『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師 Mr. Evine が、英検準2級対策に必須の英文法の基本をクイズ形式でご紹介します。
目次
12分でチャレンジ!英検クイズ
Hello! Evineです。最近社会人からも注目を集めている「英検」ですが、英語のやり直しにもぴったりなんですよ。ここでは、高校中級レベルの「準2級」からクイズを出題します。今回のテーマは「完了時制」です。特に、過去形と完了時制の区別は要注意ですね!
まずは、簡単なクイズを10問出します。
文法的に正しい英文になるよう、カッコから適切な語(句)を選びましょう。
(1) When [ have you last visited / did you last visit ] Australia?
(2) Andre said you [ had explained / have explained ] the situation to him.
(3) We [ had moved / moved ] to New Zealand nine years ago.
(4) I’ll let you know as soon as [ I have / I’ll have ] cleaned up my room.
次に、日本語の意味になるようにカッコに適切な語を入れて英文を完成させましょう。
(5) 「今までにオーストラリアに行ったことはありますか」
Have you ever ( )( ) Australia?
(6) 「僕は今日ユイに2回電話をしましたが、まだ折り返しの電話がありません」
( )( )( ) twice today, but ( )( ) called back yet.
(7) 「これまでに何回この記事を読んだの?」「わからないよ、数えていないからね」
How many times ( )( )( ) this article so far? ― I don’t know, I ( )( ) counting.
(8) 「家のWi-Fiが昨日の夜からずっと動いてないんだ」
The Wi-Fi at home ( )( )( ) since last night.
(9) 「最近、私とっても痩せたのよ」
( )( ) a lot of weight recently.
(10) 「6年間日本にいた後、スコットランドに帰りました」
I ( ) back to Scotland after I ( )( ) in Japan for six years.
さて、いかがでしたか? 答え合わせの前に、完了時制のおさらいをしましょう。
過去形と現在完了形の違い
「完了時制」と聞くと、「いやー、ちょっと苦手なんだよね」としり込みしてしまう人も多いかもしれませんね。例えば「夕食を食べていない」は日本語は同じですが、文法的には「現在完了」と「過去形」のどちらで表現してもOKです。ここが苦手な人が多い理由のひとつかと思います。
文法的にはOKでも実は、過去形か、現在完了形かでニュアンスが変化します。そこで、同じ日本語(同じ事実)でも会話の「状況」や話し手・書き手の「気持ち」に焦点を置くことが重要になります。それでは比較しましょう。
I didn’t have(過去形)dinner today.
今日、夕食を食べなかった。
I haven’t had(現在完了形)dinner today.
今日、まだ夕食を食べていない。
過去形は「過去の一時点」に焦点を置いたもので「過去の話」、現在完了形「have/has+動詞の過去分詞」は「現在」に焦点を置いたもので「現在の話」です。
過去形は、「今日は結局食べなかった」という感覚で「過去」に意識が向いています。一方現在完了形は、「今のところまだ食べていない」という感覚で「現在」に意識が向いています。
つまり、「これから食べる可能性」の含みをもたせているのが現在完了形の特徴です。
現在完了形have+動詞の過去分詞=現在から過去の出来事を振り返る現在までの「完了・継続・経験」
- 完了: I’ve already made an appointment for tomorrow. (明日の予約はすでにした。)
- 継続: I’ve been in Chicago for a year. (私は1年シカゴにいる。)
- 経験: I’ve been to Hawaii before. (私は以前にハワイに行ったことがある。)
過去形は過去の一点に焦点を置きます。一方、現在完了形は現在から過去を回想する表現です。現在完了形は過去から現在までの時間の幅があるイメージですね。
ですから、明らかに過去の一点の「時」を尋ねる疑問文では過去形を用います。
When did you last visit France?
最後にフランスを訪れたのはいつですか?
(×)When have you last visited France?
「継続」を表す現在完了形は、現在完了進行形「have been ~ing」で表現することもできます。こうすると「動作の継続性」が明確になります。ただし、be動詞やknowのような継続性の高い動詞は現在完了形で「継続」を表すのが自然です。
I’ve been working here with them.
私はここでずっと彼らと働いている。
「継続」を表す現在完了形は I’ve been in Chicago for a year.(私は1年シカゴにいる。)のように、for(…の間)やsince(…以来)と組み合わせるのが基本です。
一方、現在完了進行形は「継続」以外では用いないためfor / sinceなどがないこともよくあります。
過去完了形
次は「過去完了形」について考えましょう。基本的な考え方は「現在完了」と同じです。
By the time I got(過去形)there, my train had already gone(過去完了形).
僕がそこに着いたころには、すでに電車は出発していた。
過去完了形「had+動詞の過去分詞」は、過去の一時点までに「完了」「継続」「経験」していたことを表現します。過去完了形は、 過去における時の「点」と「点」の2点間の事柄 を示します。過去の一時点しか指していない話はシンプルに過去形で表します。
I ate(過去形)dinner at 5 o’clock.
5時に夕食を食べた。
(×)I had eaten dinner at 5 o’clock.
未来完了形
さあついて来れていますか? 次は「未来完了形」です。
We have been(現在完了形)married for over nine years.
結婚して9年以上になる。
現在完了形はすでに出来事が起こっている状況で用いますが、これから先の状況を表すのが未来完了形「will have 動詞の過去分詞」です。
In six months, we will have been(未来完了形)married for 10 years.
あと6カ月で、結婚して10年になる。
ある未来の一時点(上の例文では6カ月後)を想像し、 その時点までに「完了」「継続」「経験」しているだろう、という話し手・書き手の気持ちを表現 します。
時制の一致
ここまでついて来れたなら、もう大丈夫。あと一息ですよ。中心の文(主節)の動詞が過去形の場合、後に続く動詞(従属節内の動詞)を過去時制に統一する「時制の一致」というルールがあります。
後に続く動詞が現在形であれば過去形に、過去形、現在完了形であれば過去完了形へと時制をずらします。
現在形→過去形
後に続く動詞が現在形の場合は
I know you’re busy.
あなたが忙しいことは知っている。
↓
I knew(過去形)you were(過去形)busy.
あなたが忙しいことは知っていた。
このように時制を一致させます。
過去形→過去完了形
後に続く動詞が過去形の場合は
I believe you worked hard.
あなたは一生懸命働いたと思っている。
↓
I believed(過去形)you had worked(過去完了形)hard.
あなたは一生懸命働いたと思っていた。
となります。また、後ろにwillやcanなどの助動詞が続く場合も「時制の一致」は適用されます。
Bob said he would [× will] get back by 5 p.m. yesterday.
ボブは昨日午後5時までに戻ると言っていた。
「完了時制」は英検「準2級」の文法問題でよく出題される項目です。時制の使い分けは「時」だけではなく、「状況」や「人の感覚」も大切というそもそもの考え方をマスターすれば「時制」はもう怖くありません。「いつの話なのか」そして「どのように伝えるのか」という会話にひも付けた英文法学習にこだわっていきましょう!
英検クイズ解答
(1) When [ did you last visit ] Australia?
最後にオーストラリアを訪れたのはいつですか?
(2) Andre said you [ had explained ] the situation to him.
アンドレはあなたが彼に状況を説明したと言っていました。
(3) We [ moved ] to New Zealand nine years ago.
私たちは9年前にニュージーランドに移住しました。
(4) I’ll let you know as soon as [ I have ] cleaned up my room.
自分の部屋を掃除し終わったらすぐに知らせるね。
(5) 「今までにオーストラリアに行ったことはありますか」
Have you ever ( been )( to ) Australia?
(6) 「僕は今日ユイに2回電話をしましたが、まだ折り返しの電話がありません」
( I’ve )( called )( Yui ) twice today, but ( she )( hasn’t ) called back yet.
(7) 「これまでに何回この記事を読んだの?」「わからないよ、数えていないからね」
How many times ( have )( you )( read ) this article so far? ― I don’t know, I ( haven't )( been ) counting.
(8) 「家のWi-Fiが昨日の夜からずっと動いてないんだ」
The Wi-Fi at home ( hasn't )( been )( working ) since last night.
has not worked もOK
(9) 「最近、私とっても痩せたのよ」
( I've )( lost ) a lot of weight recently.
I lost でもOK
(10) 「6年間日本にいた後、スコットランドに帰りました」
I ( went ) back to Scotland after I ( had )( been ) in Japan for six years.
おすすめの本
しっかり英検準2級の対策をしたい方におすすめ
3級の方はこちら
ベストセラーで英文法をやり直し♪
※『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』の音声は、スマホアプリのboocoで聞けます。
boocoで読める!アルクの新刊、続々登場
語学アプリ「booco」なら、アルクのベストセラー書籍200タイトル以上が、学習し放題!
「キクタン」などアルクの人気書籍800冊以上が音声対応。「読む」に対応した書籍では、本文と音声をスマホで手軽に利用できるほか、一部の書籍では、学習定着をサポートするクイズ機能で日々の復習や力試しも可能です。さらに、Plusプランに加入すれば200冊以上の書籍が学習し放題に!
boocoの「読む」機能では、次のような使い方ができます。
① 学習したいページを見ながら音声を再生できる
② 文字サイズや画面の明るさを調整できる
③ 書籍内検索ができる
※ これらの機能には一部の書籍が対応しています。

▼「booco」の無料ダウンロードはこちらから
SERIES連載
カリスマ講師・Mr. Evineが、英語を「使える力」に変える英文法のコツをクイズ形式で解説。時制や助動詞などのつまずきやすいポイントを、「どちらが正しい?」という問いで考えながら理解を深めます。ニュアンスの違いに焦点を当て、会話で自然に使える文法感覚が身に付く連載です。
「モッタイナイ」に「オモテナシ」。今、海を渡って世界で使われていると言われる日本語を、世界80カ国以上の現地在住日本人ライターやカメラマンの集団「海外書き人クラブ」が調査します。
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。



