『ハリー・ポッター』の作家J・K・ローリングの新作『The Ickabog』が、2020年11月の出版を前に、オンラインで無料公開中です。児童小説で、英語学習中の大人の英語多読にも最適。この本の挿絵を募集する子ども向けのコンテストも開催中!
ハリポタ執筆中に書き始められた児童小説『The Ickabog』
『ハリー・ポッター』シリーズを完結させた後、『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』(原題:The Casual Vacancy )や『カッコウの呼び声』(原題:The Cuckoo ’s Calling)などの大人向け小説を出版したり、ハリポタ関連作となる戯曲『ハリー・ポッターと呪いの子』(原題:Harry Potter and the Cursed Child)の構想や映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(原題: Fantastic Beasts and Where to Find Them)の脚本執筆などを手掛けたりしていた、イギリスの作家、J・K・ローリング(J. K. Rowling)氏。
同氏が、子ども向けの本である最新作『The Ickabog』(英語)を、2020年5月26日から7月10日の間、平日に毎日1章ずつ、オンラインで無料公開しています。
www.theickabog.com 『The Ickabog』は、ローリング氏の サイト によると、『ハリー・ポッター』シリーズを執筆中に書き進められ、幼かった子どもたちに読み聞かせていた作品だそうです。その後は 保管 したきりになっていましたが、最近、ロックダウン(イギリスでの新型コロナウイルス感染症対策のための 厳しい 外出制限)中の子どもたちのために、この物語を無料でオンライン公開することを思い立ったとのこと。
英語圏の7~9歳の子どもが自分で読める本ということで、英語学習中の大人にも読みやすく、楽しめる作品です。
本のタイトルのThe Ickabogは第2章(Chapter 2)のタイトルでもあり、伝説の怪物を指すようです。
11月に3つの形態で出版予定、英語版に続き翻訳版も
『The Ickabog』は、下記の『The Guardian 』の記事にもあるとおり、11月に、紙の書籍、電子書籍、オーディオブックとして発売されます。
www.theguardian.comローリング氏のツイートによると、翻訳も出る予定で、その際はウェブサイトで発表するとのことです。
ここでは特に日本語訳については触れられていませんが、少なくとも出版される本については、日本語版も出ることでしょう。ローリング氏の サイト でも、11月の出版後まもなく英語以外の言語でも出版されると書いてあります。続報を待ちたいですね。
『The Ickabog』のイラストを募集、応募作が本の挿絵に
『The Ickabog』が1章ずつ公開されるごとに、ローリング氏がイラストのアイデアを提案し、子どもたちに自由に絵を描くことを促しています。
ローリング氏の サイト では、Twitterでハッシュタグ「#TheIckabog」を付けて、イラストの画像を投稿するよう呼び掛けています。同氏がコメントを付けてリツイートするとのことで、実際に子どもたちのイラストがシェアされています。
また、7~12歳の子どもたちに対しては、11月に出版される『The Ickabog』の本の挿絵として掲載されるイラストを募集するコンテスト(competition)が開催されます。現在は、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インドの子どもたちはイギリスの出版社のコンテストで、アメリカとカナダの子どもたちはアメリカの出版社のコンテストで、エントリーできます。
今後 、世界のほかの国・地域でもコンテストが開催されるとのことです。きっと日本でも?!
イラストのコンテストに関する詳細は、下記サイトへ。
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文:ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部
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