不定詞の文法問題で力試し!原型不定詞の用法をきちんと理解できていますか?【英文法基礎クイズ】

英語の文章のなかで、色々な用法で登場する不定詞の用法、マスターしていますか?文法問題に挑戦して、不定詞の基礎を押さえましょう!

不定詞の文法クイズ

日本語訳を参考にして、空所に入る英単語を考えましょう。

Q. 1

・Yoshio decided (   )(   )abroad.

ヨシオは留学しようと決心した。

・Clara helped(   )dinner.

クララは夕食を作るのを手伝った。

Q. 2 

・The doctor made me(   )smoking. 

その医者は私にたばこを吸うのをやめさせた。

・I heard someone(   )my name.

誰かが私の名前を呼ぶのが聞こえた。

Q. 3

・Dennis forgot(   )the door when he left. 

デニスは出かける時にドアに鍵をかけるのを忘れた。

・Mayumi was surprised(   )the news.

マユミはそのニュースを聞いて驚いた。

・I have a lot of work (   ).

私にはしなければならない仕事がたくさんある。

Q. 4

・I intend (   )medicine in college.

私は大学で医学を勉強するつもりだ。

・My dream is(   ) a doctor.

私の夢は医者になることだ。

Q. 5

・I want(   )Peru in the future

私は将来ペルーに行きたい。

・I need someone(   )me.

私は私を手伝ってくれる人を必要としている。

・I went to the bank(   )money.

私はお金を下ろすために銀行へ行った。

Q. 6

・He promised(   )anyone about it. 

彼はそのことについては誰にも言わないと約束した。

・Nelson pretended(   )his homework.

ネルソンは宿題をしているふりをした。

・Beth seems(   )weight.

ベスはやせたように見える。

・I don’t like(   )like a kid.

私は子どものように扱われたくない。

クイズの答えと解説

答え合わせをして、太字のフレーズを覚えましょう。

Q. 1の答えと解説

答え

・ Yoshio decided to study abroad.

ヨシオは留学しようと決心した。

・ Clara helped cook dinner.

クララは夕食を作るのを手伝った。

解説  不定詞とは?
不定詞は、( to )do(動詞の原形)の形で名詞・形容詞・副詞のような働きをする 。この中で最も理解しやすいのは名詞の働きをする不定詞で、「~すること」を意味する。

上の問題では to study (勉強すること)が、下の問題ではcook(料理すること)が、それぞれ decide (~を決める)、 help (~を手伝う)の目的語になっている。不定詞は動詞の形で名詞・形容詞・副詞の働きをすることから準動詞と呼ばれることもある。

Q. 2の答えと解説

答え

・ The doctor made me quit smoking. 

その医者は私にたばこを吸うのをやめさせた。

・I heard someone call my name.

誰かが私の名前を呼ぶのが聞こえた。

解説  不定詞の種類1:原型不定詞
to なしで使う不定詞を原型不定詞と呼ぶ 。助動詞の後には動詞の原形が来るが、この動詞も文法的には原型不定詞である。このほかに原型不定詞には、使役動詞、知覚動詞の後で用いられる用法がある。上の問題は使役動詞の make 、下の問題は知覚動詞のhearとともに原型不定詞が用いられている例である。

Q. 3の答えと解説

答え

・Dennis forgot to lock the door when he left. 

デニスは出かける時にドアに鍵をかけるのを忘れた。

・Mayumi was surprised to hear the news.

マユミはそのニュースを聞いて驚いた

・I have a lot of work to do .

私にはしなければならない仕事がたくさんある。

解説  不定詞の種類2: to 不定詞
to つきで使う不定詞を to 不定詞と呼ぶ 。原型不定詞の用法が限られているのに対し、 to 不定詞はいろいろな品詞の後について、さまざまな働きをする。上の問題は、 to lock(鍵をかけること)が動詞のforgotも目的語になっている例。真ん中の問題では、 to hear(聞いて)が形容詞のsurprisedを修飾している。 下の問題の to doは「すべき」という意味で、直前の名詞の work を修飾している。

Q. 4の答えと解説

答え

・I intend to study medicine in college.

私は大学で医学を勉強するつもりだ。

・My dream is to be a doctor.

私の夢は医者になることだ。

解説  to 不定詞の性質
to 不定詞は「これからすること」を表すto 不定詞にはさまざまな用法があるので、その性質をひとくくりにすることはできないが、特に名詞の働きをする場合には「これからすること」を表すことも多い。

上の問題の場合、 to study (勉強すること)が動詞の intend の目的語になって将来するつもりのことを表している。下の問題では、 to be a doctor(医者になること)は文の補語になって、将来の夢の内容を説明している。

Q. 5の答えと解説

答え

・I want to visit Peru in the future

私は将来ペルーに行きたい。

・I need someone to help me.

私は私を手伝ってくれる人を必要としている。

・I went to the bank to withdraw money.

私はお金を下ろすために銀行へ行った。

解説  to 不定詞の用法
to 不定詞には、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つの用法がある。 上の問題では、 to 不定詞の名詞的用法で、 to visit(訪れること)がwant(~を望む)の目的語になっている(want to do~で「~することを望む、~したいと思う」を表す)。

真ん中の問題は to 不定詞の形容詞的用法の例。ここでは to help (手伝うべき)が直前の代名詞のsomeone(誰か)を修飾し、someone help meで(私を手伝うべき誰か=私を手伝ってくれる人)を表している。 to help が後ろからsomeoneを修飾している点に注意しよう。

下の問題では、 to withdraw (引き出すために)は動詞のwent(行った)を修飾しているので、副詞的用法である。 to 不定詞の名詞的用法は「~すること」、形容詞的用法は「~すべき、~するための」、副詞的用法は「~するために」と大ざっぱには訳せるが、特に形容詞・副詞的用法では必ずしもそうとは限らないので注意が必要である。

 

Q. 6の答えと解説

答え

・He promised not to tell anyone about it. 

彼はそのことについては誰にも言わないと約束した。

・Nelson pretended to be doing his homework.

ネルソンは宿題をしているふりをした。

・Beth seems to have lost weight.

ベスはやせたように見える。

・I don’t like to be treated like a kid.

私は子どものように扱われたくない。

解説   to 不定詞の形
to 不定詞の否定形はnot to do、進行形は to be doing、 完了 形は to have done、受動形は to be doneで表す 。一番上の問題はnot to tellで「言わないこと」、二番目の問題は to be doingで「していること」、三番目の問題は to have lost weightで「やせた」、一番下の問題は to be treatedで「扱われること」を表している。 完了 形の to 不定詞は、文の動詞が表す時制よりも前の時を表すことに注意しよう。
『キク英文法』pp.174~177を基に作成

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