クリスチャンかどうかにかかわらず、日本でのクリスマスは12月の大きなイベントと言えます。しかし、世界に目を向けると、12月にはキリスト教以外の行事もあれば、宗教という枠を超えたさまざまなイベントがあります。そのいくつかを紹介します。
12月の行事やイベント、いくつご存じですか?
12月1日
世界エイズデー(World AIDS Day)
WHO(世界保健機構)と国連が、エイズの撲滅と、世界中の人たちにエイズのことを正しく理解してもらい、患者に対する偏見をなくすことを目的として設定した日。WHOのウェブサイトによると、2018年には世界に約3800万人のHIV患者がいて、77万人がHIV感染症により亡くなっているそうです。
12月8日
母の日(Mother’s Day、パナマ)
パナマの人たちが、聖母マリアが処女受胎してイエス・キリストを授かったことを祝う日です。同時に、伝統的な「母の日」のお祝いも行われます。スペインやポルトガルでも、この日を母の日としています。
12月10日
ノーベル賞授賞式(Nobel Prize Awards Ceremony、ノルウェー、スウェーデン)
スウェーデンの科学者アルフレッド・ノーベルの遺言によって設けられたノーベル賞の授賞式が、スウェーデンのストックホルムとノルウェーのオスロで行われます。この賞は、物理学、文学、平和事業など6つの分野で世界人類に貢献した人たちに贈られます。
12月22日
ヤルダ(Yalda、イラン)
冬至のこの日、イランでは正義や光、強さを象徴する太陽の神の誕生前夜を祝うために、家族、友人たちが集って、詩を朗読したり特別な果物を食べたりしながら、一緒に夜を明かします。ヤルダとは、キリスト教徒がペルシャ語に持ち込んだ言葉で、「誕生」を意味するそうです。
12月22日
ハヌカー(Hanukkah、ユダヤ教)
ヘブライ語で「献身」という意味を持つハヌカーというお祝いが、この日から8日間にわたって行われます。これは紀元前165年に行われたシリアとの戦いにユダヤ人が勝ったことを祝うもので、そのときに起きた数々の奇跡を意味するろうそくを灯したりします。
12月26日
ボクシングデー(Boxing Day、イギリス、カナダ、オーストラリアなど)
昔、貴族たちが、クリスマスの翌日に使用人にプレゼントを箱(box)に入れて贈ったことが、このユニークな名前の由来だと言われています。現在は、家族や友人と共にゆっくり過ごすための祝日となっています。
12月26日
クワンザ(Kwanzaa、アメリカ)
アフリカ系アメリカ人のこのお祭りは、毎年12月26日から7日間にわたって行われ、普段はアメリカ文化の中で生きている彼らが、アフリカの祖先や文化について再認識する大切な機会とされています。クワンザとはスワヒリ語で「最初に収穫された果物」を意味します。
12月31日
ホグマニー(Hogmanay、スコットランド)
スコットランドで大晦日はホグマニーと呼ばれ、たき火をしたり、たいまつを灯したりして新年を迎えます。年が明けて最初に家の敷居をまたぐ人が、石炭と塩、ウイスキーを持った黒っぽい髪の人だと、その年は豊かな一年になるとされています。
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