2017年の話題と言えば、カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞!イシグロ氏の受賞スピーチには、いくつもの大切なメッセージが込められていました。これはぜひ、英語のまま聞いていただきたい!そこで、YouTubeの便利な機能と共に紹介します。
この雰囲気は動画ならでは
10月にカズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞が発表されると、日本でも大変話題になり、大手メディアもこぞって氏の来歴や作品を紹介しました。
12月10日の夜(日本時間では11日未明)に行われた記念晩さん会でのスピーチについても、多くのメディアが翻訳を掲載しています。
しかし、この華々しくも厳粛な雰囲気を味わえるのは動画ならでは。ぜひ、氏の肉声で、英語で味わいたいものです。聴衆がじっと聞き入っている様子も伝わってきます。
YouTubeの自動字幕を使ってみよう
カズオ・イシグロ氏はのスピーチは、落ち着いて、ゆっくりしているので、比較的わかりやすいですね。それでも生の素材だけに、全部聞き取るのはちょっと大変だと思います。そんなときは、YouTubeの便利な自動字幕機能を利用してみてください。
やり方は簡単。パソコンの場合、画面右下にカーソルを当てると、4つのアイコンが表示されます。このうち一番左側の四角いアイコン(赤丸で囲んだ部分)にカーソルを当てて、クリックするだけです。
スマホの場合は、画面右上にある点3つのアイコンをタップすると「報告」「画質」と共に「字幕」という表示が出てくるので、「字幕」から「英語字幕」を選んでください。
ちなみに 、自動字幕機能はどの動画でも使えるわけではありません。残念ながら、字幕のアイコンが表示されない動画では使えないようになっています。
自動字幕は完璧ではない
YouTubeの自動字幕は、映像の音声を自動的に認識して文字化しています。そのため、認識しやすい音声とそうでない音声によって差があり、字幕の出来栄えにもバラつきがあります。カズオ・イシグロ氏 の Ishiguroが、 you should go ... と表示されるという、残念な事態になることも。
そのため、字幕を完全にうのみにすることはできませんが、リスニングが目的なら十分役に立ちます。
カズオ・イシグロ氏の「講演」に挑戦!
こちらは、12月7日の夕方(日本時間では8日未明)カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞の受賞記念として行った講演の映像です。講演というだけあってさすがに長く、約50分あります。でも、字幕が使えるとなれば、挑戦してみる気が起きてきませんか?
最初はやや緊張した面持ちのイシグロ氏。それでも、軽く笑いを取るなど余裕が感じられます。話が進むにつれてより集中してきて、口調も態度も落ち着き、説得力と威厳が出てきました。講演が終わった後の割れんばかりの拍手や満足そうな聴衆の表情も、生の動画だからこそ味わうことができます。
まとめ
カズオ・イシグロ氏のノーベル賞のスピーチは、日本のテレビや新聞でも大きく報道されました。和訳された全文を読むこともできます。しかし、せっかく英語学習をしているのですから、英語で発信されたメッセージは英語で味わいたいもの。また、「自分ならどう訳すだろうか」と考えながら聞くのも楽しいかもしれません。
構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。
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