KOTONEの超「私」的東南アジア留学記。ブルネイ・ダルサラーム国の大学に留学していた大学4年生のKOTONEさんが、この国で見たこと、学んだことを紹介します。
三重県くらいの大きさのブルネイ王国
みなさん、はじめまして。KOTONEです!
現在東京外国語大学4年生で、実はつい最近まで、ブルネイ・ダルサラームという王国にある、大学に留学していました。えー!ブルネイって、どこ・・・?公用語は何語?と頭に「はてな」が浮かぶ方も多いかもしれません。
ブルネイは、東南アジアのボルネオ島にある、マレーシアの隣国。大きさは三重県くらい、人口は45万人くらいの小さな王国です。公用語はマレー語ですが、英語が日常的に話されていて、英語留学にも適している国です。
第1回となる今回は、自己紹介とブルネイ王国についてお話しさせていただきたいと思います。
治安の良さも選んだ理由の一つ
先ほどもお伝えした通り、私は、現在東京外国語大学の学部4年生です。東南アジア地域を専攻していて、1、2年生のときはフィリピン語(タガログ語)を勉強していたりしました。
大学で、エジプトやマレーシア、インドネシアなどの留学生と仲良くなり、イスラム教に興味が出てきたことから「イスラム教の文化を肌身を通して体感したい!」と思うようになりました。イスラム教の文化に触れてみたいけど、英語力を伸ばしたい、さらには、治安が良い国がいいなどいろいろなことを加味し、悩み抜いた結果、派遣留学(交換留学)に挑戦し、ブルネイ大学に留学することに決めました。
ブルネイの夕日 ? KOTONE
全国民に愛されるハサナル・ボルキア国王
ブルネイ・ダルサラーム王国は、ASEANの中で、一番人口が少ない国。スルタンと呼ばれるハサナル・ボルキア国王が国を治めていて、イスラム教が国教の、自然が豊かでとっても平和な国です。
ハサナル・ボルキア国王は、長者番付にもランクインするほどの超お金持ち!高級車のコレクターとしても知られ、コレクションは5,000台超!50歳の誕生日を記念してジェルドンパークという遊園地を作り、6年間無料で開放、そこではマイケルジャクソンの無料コンサートが開かれたりしていました。
でも、それと同時にセルフィーに快く応じてくれたり、突如街に現れては人々の声を聞き、政治に反映させたりしていて、国民からとても愛されています。
石油資源が豊富だから、ガソリンが水より安い!消費税がない!医療費が1回約100円!光熱費は政府が補助してくれているから月1000円以下!などなど、日本では考え難いようなことがたくさんあります。
ハラルとノンハラル
また、イスラム教が主流の国であるため、イスラムの教えで合法の食べ物しか食べられません(ハラルと言います)。だから、お酒や豚肉に関しては、日本と同じようには食べられなかったり、手に入らなかったりします。
例えば、お酒。日本など国外からの持ち込みは、一定の量まで認められているのですが、国内では、販売が禁止されています。醤油、みりんなどの調味料に含まれる、少量のアルコールもダメだったりして、私は、半年間全くアルコールを摂取しない生活を送っていました。
豚に関しては、またちょっと違って、ブルネイでも豚は食べることができます。でも、スーパーマーケットでは普通に買える訳ではなく、ノンハラル・セクションという他の商品とは分けられた場所でのみ、買うことができるのです。豚肉を持ってレジに並ぶときは、店員さんに渡しちゃダメ!ムスリムの店員さんは、豚肉に触れないからです。
ブルネイのスーパーで売ってるものは基本的にハラル(豚肉、アルコール由来の原料が含まれない等の規格を満たしている)なのですが、ノンハラルセクションに行けば豚肉を買うことができます(写真はノンハラルセクション!)
— KOTONE@KL (@kotonefromjapan) May 28, 2022
ただ、ブルネイではアルコールは買えません?
みりんもだめっ! pic.twitter.com/FZirAVYa1b
外食については「ハラル」レストランが多いです。ブルネイのハラルレストランとは、ブルネイ政府が定めた、イスラム教の教えのもとでさまざまな規格をちゃんと満たしているレストランのことです。でも、ブルネイには中華系の人も10%くらいいたりするので、「ノンハラル」レストランもあって、そこでは、豚肉が入っている料理も食べることができます。
豊かな自然も魅力的!
ブルネイは自然が豊かで、私が住んでいた大学の敷地内にはマンゴーやココナッツの木が植わっていて、猿や巨大トカゲが毎日出没していました!ブルネイの川にはクロコダイルが生息しているので、気を付けないといけません。でも、インスタグラムのアカウントを持っている人気クロコダイルもいたりします。
エンパイアホテルという、もともと王宮として建てられた七つ星ホテルがあったり、世界最大級の水上集落「カンポン・アイール」があったり・・・。新しい発見と魅力がいっぱいのとっても素敵な国です!
水上集落「カンポン・アイール」 ? KOTONE
ブルネイ滞在中、エンパイヤホテルには何度も足を運んでいて、いつもゆったりとコーヒーやケーキを頂いていました。値段はケーキが1つ400円とか500円でリーズナブルなんです。
そんなブルネイ王国での留学経験について、「ブルネイ王国で驚いたこと」「ブルネイ王国での英語学習」などをはじめとして、今後いろいろなことをご紹介させていただきたいと思います!
それではまた次の記事で!
Jumpa lagi / ジュンパラギッ!(マレー語で、またね?)