TOEICのリスニング対策、ただ問題を解いて終わりになっていませんか? 今回は、“発音の鬼”ことリチャード川口さんの英語学校「RK English School」のTOEICリスニングクラスを取材。リスニング力を伸ばすための考え方や、実際の授業の様子を紹介します。
目次
リスニングで大切なのは「なぜ間違えたか」
前回は、「TOEICリーディング」クラスの授業を取材しました。
今回紹介するのは、「TOEICリスニング」クラスです。
リチャードさんによると、リスニングで最も重要なのは、
「なぜ間違えたのか」を把握すること。
だそうです。
原因は大きく4つに分けられると言います。
- 音の認識力
- 単語や表現の知識
- 文法の知識
- 正しい解き方の知識
単に「聞けなかった」で終わらせず、
- 何が原因だったのか
- どこを改善すべきか
を明確にすることで、効率よくスコアアップを目指していきます。
「発音できない音」は聞き取れない

RK English Schoolのリスニング授業では、「発音練習」が非常に重視されています。
リチャードさんはこう話します。
聞き取れない部分は、自分でも同じように発音できるまで練習する。
実際にネイティブのリズムや音を再現できるようになると、
- 「急に聞こえるようになった」
- 「なんで聞き取れなかったのか分からない」
という感覚になるそうです。
単に問題数をこなすのではなく、
“音を理解し、再現できるようになる”
ことを目指しているのが特徴です。
TOEIC Part 3は「先読み」が重要

授業ではまず、Part 3の会話問題を使ってトレーニング。
リチャードさんは、Part 3攻略の鍵は「先読み」だと説明します。
リスニングは、聞きながら解く。
全部聞き終わってから考えると、記憶力勝負になってしまうためです。
そのため授業では、
- 問題を先に分析する
- どこが問われるか予測する
- 「全体問題」か「部分問題」かを判断する
という準備を徹底して行います。
「部分問題」を見抜く

例えば、
- “What does the man suggest?”
- “What does the woman mean?”
のような設問は、会話全体ではなく、一部だけを聞き取れば答えられる「部分問題」。
そのため、
“the woman” が聞こえたらそこに集中する。
というように、事前に「聞くポイント」を決めておきます。
リチャードさんは、
TOEICは、音声が流れた時点で勝負の8割が決まっている。
とも話していました。
「解き方」だけで終わらない

もちろん授業では、解き方だけでは終わりません。
問題を解いたあと、スクリプトを全員で音読します。
例えば次の文。
I have to print a report of the figures on Friday.
生徒が発音につまずくと、リチャードさんは、
- 強く読む単語
- 弱く読む部分
- /r/ の発音
- リズム
などを細かく指導していきます。
リズム感があると英語は聞き取りやすい

授業では、手拍子をしながら英文を読む場面もありました。
リチャードさんは、
英語はリズム感が大事。
と強調します。
棒読みではなく、
- 強弱
- リズム
- 音の流れ
を意識して発音できるようになると、ネイティブの英語が急に聞き取りやすくなるそうです。
さらに、イギリス英語の特徴的な音も、実際にまねしながら練習。
かなり体を使う授業でした。
TOEICリスニング授業を受けて感じたこと
1.とにかく発話量が多い
リスニングの授業ですが、実際にはかなり声を出します。
- 音読
- リピート
- シャドーイング
- リズム練習
などを何度も行うため、「聞く授業」というより「話す授業」に近い印象でした。
2.納得するまで掘り下げる
生徒が理解できるまで、講師は何度も質問を重ねます。
「なんとなく分かった」で終わらせないので、理解がかなり深まります。
3.どんなレベルでも参加しやすい
初心者から上級者まで、同じ授業内で発音やリズムを練習していくスタイル。
TOEIC対策というより、「英語力そのもの」を鍛えている感覚がありました。

RK English School
2013年にリチャード川口が立ち上げた、講師全員がバイリンガルの英会話スクール。無料の英会話ラウンジや、「発音」「表現力」「英語脳」「TOEIC」などの技術の習得に特化しているのが特徴。留学しなくてもネイティブと対等にコミュニケーションができる「イケてる英語」が楽しく習得できる。
TOEICの企業研修も実施
リチャード川口さんは、企業向け英語研修サービス「RK X COMPANY」も展開しています。
TOEICスコア対策だけでなく、「実際に使える英語力」を重視した研修を行っているそうです。
取材・文・構成:伊藤忍
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