さまざまな企業の英語教育や、英語への取り組みを紹介するインタビュー「あの会社の英語人」。 第3回では、国際業務に従事する会社員として働きながら、さまざまな英語学習法を発信するブログ「えいさら」を運営するえいさらさんにお話を聞きました。英語とは無縁の社会人生活を送っていた中、突然の人事異動で英語が必要になったというえいさらさん。そこから独学でTOEIC 930点を取得されるまでの英語力を身に付けるまで、どのように英語学習と向き合ってきたのでしょうか。
社会人になってから英語を使う機会はほぼなかった
とにかく留学や海外に住んだ経験どころか英語の資格試験を受けたことすらなく、特に 社会人になってから英語を使う機会はまったくと言っていいほどありませんでした ので、洋楽を聴く以外では 英語と縁がない人生だった と思います。若い頃アメリカに視察出張する機会があったんですが、バーガーキングでハンバーガーを注文することもままなりませんでした(笑)。
で、 みんなと対等に仕事をするには英語ができなくてはダメだな と感じ、「英語を勉強して、モノを言える立場になってやろう!」とひとり勝手に奮起しました。当時は社内公用語の英語化といったグローバル化がある意味はやりでしたので、英語の勉強を始めるいい機会だと思ったのもありますが、私はたぶん負けず嫌いなんでしょうね(笑)。
モチベーションを維持するには、モチベーションどうこうと言えない状況を作ること!?
そこから英語の勉強を始めたわけなんですが、当時はまだ子供が小さく、さらに夜は寝かしつけの際に子供と一緒に寝落ちしてしまうことが多かったので、「夜は子供と一緒に寝て早起きして勉強する」という生活スタイルにしました。毎朝2時間ぐらい勉強してましたね。あとは昼休みに30分程度、スマホにリスニング素材を入れておいてそれを聞きながら家事をするとか、 できるだけ英語に触れる時間を増やすようにしました。 休日は、子供がいたこともあって、朝以外にはまとまった勉強時間が取れなかったと記憶しています。
そんな生活を5カ月くらい続けて、人生初のTOEICで745点を 取得 、無事に目標を達成することができました。これが最も集中して英語を勉強した期間ですね。その後は気分次第でダラダラとやっています(笑)。
- 中学~高校レベルの文法をさらっと復習
- 例文で覚えるタイプの単語帳(『DUO3.0』)を何度も繰り返し読む&聞く
- TOEIC公式問題集を1冊
さまざまな国の人と接する中で感じた「英語はひとつじゃない」
また、みんな間違った選択をしたくないので、気になる教材などがあれば、それを実践した人の話を聞きたいと思うんです。それが自分の属性に近い人のものなら、自分にとって一層確度の高い情報になる。なので、 私のちょっとした経験が、似たようなほかの誰かの役に立つ かもしれない と思いコツコツとブログを書いてきました。
気付けば月に数万人が訪れるブログになりまして、記事が役に立ったといった反応をいただいています。ただ、多くの方が読んでくださっていると思うと、私も発信者としての責任感を勝手に強めておりまして(笑)、アルクさんの英語学習アドバイザー資格を取ったりTESOLコースを受けたりして、できるだけ信頼性の高い情報を発信できるよう努めています。
そうですね、仕事を通じてさまざまな国の人と接する中で感じたのは、 「英語はひとつじゃない」 ということでしょうか。皆それぞれ母語の 影響 を受けた癖のあるアクセントで堂々と英語を話していますし。私たちは学校の英語のテストで、例えば三単現のsを忘れるとバツを付けられたりしましたけど、世界には三単現のsを使わない地域もあるようですし、「いったい正しい英語って何なんだ?」って感じですよね(笑)。
もちろんビジネスの場ではいわゆる標準的な英語を話すに越したことはないですが、 あまり間違いは気にせずどんどんアウトプットしていくことが大切かなと思います。
発音のブラッシュアップは気遣いや思いやりにつながる
定年退職したら英語を使って何か社会貢献できないかな・・・なんて漠然と考えることはありますが、そのためにはもっともっと英語力を上げなければならないので、 とりあえず 目先の課題に 取り組む といった感じでしょうか。
えいさら
国際部門で働く40代の中年サラリーマン。英語とは無縁の社会人生活から、突然の人事異動で英語が必要な部署へ。それから独学で英語を勉強しTOEIC930点を 取得 。
ESACR 認定ジュニア英語学習アドバイザー、TEFL/TESOL(英語教授法)コース修了。
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