TOEIC(R) LISTENING & READING TESTで、いつかは900点台を取る――。900点台とまではいかなくても、この記事をご覧になっている方は、それぞれがご自身の目標を胸に抱き、日々、英語学習を続けていらっしゃることと思います。この記事ではTOEIC990点を取得し、その後、その英語力を駆使し、勤務する会社の海外のプロジェクトを成功に導いた経験を持つ大里秀介さんに、高得点取得のために基本とすべきことを教えていただきました。
目標達成後の夢を持つ
目標となるスコアを突破して何がしたいのか。例えば、就職、昇進、転職、留学、駐在、進学、何でも構いません。まだ定まっていなければ、仮でも構いません。「900点を取ったら〇〇する、◯◯したい」という気持ちを持ちましょう。目標達成後の夢をしっかり持つことが、学習へのモチベーションにつながります。
自分の弱点をしっかり把握する
例えばリスニング、リーディングともに450 点ずつ取って900 点に到達したいとします。現在のあなたの保持スコアが、リスニングで50 点、リーディングで100 点、目標に足りなければ、それを上げるのが当面の目標になります。最新のスコアシートがあれば項目別正答率(Abilities Measured)を確認し、どの項目が自分の弱点なのかを確認しておきましょう。900 点を目指すなら、おおむね90パーセントに達していないものが「苦手項目」となります。その苦手項目を克服するために、徹底してトレーニングを行いましょう。
私がTOEICを受験し始めたころには、パート2対策として毎日短い文を聴いては音読しながら書き取る「音読筆写」を実施したり、パート5は頻出の問題を解き、なぜそれが正解になるのか、自分が納得するまで自問自答を繰り返したりしました。
項目別正答率(Abilities Measured)とは?
受験後約1カ月で郵送される公式認定証(Official Score Certificate)、または19日後をめどに発行されるデジタル公式認定証に掲載されている、リスニング5つ、リーディング5つの項目における正答率のこと。TOEIC対策トレーナーの間では略して「アビメ」と呼ばれている。
学習を習慣化する
朝、歯を磨くのと同じように、「継続して学習する」という習慣をつけることが大切です。
英語学習は毎日やらないと、せっかく捉えることができた音や、覚えた英語表現に触れる機会が少なくなり、「速読」「速聴」できるレベルから遠ざかってしまいます。土日にまとめてやるのではなく、毎日少しでも継続して学習を進める計画を考えましょう。
復習で学習したことを定着させる
例えばTOEIC対策の書籍を購入して、一度学習をしたら終わりではなく、何度も復習するようにしましょう。復習はとても重要です。反復することで学んだ英語表現が定着し、英語を聞いて読んで理解するスピードが上がっていきます。
一般的には、物事を覚えても翌日には7割は忘れているといわれます。それを忘れないようにするには、反復すればするほどよいといわれています。学んだことはしっかり定着するところまで持っていきたいものです。
成果を可視化する
学習のペースがつかめない方は、モチベーション維持のために「学習記録を付ける」ことをお勧めします。ノート、ブログ、アプリなど、今や記録を付ける手段はたくさんありますので、皆さんがやりやすい手段を選んでください。
自分の学習時間が積み上がっていくのが目に見えて、「これだけ自分は学習したんだ!」と自信が付くはずです。自分が英語学習に投資した時間を積み上げていくことが、モチベーションアップにつながります。
まとめ
テストを効率よく解くテクニックはすぐ身に付きますが、英語力そのものは時間をかけないとなかなか身に付かないものです。特にTOEICで高得点を目指している皆さんに必要なのは、その本当の英語力です。英語力というのは「成長が見えにくい」ものですが、あきらめずに継続して学習していけば、「効果が出た!」と実感できる日は必ずやってきます。
「900点を取ったら〇〇する、◯◯したい」という気持ちを持ちましょう。
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