イギリスの大学講義をオンラインで受講したり、オンライン観光ツアーに参加したり。「おうちでUK留学する方法」を紹介する連載第2回。今回は、イギリスのオープン大学が提供する無料学習プラットフォーム「OpenLearn」を体験します。
目次
イギリスのオープン大学で学ぶ
連載2回目の今回は、イギリスのオープン大学(The Open University)が提供する「OpenLearn」を利用して、おうち留学を体験しました。
オープン大学は大学教育を広く社会に公開するために1969年に設立された通信制大学です。成人であれば入学することができ、学生はインターネットやテレビ、ラジオ、通学などのさまざまなスタイルで講座を受けることができます。日本では放送大学にあたりますが、その元祖がイギリスのオープン大学というわけです。
前回ご紹介した「FutureLearn」もオープン大学が創立したMOOC(大規模公開オンライン講座)です。実はオープン大学は2つのオンライン学習サービスを手掛けています。
どちらも基本的に無料ですが、大きな違いは「FutureLearn」は世界の名門大学や公的機関の講座を提供しているのに対し、「OpenLearn」は主にオープン大学の講座を提供していることです。オープン大学に興味のある人が、まずはお試しで学習できるオンライン講座でもあるのです。実際に「OpenLearn」で勉強を始め、その後オープン大学に入学して正式な学生になる人が多いそうです。
アカウント登録しなくても学習コンテンツが見放題
早速「OpenLearn」のサイトを見ていきましょう。
「OpenLearn」が提供するコース数は全部で1000以上。中にはオープン大学のデジタル・バッジ(電子修了証)を取得できるコースもあります。デジタル・バッジは公式の単位にはなりませんが、職場や就職活動などで知識やスキルをアピールすることができるようです。
コースを選ぶには、まずトップページのSubjects(下記画像赤枠部分)をクリック。

8つのサブジェクトが表示されますので、興味のあるサブジェクトを選択します。
そこからFree Courses(下記画像赤枠部分)をクリックすると、サブジェクト内のすべてのコースが表示されます。サブジェクトの分類が大まかなので、表示されるコース数がけっこうあります。左側のカラムにあるSelect a topic(下記画像赤枠部分)からトピックを選択して絞ったほうが探しやすいですね。

各コースのタイトル、レベル(3段階)、学習時間を見て、受講してみたいものがあればクリックしてみましょう。コースの概要、内容、レビュー評価を確認することができます。
ここで驚いたのが、アカウント登録をしなくてもEnter Course(下記画像赤枠部分)をクリックすると、そのまま学習できてしまうことです。

「FutureLearn」の場合はアカウント登録をしないと学習画面に進めませんでしたが、「OpenLearn」では必ずしもその必要はありません。
おまけに、Download this course(上記画像赤枠部分)からコースの中身をダウンロードできてしまいます。「OpenLearn」が提供するコンテンツには誰でもアクセスできるようになっているそうです。その名の通り”Open”ですね。
それならばアカウント登録をしなくていいのでは?と思いますが、登録しないとできないアクティビティが一部含まれていますので、きちんと学ぶには登録したほうがいいと思います。参加証明書やデジタル・バッジの取得にもアカウント登録が必須です。登録は、名前や生年月日、メールアドレスなどの基本情報を入力するだけなので簡単です。
実戦的なアクティビティが豊富!ビジネス英語コース
さて今回、私は英語そのものを勉強するコースを体験しました。大学が提供する英語コースを受講して英語力を伸ばしたいと思ったからです。
コース名は「Business English: Making decisions」。レベルは中級で、学習時間は全部で5時間です。
このコースは、会社が移転するにあたり、移転先のロケーションやスタッフの役割を決めていく場面を想定して作られています。18個のアクティビティを通して、ビジネスに必要な英語力を身に付けていきます。

そのアクティビティには、留守電メッセージを残す、メモをとる、ミーティングを聞きながらアジェンダの変更点を書き直す、議事録を作成する、決定事項を上司に伝えるなど、ビジネスで使える実践的な内容が盛り込まれています。
提案や決定時に使う表現や、インフォーマルな話し言葉とフォーマルな書き言葉の違いも学ぶことができます。
例えば、finish off ~はcompleteをインフォーマルにした句動詞で、話し言葉ではこちらの方がよく使われる、など。英語が求められる職場ではもちろん、TOEICの勉強にも使えるかもしれません。

収録されている会話はナチュラルなスピードで、結構速いです。これを何度も聞いているとリスニング力が鍛えられそうです。スクリプトだけでなく、音声もダウンロードできるので、復習したいときにわざわざコースにアクセスする必要がなく、iTunesなどで手軽に聞くことができます。
下記画像は、コース修了時に発行されたStatement of Participation(参加証明書)です。学習時間が5時間のコースとはいえ、このように証明書をいただくとなんだか達成感がありますね。

今回受講した「Business English: Making decisions」は、じっくりと勉強したら力が付くコースだと感じました。そのほか「Researching a new location」と「Presenting the decision」というコースがあります。これら3コースが一連の流れになっているようなので、まとめて受けるといいかもしれません。
なお、「OpenLearn」のコースには、「FutureLearn」のようなコミュニケーション機能はほとんどありません。一人で淡々と学習を進めていきます。ほかの学生と感想を共有できないのは少し寂しい気もしますが、その分学習に集中することができると思います。
フリーコース以外の魅力も
「OpenLearn」にはフリーコース以外に、記事や音声、映像などのコンテンツがそろっています。BBC(英国放送協会)と共同制作したテレビやラジオ番組もオンラインで視聴できます(BBC iPlayerを利用しないと見られないものもあります)。
各サブジェクトのAll content(下記画像赤枠)をクリックすると、コンテンツが表示されます。コース選択のときと同様に、左側のカラムで興味のあるコンテンツに絞ることができます。

さて、前回と今回で2つのオンラインUK留学を体験しました。やはり勉強のあとはリフレッシュが必要です!次回は、おうちでイギリス観光を体験したいと思います。
前回の「FutureLearn」体験記はこちら
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