較なのです」とバズフィードに語るのは、ライフコーチのカリン・ウリクだ。「他人を批判することで 安心 感を得られるのです。それは自分の生活や環境をコントロールする方法で、たいていの場合は無意識に行われます。しかし、このことを意識的に自覚できれば、そうしないための手段を講じることができます。

記事では自身が消耗しない(つまり批判的にならない)ための10のコツとして、例えば次のようなアドバイスを紹介しています。
  1. Ask yourself why you felt the need to judge.
    批判する必要があると感じる理由を自問しましょう。

  2. Notice what triggers your judgmental thoughts.
    批判的な考えを持った 原因 を突き止めましょう。

  3. Stop and consider the reason for someone’s behavior .
    批判をやめ、その人がその行動を取る理由を考えましょう。

  4. If you’re judging yourself, use a breath-centric affirmation to calm your inner critic .
    自己批判をしているなら、呼吸を整えて自己肯定し、批判的な姿勢を和らげましょう。

  5. Write down your judgmental thoughts, then reframe them.
    批判的な考えを書き出し、それらを見直しましょう。

ちなみに 、4番目に出てくる breach -centric affirmation とは次のようなことだそうです。

On your inhale, internally recite “I am,” and on your exhale think “enough.” Repeat as needed. Says Diers, “When we attach a favorite quote or affirming mantra to our breath, we have the opportunity to embody it while simultaneously calm[ing] our nervous system.”

息を吸うときに心の中で「私は」と唱え、吐くときに「大丈夫」と考えるのです。それを必要なだけ繰り返します。(食事療法士の)ダイヤーズに次のように述べています。「お気に入りの文や、肯定的な言葉を呼吸に合わせて唱えることで、それを実現するチャンスを得ると 同時に 、自身の神経系を落ち着かせることもできるのです」。

筆者は5番目の「批判的な考えを書き出し、それらを reframe しましょう」というアドバイスに特に共感しました。

かつて高校教師だったとき、私は生徒が「なぜそういう行動を取るのか」を考えるのと 同時に 、最初に感じたネガティブな理由をポジティブに置き換えてみる、ということを何度となくやっていたからかもしれません。

「なんでも すぐに 批判的になってしまう」という皆さん、記事が紹介しているコツを少しずつ取り入れ、気持ちのいい生き方に切り替えていきませんか。

記事はさらに5つのアドバイスを紹介しています。それぞれに簡単な解説も付いていますので、お時間のあるときにぜひどうぞ。

www.buzzfeed.com

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。23歳で教員になったとき、高3の生徒と5つしか歳が違わず、ずいぶん苦労したなぁとしみじみ。

SERIES連載

2024 11
NEW BOOK
おすすめ新刊
名作に学ぶ人生を切り拓く教訓50
詳しく見る