「辛い」「甘い」「酸っぱい」などの味覚や、「カリカリ」「ふわふわ」などの食感を表す英語表現30個を、例文やフレーズと合わせて一覧で紹介します。
目次
鮮明な言葉で食べ物の味わいをうまく表現しよう
この記事では、食べ物の味わいを表現するために使われる30個の単語とそれに基づく例文を紹介します。食べ物の味わいは、私たちの食体験を豊かにし、料理の特徴や印象を伝えるために重要です。これらの単語と例文を使って、より具体的かつ鮮明な言葉で食べ物の味わいを表現する方法を学びましょう。
「味」を表す英語表現
甘い(sweet)
This chocolate cake is so moist and sweet, it melts in your mouth.
このチョコレートケーキはしっとりとして甘く、口の中で溶けます。
辛い(spicy / hot)
spicyとhotの違いはなんだろうと考えたことがある人もいると思いますが、英語ネイティブはこの二つをほぼ同義で使うようです。強いて言うならspicyは香辛料が効いたピリ辛、hotは体が熱くなるほどの辛さと覚えておくとよいでしょう。
My friend can't handle spicy food at all, so we always order mild dishes when we go out.
友人は全く辛い食べ物を食べられないので、外食するときはいつもマイルドな料理を注文します。
This salsa is really hot, so be careful when you try it.
このサルサはとても辛いので、試すときは注意してください。
しょっぱい、塩辛い(salty)
The soup is a bit too salty for my taste.
そのスープは私の好みには少ししょっぱ過ぎます。
苦い(bitter)
The dark chocolate has a bitter taste that lingers on the palate.
ダークチョコレートは口に残る苦味があります。
※linger 後に残る palate 口蓋
ほろ苦い(bittersweet)
The dark chocolate has a bittersweet taste that balances sweetness and bitterness.
ダークチョコレートは甘さと苦さがバランスよく混ざったほろ苦い味があります。
酸っぱい(sour)
The baby made a face after taking a bite of the sour lemon.
その赤ちゃんは酸っぱいレモンを一口食べた後、顔をしかめました。
渋い(astringent)
The green tea has a slightly astringent taste that leaves your mouth feeling refreshed.
緑茶はわずかに渋みがあり、口の中をさっぱりとさせます。
酸味のある(tangy)
The fresh lemon has a tangy flavor that adds a refreshing kick to the dish.
新鮮なレモンは酸味があり、料理にさわやかなアクセントを加えます。
うま味のある(savory / umami)
海外には日本語の「うま味」がそのままumamiとして浸透している地域もあります。
The grilled mushrooms have a rich savory flavor.
焼きたてのキノコには濃厚なうま味があります。
The miso soup has a rich umami flavor from the fermented soybeans.
みそ汁は発酵した大豆からくる濃厚なうま味があります。
「香り」を表す英語表現
香ばしい(nutty / roasty / spicy)
日本語の「香ばしい」は、しょうゆの焦げた匂いやこんがり焼き色の付いたパンの匂いなどを指しますが、英語では「香ばしい匂いがする物」によって使う単語が異なります。例えば、こんがり焼けたパンはtoasty、ナッツ類を炒った香りはnutty、コーヒーやお茶を入れたときの香りはroasty、スパイスを引いたときの香りはspicyなどと表すことができます。
The roasted almonds have a nutty and aromatic fragrance.
焙煎されたアーモンドは香ばしく良い香りがします。
The freshly brewed coffee had a rich, roasty aroma that filled the room.
いれたてのコーヒーは、芳醇な香ばしい香りが部屋中に広がりました。
シトラスの香りがする(citrusy)
The lemon sorbet has a refreshing citrusy flavor that cleanses the palate.
レモンのシャーベットはさわやかなシトラスの風味があり、口の中をすっきりとさせます。
スモーキー(smoky)
The whiskey had a distinct smoky aftertaste that lingered on the palate.
そのウイスキーは、特有のスモーキーな後味が口の中に残りました。
生臭い(fishy)
The fish has a strong fishy smell that some people find unpleasant.
その魚は強い生臭い匂いがあり、一部の人には不快に感じられます。
「食感」を表す英語表現
ふわふわ、柔らかい(tender / soft)
The slow-cooked beef is incredibly tender and melts in your mouth.
じっくりと調理された牛肉は非常に柔らかく、口の中で溶けます。
She took a bite of the soft, freshly baked bread and savored its warmth and texture.
彼女は焼きたての柔らかいパンを一口食べ、その温かさと食感を楽しみました。
クリーミー(creamy)
The cheesecake is smooth and creamy, melting in your mouth with each bite.
そのチーズケーキは滑らかでクリーミーで、一口食べるたびに口の中で溶けます。
まろやか(mellow)
After years of aging, the cheddar cheese develops a mellow and creamy texture.
数年の熟成を経ることで、チェダーチーズはまろやかでクリーミーな食感になります。
カリカリ(crunchy)
The freshly baked bread has a crunchy crust and a soft interior.
その焼きたてのパンは外はカリっと、中はふわっとしている。
パリパリ、サクサク(crispy)
The French fries had a golden crust and a crispy texture.
そのフライドポテトは皮が黄金色でサクサクした食感がありました。
ねばねば(sticky)
Natto is very sticky and can be difficult for newcomers.
納豆はとてもねばねばしていて、初めて食べる方には難しいかもしれません。
とろり、ねっとり(gooey)
パイやクッキー、チーズなどのさまざまな食べ物のとろけるような質感や甘さを表現できます。
She enjoyed a slice of warm apple pie with a gooey, melted caramel topping.
彼女はとろりと溶けたキャラメルのトッピングを載せて、温かいアップルパイを一切れ味わった。
その他「味の特徴」などを表す英語表現
脂っこい(greasy / fatty)
The fried chicken is delicious but a bit greasy.
その鶏の唐揚げはおいしいですが、少し脂っこいです。
She avoids eating fatty foods to maintain a healthy diet.
彼女は健康的な食事を維持するために、脂っこい食べ物を避けています。
こってり、濃厚な(rich)
The dark chocolate mousse has a rich and indulgent taste that satisfies your sweet cravings.
そのダークチョコレートムースは濃厚で贅沢な味わいがあり、甘い物への欲求を満たします。
あっさり(light)
The cucumber salad has a light and refreshing taste, perfect for a hot summer day.
キュウリのサラダはあっさりしていて清涼感があり、暑い夏の日にぴったりです。
味の濃い(strong)
strongを使うと、コーヒーやチーズの風味、ウイスキーの濃さ、ピクルスの酢の味など、さまざまな食材や飲み物の味覚を強調できます。
The coffee was too strong for my taste, so I added some milk to mellow it out.
そのコーヒーは私には濃過ぎたので、ミルクを加えてまろやかにしました。
味の薄い(bland / weak)
味の薄さを表現するにはblandやweakという単語が使えます。この二つには微妙な違いがあり、blandは「食べ物や味わいに味気のない、味の深みが足りない」ことを指し、weakは「本来の味の強さや濃度が不足している」というニュアンスがあります。
The sauce lacked seasoning and was disappointingly bland, failing to elevate the dish.
そのソースは調味料が足りず、がっかりするほど薄味で、料理の味を引き立てることができませんでした。
The coffee tasted weak, so I added an extra scoop of coffee grounds for a stronger flavor.
そのコーヒーは薄かったので、濃くするためにスプーン1杯分のコーヒー粉を追加しました。
焦げた(burnt)
The edges of the grilled steak were slightly burnt, giving it a delicious smoky flavor.
グリルで焼いたステーキの端は少し焦げていて、美味しいスモーキーな風味がありました。
ジューシーな(juicy)
The ripe melon was incredibly juicy, and its sweet juice dribbled down my chin.
熟したメロンはとてもジューシーで、甘い果汁が口からしたたり落ちました。
新鮮な(fresh)
The fish market offers a wide selection of fresh seafood caught that morning.
その魚市場では、その朝に捕れた幅広い種類の新鮮な魚介をそろえています。
フルーティーな(fruity)
The jam had a rich, fruity taste and was made with a mix of berries and citrus fruits.
そのジャムは濃厚でフルーティーな味わいで、ベリーや柑橘系のフルーツを使って作られていました。
さっぱりした(refreshing)
レモネードやアイスティー、サラダなど、気分をリフレッシュさせるような爽やかな味覚を表現できます。
After a long hike, a cold glass of lemonade was incredibly refreshing.
長いハイキングの後、冷たいレモネードはとてもさっぱりしていた。
風味豊かな(flavorful)
The stew is simmered with herbs and spices, creating a flavorful dish.
シチューはハーブとスパイスで煮込まれ、風味豊かな料理に仕上がっています。※simmered 煮込んだ
まとめ
食べ物の味わいを表現するためには、さまざまな単語が使われます。例えば、「苦い」や「甘い」といった基本的な味わいから、「香ばしい」や「クリーミーな」といった食材の特性を表す表現まで、さまざまなバリエーションがあります。
また、「濃厚な」や「旨味のある」といった表現は、食べ物の深みや豊かさを表し、「さっぱりした」や「軽やかな」といった表現は、軽快で爽やかな味わいを表現します。さらに、「スモーキーな」や「シトラスの香りがする」といった表現は、風味や香りを伝える役割を果たします。
これらの単語と例文を使うことで、食べ物の味わいや特徴を的確に伝えることができます。食べ物の説明やレシピの記述において、適切な表現を選ぶことで読者により鮮明なイメージを与えることができます。
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