新しいメンバーを迎えるときのスピーチ【ひびく英語スピーチ】

連載「ひびく英語スピーチ」の6回目は、新しいメンバーを迎えるときのスピーチについてです。

新メンバーを迎えるときのスピーチ

まずは、音声を聞いてスピーチのポイントを確認しましょう。

プロジェクトチームに新しいメンバーを迎える会で、あなたはアメリカから来たジョーをチームの皆に紹介します。

Good afternoon. I would like to welcome a new member to our project team, Joe Watson. Joe is from our New York branch. He has been working in design and development. We hope he can bring his knowledge and experience in development to this project. Please help Joe settle in to his new position. Now, Joe, would you like to say a few words?

こんにちは。私たちのプロジェクトチームへの新しいメンバー、ジョー・ワトソンを紹介したいと思います。ジョーはニューヨーク支店から移ってきました。彼は設計と開発分野で働いていました。このプロジェクトでは、彼の開発面での知識と経験を生かしてくれることを期待しています。新しいポストになれるよう、ジョーを助けてあげてください。ではジョー、一言いかがですか?

語注
  • branch:支店
  • work in ~:~の分野で働く
  • settle in:落ち着く

キーフレーズを覚えよう

キーフレーズを覚えましょう。太字部分を1~3の語句に入れ替えて声に出して言った後、音声を聞いて、キーフレーズと1~3の英文の発音を確認してください。入れ替えた語句の英文は記事の末尾にあります。

I would like to welcome a new member to our project team, Joe Watson.

1. a new addition to this project, Tom(このプロジェクトへの新たな参加者、トム)
2. a new colleague to our department, Susan(わが部署の新しい同僚、スーザン)
3. one of our business partners to our firm, Mr. Harrison(わが社のビジネスパートナーの一人、ハリソン氏)

歓迎の気持ちを伝えよう

まずは、相手を歓迎する気持ちを伝えましょう。それには、Welcome A to B(AをBに歓迎する)を使った表現が便利。Aには歓迎される人(a new memberなど)、Bには歓迎する側(our team、our companyなど)が入ります。文末に相手の名前を入れると、皆の記憶に残りやすくなります。シンプルにJoe, welcome to our project team/ABC!(ジョー、私たちのプロジェクトチーム/ABC[社名]へようこそ!)でもOKです。

司会としての役割

最後の1文では、司会者として、歓迎される人にバトンタッチすることを伝えています。司会をする場合には、誰から誰へと橋渡しするのか、などの段取りを事前にしっかりと確認しておきましょう。ここでは、Now, Joeとその場にいるジョーに呼びかける形で、次につなげていますが、これから本人が登場する場合は、And now, let’s welcome Joe.(それでは、ジョーをお迎えしましょう)と言って、自分のスピーチを締めくくるといいでしょう。

誰かを歓迎するスピーチの主役は、歓迎される人です。その人をよりよく印象付けることも大事な役割の一つ。余裕があれば、前の職場での評判や、前任の仕事での活躍ぶりなどを盛り込むと、彩り豊かなスピーチに仕上がります。

He contributed to a 20 percent increase in productivity in design and development.
彼は、設計と開発分野での生産性を20%向上させました。

He has excellent leadership skills and led a very diverse team of 30 members from all over the world.
彼には卓越したリーダーシップスキルがあり、世界中から集まった30人からなる、多様性に富んだチームをリードしてきました。

エピソードを加えた応用例

エピソードを加えた応用の音声を聞いてみましょう。余裕があれば、音声に合わせて声に出して言ってみましょう。

Introduction

Good afternoon. I would like to welcome a new member to our project team, Joe Watson.

Body

Joe is from our New York branch. He has been working in design and development. He contributed to a 20 percent increase in productivity in design and development. We hope he can bring his knowledge and experience in development to this project.

Conclusion

Please help Joe settle in to his new position. Now, Joe, would you like to say a few words?

キーフレーズの入れ替え文

1.I would like to welcome a new addition to this project, Tom.
2.I would like to welcome a new colleague to our department, Susan.
3.I would like to welcome one of our business partners to our firm, Mr. Harrison.

次回は、歓迎される側のスピーチについて紹介します。どうぞ、お楽しみに。

小坂貴志(こさかたかし)
小坂貴志(こさかたかし)

東京国際大学言語コミュニケーション学部教授。専門分野は異文化コミュニケーション研究。パブリックスピーキング関連の主な著書に『 ビジネスで使える 英語の1分間スピーチ 』、『 とっさのときに困らない 英語の30秒スピーチ 』(いずれも共著、研究社 刊)がある。

【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。

語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発

  • スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
  • 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
  • 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!

SERIES連載

2024 09
NEW BOOK
おすすめ新刊
大学入試 飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300
詳しく見る