TOEIC® Testsを受験するなら少しでもハイスコアを取得したいものですが、せっかく目指すなら一定の
基準をクリアした受験者だけに贈られる「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」という表彰状を欲しくありませんか?TOEIC Testsを日本で実施・運営しているIIBCの表彰制度をご紹介します。
狭き門 「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」とは?
TOEIC Testsの4技能でハイスコアをとるための道は決して楽な道ではありませんが、その困難を突破した、数少ない学習者の努力を称え、表彰するIIBCの公式制度が「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」です。
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」とは、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC Tests(TOEIC®Listening & Reading Test(以下、TOEIC® L&R)、TOEIC® Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC® S&W)、TOEIC® Speaking Test(以下、TOEIC® Speakinng))を受験して、その年に以下の基準スコアを満たした受験者を表彰する制度です。
- TOEIC L&R/800点以上(リスニング375点以上かつリーディング425点以上)
- TOEIC S&W/スピーキング160点以上かつライティング170点以上
- TOEIC Speaking/160点以上(TOEIC S&WのTOEIC® Writing Testで170点以上を取得する必要あり)
2017年にスタートした「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」ですが、6年目となる2022年には600名が受賞しました。受賞できる受験者はわずか10%以下と狭き門ですが、自分の英語力にTOEICTestsを運営するIIBCから公式に「お墨付き」が与えられるわけですから、目指すだけの価値は十分あります。
キャリアアップのアピールとして有効
また日々の学習の努力の証としてだけでなく、「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」は英語力を活かしたキャリアアップにも間違いなく有利に働きます。
「IIBC AWARD OF EXCELLENCEのデジタル証明をつけて転職活動を始めたら、沢山のオファーをいただきました」と話すのは、2021年受賞者の玉木麻子さん。外国人社長のエグゼクティブアシスタントとして、英語を駆使する職場で活躍しています。
私のようにグローバル企業で働きたい人にとっては、特に転職活動で役立つことを実感しました。IIBC AWARD
OF EXCELLENCEを受賞するとオープンバッジ(デジタル証明)をいただけますよね。あのバッジをレジュメやメールの署名につけると良いと思います。レジュメにTOEIC Testsのスコアを書くだけよりも、あのバッジがあればビジュアルとしても採用者の目に留まりやすくなりますし、英語力をアピールする良いツールになりますね。
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」の受賞者には、表彰状と記念品が贈呈され、また希望者には、オープンバッジ(デジタル証明書)が贈られます。バッジの画像をメール署名や履歴書に貼れば、取引先や面接官に対する自分の英語力のアピールに繋がりますし、TwitterやFacebook、Linkedinなど、SNSでも同様に活用できますね。
また、「受賞して初めてIIBC AWARD OF EXCELLENCEを知ったのですが、すごく嬉しかったですし、自信につながりました」と語るのは、2021年に受賞された大学在学中の吉田雪野さん。
実はこれを機にオンライン英会話講師のアルバイトを始めたんです。履歴書の資格の欄に、IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞と書いてアピールしました。
4技能をまんべんなく学習するためのヒント
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」では、「聞く」「読む」「話す」「書く」の英語4技能すべてにおいて、高いレベルが要求されます。そのため、4技能をまんべんなく学習することが狭き門を突破するための近道ですが、具体的にはどういった学習方法が必須となってくるのでしょうか?
高校の英語科教員で、2021年に「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を受賞した松田春東さんに、4技能のそれぞれの学習の仕方について伺いました。
リスニング対策
リスニングはどの言語においても一番大事な能力だと思います。なぜなら、相手の話すことを理解できなければコミュニケーションが成り立たないからです。TOEIC L&Rのリスニングセクションの主な学習方法は、通勤時間などで公式問題集の音声を聞くことです。音楽再生機器で1.1倍から1.25倍の速度で聞くと良いと思います。聞き慣れると、テスト本番ではゆっくりと感じられます。また、TOEIC L&Rリスニングセクションの発音は国や地域ごとに違うので、米、英、豪、加の発音が比較できる教材を買って聞き流しを行うことで、多様な国の発音に慣れる努力をしました。
リーディング対策
リーディングは、マルチプルパッセージ(複数の文書)の練習を徹底的に行うのが効果的な学習方法の一つだと思います。普段から難易度の高いものに慣れておけば、シングルパッセージ(1つの文書)も読みやすくなるからです。これも通勤時間に公式問題集を読んでいました。
リーディングセクションの学習で一番大事なのは単語を多く覚えることだと思います。一つの英文の中で98%の単語がわかっていれば残り2%の意味は推測しやすいといわれています。TOEIC L&Rにはビジネスで使われる英単語も含まれているので、『TOEIC Listening & Reading公式ボキャブラリーブック』は全て覚えた方がいいです。私は同ボキャブラリーブックを購入し、公式問題集を含め、知らない単語はルーズリーフや単語帳に書きだして覚えました。時間の間隔を徐々に空けて覚えていくと効果的です。
スピーキング対策
TOEIC Speaking Testについては、少し前の公式問題集になるのですが、『TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド』の採点スケール3・2・1の各評価の答えを聞いて、評価が高い表現の分析をしました。更に、問題ごとに細かい分析も行いました。例えば、音読の問題では、アクセントや音の連結(リエゾン)、抑揚には特に注意して解答することを心がけています。テストでは、解答前に準備時間が45秒ある問題もあります。その際は、初めの30秒は英文をカタカナ読みで良いので、口を動かす練習をします。残りの15秒はどの部分を強く読めばいいのか、この文章は誰が読むものなのか、読みづらそうな単語はどれなのかを特定して、音読する準備をするとリラックスして問題に取り組むことができます。またスピーキング対策には反復練習が非常に効果的なので、時間を空けて同じ問題に何度も取り組んでみるのも良いかと思います。
ライティング対策
TOEIC Writing Testの具体的な学習方法の一つとしては、公式問題集の模範解答を読み、模写すること。自分の解答と模範解答を比較し、類似点を見つけるのも良いかと思います。私は、効果的な表現や構成を一覧でまとめたりして対策しました。最後に、なるべく多く書くことが大切です。まずはどんどん書きましょう。慣れてきたら、次は時間をかけて書いて、ネットや辞書で直せるものは自分で修正をいれ、可能ならば、英語が堪能な方に添削してもらうと尚良いでしょう。書く練習をすることで、決められた時間の中でも英文を仕上げることができるようになります。目標としては10分間で100語、15分間で150語程度が理想です。
人気講師、早川幸治さんから応援メッセージ
最後に、English Journal Onlineでもお馴染み、早川幸治さんから「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を目指す人々に応援メッセージを頂きました!
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」は、TOEIC® Tests受験者が目指すべき「頂」
英語学習は登山のようなものです。一歩一歩は変化を感じませんが、頂上から見渡す景色によって疲れが一気に吹っ飛びますよね。その景色に相当するものが「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」です。使える英語を身につけたいという方にオススメの目標です。
登山と同様に、山頂という目標に到着することだけが目的ではありません。登山のための準備による体力増強、山頂到達による自信、もっと高いところを目指したくなるモチベーションなど「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を目指すことによる波及効果は計り知れません。特にTOEIC Speaking Test/TOEIC Writing Testへの準備は、フリーカンバセーションや雑談的な英語力ではなく、ビジネスで求められる"伝達力"を高めることができます。
LR(TOEIC L&R)の二刀流も素晴らしいですが、ぜひLRSW(TOEIC L&R、TOEIC S&W)の"四刀流"でのハイスコアを目指してください!そして、今より一歩も二歩も進んだ自分自身に出会ってください!
このように「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」は、TOEIC® Testsを用いて英語力を磨いていきたい人々が目指すべき「頂」といっても過言ではありません。そんな「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を獲得するメリットをまとめると、以下の5つが挙げられます。
- TOEIC® Tests受験者の頂点としての証となる
- キャリアアップのアピールとして有利に働く
- 英語学習の目標として、モチベーション維持に利用できる
- 他では決して手に入らない、表彰状と記念品が贈呈される
- 英語4技能すべてを学習することで、総合的な英語力が手に入る
いかがでしたか?英語学習の努力の証として、目標として、英語学習継続の動機として、English Journal Onlineの読者の皆さまも、ぜひ「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を活用してみてくださいね!
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」の詳細は公式サイトをチェック!
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