とってもキュートなコアラのイラストと、英語学習に役立つコンテンツで人気の「こあらの学校」から、英単語をテーマにした本が登場。日常会話やビジネスでも役立ちそうな単語がいっぱいです!
SNSで活躍する「こあらの学校」
英語学習に、SNSを活用している人なら、一度は「こあらの学校」のコンテンツを目にしたことがあるかもしれませんね。
「こあらの学校」の校長「こあたん」は、オーストラリアで働く日本人。
自分が英語をマスターした経験を生かして、 Twitter や Instagram に、英語を楽しく学べるコンテンツを投稿。 YouTube では効率的な英語の学習方法を発信しています。
フォロワー数36万人越えのTwitterはこんな感じ。
情報量がすごいですよね!
SNSを追いかけるだけでも十分勉強になりそうですが、集中的に 取り組み たいときや、知識を体系的に 整理 したいときなどは、やはり本になっていると便利です。
特に英単語は、ひとつずつこつこつ覚えるより、同じテーマやシチュエーションで使う単語をまとめて覚えたほうが頭に入りますよね。
今回紹介する『これを英語で言えるかな?こあら式 意外と知らない英単語図鑑』は、 見ているだけで楽しくなるイラストとともに、芋づる式に単語を覚えられる本 。
ニュアンスの違いやバリエーションを、まとめて覚えておきたい単語を、どんどん学ぶことができます。
見開きでワンテーマを学ぶ
本書の特長は、何といってもかわいくて印象的なイラスト。全ページがカラーで、誌面を見ているだけでも楽しくなります。
見開きひとつで1つのテーマという構成になっているので、時間がないときは、1日1見開きでもOK。
ペース配分がしやすいところも、うれしいですね。
毎日続けていけば、確実に単語力が身についていくはずです。
例えば、人物のキャラクターを形容する表現はこんな感じ。
確かに、教室の中にいるメンバーに割り当ててみると覚えやすいですね!
「ローンウルフ」という言葉は知ってはいましたが、「闇金ウシジマくん」みたいな人のことだと思っていました。たぶん「ローンシャーク」とも混ざっていますね。
自分の知っている人に当てはめて「○○さんはbright sparkだな」「××さんは gem だな」と考えると、 すぐに 覚えられそう。
感情にまつわる表現は、この図がとっても分かりやすい!
同じ「喜び」という感情でも、友だちが試験に合格したのと、プロポーズされたのとでは、全然違いますよね。
「怒り」については、私はangryもupsetも「怒る」という認識だったので、このページを見て違いがよく分かりました。
She was upset when the koala was late.コアラが遅刻して、彼女は動揺した。
She got angry when the koala ate her pudding.待ち合わせに相手が遅れているときって「もう、何やってんだろう・・・」といういら立ちもありますが、 心配 もしていますよね。この感じがupset「動揺」です。コアラが彼女のプリンを食べてしまったとき、彼女は怒った。
一方、ひとのプリンを食べてしまうなんて、問答無用でひどい!これはangry「怒った」ですね。
「面白い」「つまらない」を英語でいうと?
ドラマやマンガ、SNSでの話題についても、「面白い」とか「つまらない」という表現を毎日のように使っていますよね。
これらも程度の強弱に沿って確認すれば、その違いがよく分かります。
まずは「面白い」から、上に行くほど「面白い」の程度が強く、下に行くほど弱くなります。
hysterical 「笑いが止まらない」ひとくちに「面白い」といっても、ほのぼのしたドラマを見てクスっと笑うのと、お笑い番組を見てげらげら笑うのとでは、だいぶニュアンスが違いますよね。hilarious 「めっちゃ笑える」
funny 「おかしい」
humoraus 「ユーモアがある」
amusing 「面白い」
「つまらない」はこちら。こちらも上に行くほど程度が強く、下に行くほど弱くなります。
dry 「サムい」dryとくれば「乾燥」と思ってしまいますが、こういう意味もあるんですね。flat 「単調な」
boring 「退屈な」
stale 「聞き古した」
mind-numbing「飽き飽きする」
上司が発するおやじギャグはdryかつflatか・・・。
若いときには、職場で聞くたびにイラついていましたが、最近では自分もつい同じようなことを口にしており自戒する毎日です。
というわけで、この記事のタイトルにもある「めっちゃ笑える」「サムい」は英語で言うとこうなります。
めっちゃ笑える=hysterical覚えておくと、日常会話で すぐに 使えそう!サムい=dry
仕事で使う英語もチェック!
日常会話で すぐに 使えそうな単語がいっぱいの本書ですが、 「仕事・ビジネス」と題した章もあり、仕事で英語を使う人にも役立ちそう 。
英文ニュースのキーワードや、ビジネスメールで使えるフォーマルな表現なども載っています。
私が、「これはチェックしておくといいかも」と思ったのは、「ジェンダーに配慮した言い換え表現」。
一例をあげるとこんな感じです。
manpower(労働力)⇒ workforce(労働力)日常会話なら、うっかり古い表現を使っても見過ごしてもらえるかもしれませんが、ビジネスの場では信頼を失ってしまうかも 。mother country(母国)⇒ homeland(祖国)
chairman(議長)⇒ chairperson (議長)
英語に自信のある人も、単語の知識のアップデートが必要ですね。
まとめ
かわいらしく親しみやすい雰囲気から、英語初心者向けと位置付けられそうな本書ですが、パラパラめくってみると、中級以上の人でも、意外と知らない英単語に巡りあうと思います。
また、英単語の単純な意味は知っていても、それを的確に使いこなしているかというと、「ちょっと自信がない」という方も多いのでは?
そう感じたときにはこの本をめくり、かわいいイラストを楽しむ気持ちで眺めてみるといいかもしれません。
やっぱり、「楽しい!」という気持ちが学び続ける原動力。「ちょっと英語の勉強に疲れちゃったかも」という方にもおすすめです。
尾野七青子 都内某所で働く初老のOL兼ライター。
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