「英語多読ニュースフラッシュ」(2月22日号)をお届けします。過去1週間の海外ニュースから、GOTCHA! 編集部が気になった話題をピックアップしてご紹介!
「四足歩行ロボット」って英語でなんて言う?
以前にも取り上げたことのある、ボストン・ダイナミクス社の四足歩行ロボットですが、とうとう自力でドアを開けられるようになったようです。その様子が動画で公開されました。
動画の中ではホッケー用のスティックを持った人間に(頭から生えた!)腕を押さえられ、ひもで引っ張り戻され…。どんな邪魔をされても、ドアを開けて向こう側に行くことだけに専念しています。
このロボットが意思を持つようになったら、どのタイミングでブチ切れるんでしょうか。怖いですが気になります。
The quadruped managed to open a door despite a human pushing its hand down with a hockey stick , pushing the door closed and even tugging on its 'tail.' It clearly struggled, but its ability to adapt and rebalance left it unfazed.「四足歩行ロボット」の英語が出ていますね。正確には quadruped robot(クワドロペドに近い発音)ですが、ここでは the quadruped と説明されています。人間がホッケースティックで腕を押さえつけようと、ドアを閉めようと、また尻尾を引っ張って引き戻そうとしても、この四足歩行ロボットはドアを開けることができた。苦労しているようだったが、平然と変化に対応し、バランスを取り戻していた。
そういえば“quad”は「4」という意味だったはず。確認してみたところ、二足歩行の生き物は“biped”でした。やっぱり!それなら三足歩行の生き物は“triped”!いや、そんな生き物は地球にはいないですよね、確か…。
ちなみに このロボットは、the four-legged robot(四つ足ロボット)と呼んでもオーケーです。
www.engadget.com“beeline”ってどんな線?
ファッションに詳しい方ならAライン(A line )という英語を聞いたことがあるのでは?流れるような流線型のドレスの形のことです。
だからbeelineと聞いて、ハチのようなラインの洋服?それとも小さいって意味?なんて思った人が、ひょっとしたら約一名くらいはいるかもしれませんね(私か!)。
ハチはまっすぐ、脇目も振らずに巣へと戻ることから、beelineには「一直線」という意味があるのだそうです。かわいい仮装のことかも!と思ったのに、間違っていました。
そんな beeline という言葉がでてきたのは、こんなニュースです。
After surviving more than 2,000 years in an underground crypt in central China, a life-seized terra-cotta warrior statue managed less than three months at the Franklin Institute in Philadelphia before succumbing to bodily harm. A man snuck into the exhibit , took a selfie with the $4.5 million statue and then broke off and pocketed a thumb, the Philadelphia Inquirer reported.ニュースによれば、展示会場は閉鎖されている時間だった にもかかわらず 、この男性は戦士の像が展示してある特別会場にまっすぐ向かったそうです(he beelined for the special exhibit housing the warrior )。ここで beeline が動詞として使われています。中国中部の地下墓地で2000年以上、そのままの状態を保っていた陶製の戦士像は、フィラデルフィアのフランクリン科学博物館にやってきてほんの3カ月で、本体に危害を被った。『フィラデルフィア・インクワイアラー』紙が報じたところによると、男が展示会場に侵入し、450万ドルの像と自撮りをし、その後、親指を折ってポケットに入れた。
ちなみに この24歳の男性は今、「不法侵入」「文化財の破損」そして「州を越えて文化財を持ち去った罪」に問われているとか。折った指を捨てずに 保管 していたことが唯一の救いです。
time.com「宝箱」は“treasure box”だっけ?
「宝箱」とは、海賊が出てくるような冒険映画によく登場する、下の写真のような箱です。
入っているものが一般的なイメージとは少々(?)異なりますが、そこは…。
「宝」と「箱」だから、treasure box でいいのでは?と思いますが、欧米ではboxの部分に別の言葉を使うのが一般的のようです。
この言葉が出てきたのは、「宝探しに出かけた男性が滑落事故で命を落とした」というニュース。明るいニュースでなくてすみません!
アメリカの詩人フォレスト・フェン氏が、自費出版した回顧録にロッキー山脈に宝の入った箱を隠したという詩を掲載したところ、これまでに何人もの人が宝探しに出かけ、山中で命を落としているそうです。
そのためフェン氏は昨年、ブログに追加でヒントを掲載しました。
"The treasure chest is not under water, nor is it near the Rio Grande River," he wrote. "It is not necessary to move large rocks or climb up or down a steep precipice, and it is not under a man-made object ."「宝箱」は treasure chest と言うんですね!「宝箱は水中にもリオ・グランデ川のそばにもない」と彼は書いている。「大きな岩を動かす必要もなければ、絶壁を昇り降りする必要もない。人工物の下に隠されているわけでもない」。
ひょっとしたら200万ドルの宝が入っているかも?と言われているこの宝箱を、誰かが見つけ出すときは来るのでしょうか。
www.npr.org文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。