「お上手ですね」と英語で返すには?ほめ言葉への返し方と子どもをほめる表現を学ぼう【英語力もコミュ力も上がるほめ英語③】

英語圏においては、ほめることはコミュニケーションの基本です。英語講師として活躍する松田佳奈さんに、職場や家庭、友人同士など、いろいろなシーンで使える「ほめ英語(褒め英語)」の表現を教えてもらう連載第3回。今日は、ほめられたときの返し方や、子どもへのほめ言葉をご紹介します。

ほめられたときに返す言葉

第1回は人をほめるときに使える「ほめ単語」を、前回はそのまま使える「ほめ例文」をご紹介してきました。今日はまず、ほめられたときの返し方を見ていきましょう。基本は素直にお礼を言えたらOKです。そのほかに、「説明をする」「謙遜する」「ほめ返す」などの返し方があります。表情や声のトーンもポイントになりますよ。

お礼を言う

Thank you for the kind words.
優しい言葉をありがとうございます。

I’m happy to hear you feel that way.
そんなふうに思ってくれたなんて、うれしいです。

Oh, you flatter me.
あら、お上手ですね。

flatterは「お世辞を言う、喜ばせる」という意味です。I‘m flattered.(うれしいです)とも表現できます。

That’s encouraging.
励まされます。

説明を加える

Thanks, it’s a gift from my husband.
(物や服をほめられて)ありがとう、夫からのプレゼントなんです。

I really put a lot of effort into this, thank you for noticing.
(成果などをほめられて)すごく努力したんです、気付いてくれてありがとう。

謙遜する

Actually, it wasn’t that hard, but thanks.
実はそんなに難しくなかったんですけど、ありがとう。

謙遜するのはダメではありませんが、相手がほめ言葉を否定された気持ちにならないように、「ありがとう」を加えるといいですよ。

If only I was so gifted.
お言葉どおりの能力があればいいのですが。

gifted:才能がある

If only+過去形の文で「~だったらいいのですが」(実際はそうではない)という仮定法の文ですね。

ほめ返す/ユーモアで返す

Thanks, you look great, too!
(見た目をほめられて)ありがとう、あなたも素敵ですよ!

I get that a lot!
よく言われます!

これはもちろん、冗談だと分かるようなトーンと笑顔で言ってね!

子どもにかけるほめ言葉

続いて、子どもへのほめ言葉をご紹介します。子どもをほめるときは、まずはWonderful!、Fantastic!などシンプルな一言から。その後に具体的にほめると効果的です。

Wonderful! Your presentation was fantastic.
すごい!あなたの発表、素晴らしかったよ。

Did you clean up your mess? How amazing.
散らかしたものを片付けてくれたの? すごいね。

How did you know the answer to that? You surprised me.
どうやってこの答えが分かったの? 驚いたよ。

You’re making a lot of progress. Keep up the good work!
だいぶ上達したね。その調子で頑張って!

You took your hat off. That was very gentlemanly.
帽子を脱いだんだ。とても紳士的だったよ。

笑顔広がる表現が満載の『ほめ英語入門』発売中!

いかがでしたでしょうか。書籍『ほめ英語入門』では、このほかの返し方・子どものほめ方をご紹介しています。

「英語は昔から苦手で・・・」「何度も挫折しているし」「ほめるなんてちょっと恥ずかしい」なんて人も大丈夫です!どんなポイントを、どんなふうにほめればいいのかをわかりやすく解説し、すぐに使える「ほめ語句」や「ほめ英文」を多数収録。気負わずに、どんどん周りの人をほめ、自分もほめて、英語力もコミュ力もアップさせましょう! 

※この記事は、『ほめ英語入門』から一部編集部・抜粋してお届けしています。

松田 佳奈(まつだ・かな)
松田 佳奈(まつだ・かな)

和歌山市生まれ。東京女子大学卒業後、サセックス大学大学院修士課程修了(専攻は応用言語学)。外資系翻訳会社の社内翻訳者として勤務したのち、和歌山大学大学院修士課程修了(専攻は教育学)。和歌山大学や近畿大学などで教鞭をとる一方、主宰する英語スクール「PINES ENGLISH SCHOOL in Otani」で小学生から大人までを対象に「ほめる英語」を使った英語指導を行う。共著に『Science Frontiers ナショナルジオグラフィックで始める理系英語』(センゲージラーニング)、著書に『ほめる英語であなたは変わる!』(Kindle版)がある。趣味は弓道と映画鑑賞。ブログ PINES ENGLISH SCHOOL in Otani  Twitter @kanahilston

イラスト: くにともゆかり(※『ほめ英語入門』より抜粋)

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