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中学2年生で日本へ移住、地獄のように感じた日々。自信を持って英語を話せるようになりたいあなたへ

中学2年生で日本へ移住、地獄のように感じた日々。自信を持って英語を話せるようになりたいあなたへ

英語で自分の思いを話すためにはどんな学習法が必要?どんな表現をすれば相手に気持ちが伝わる?直接人と会話する機会が減っている昨今、一人でもできる英会話練習法を紹介していきます。教えてくれるのは、アメリカ・カリフォルニア州から日本へ移住し、現在はフリーランスで英会話講師・通訳・翻訳者として活躍されているHarmonyさんです。

日本に行けば日本語が話せるようになる?

私は13歳、中学2年生の時に、日本語力がまったくない状態でアメリカから日本へ移住しました。例えばカナダへ留学したら英語が話せるようになる!と思うように、私も日本へ行ったらすぐ日本語が身に付くと思っていました。日本語だけの環境ならすぐ日本語が身に付くだろうという安易な考えを持っていましたが、実際は想像以上に大変でした。読み書きはもちろんできませんでしたが、それ以上に苦戦したことは「スピーキング力」でした。

周りの反応が気になって、うまく話せない

周りに日本人しかいないのであれば、日本語でしか会話することがない。ならば、毎日、日本語の練習ができてよいのでは?と思われる方がいると思います。ですが、実際は「会話して練習しよう!」というより、「何を言っているのかわからない」「どう言えば伝わるのかわからない」という強い不安に駆られて身動きができないものです。

13歳という年代は特に思春期真っ最中、常に周りのことが気になり敏感だった時期ということもあり、私は「間違えて変な日本語を言ってしまって、変な子だと思われたらどうしよう」とおびえるばかりでした。私の学校生活は毎日ただ意味のわからない授業を受けて、ボーッと周りのクラスメイトが楽しくじゃれ合う光景を見つめて、一言も話さずに帰宅するというようなものでした。

そのような生活を過ごしていくうちに、すごく悔しい気持ちがこみ上げてきました。日本に移住しなければ、今頃アメリカで友達といっぱい話して楽しく過ごしていたのかもしれない。もともと、人と話すことが大好きで、クラスでも友達が多い方でした。人見知りをすることもなく、すぐ人と仲良くなれる性格だったのに、日本に来てからは暗く、笑うこともなくなり、ただ1日が早く終わってほしいと願うばかりな私でした。きっと、今がいちばん楽しい、いわゆる「青春時代」なのに、すごく時間を無駄にしている気持ちでいっぱいでした。もっと自分らしく生きたい、いっぱい人と話したい、友達が欲しい。なのに、日本語がうまく話せない。毎日が地獄のように感じました。

そんな私が、10年後、アメリカにいた頃の自分のように、明るく人見知りをすることなく、人と話せるようになれました。「ありがとう」や「おはよう」でさえ言えなかった私が、どのような経緯を得て、今に至ったか。今回の連載で私の経験を基に、英語学習者の皆さまに、スピーキング力を向上させるコツを伝えていきます。

失敗があるからこそ成長がある

まず、今回お伝えしたい一つ目のことは「失敗があるからこその成長」です。先ほども言いましたが、私はとても周りの反応に敏感だったので、常に「どう思われるか」ということが気になって仕方がありませんでした。なので、どれだけ日本語を勉強しても「間違っていたらどうしよう」という恐怖が勝って、いつも「実践する機会」から逃げていました。

この「実践する機会」とは、例えば毎朝教室のドアを開け、自分の席に着くまで会う人みんなに「おはよう」と言うことや、授業でわからないと思ったことを周りに聞くことなどです。私は、たくさんの「日本語を使って会話をする機会」から逃げていました。結論から言いますと、私は逃げてよかったと思います。逃げることで大きなことに気付いたからです。

最初からできなくて当たり前

それは、「どれだけ逃げても、結局、何も変わることがなくつらいだけ」ということ。逃げたら逃げた分、成長が止まるんです。現状を変えるには、逃げるのではなく、恐怖に立ち向かわなければいけない。「怖いから」「バカにされて嫌な思いをしたくないから」と言って、自分を守るために逃げ回っても、かえって何事にも自信がなくなり自分を苦しめることになります。

子どもがつかまり立ちから歩けるようになり、走れるようになり、縄跳びができるようになるまでのことを想像してください。1日で全部できますか?どんな子どもでも、何カ月もかけてできるようになりますよね?そして、1回でできると思いますか?初めての一歩から、50メートル歩けるようになるまで、何度もつまずいたり、転んだりします。何事も、最初からできなくて当たり前なんです。最初からできた!という人は運がよかっただけ。たいていのことは、最初からできないようになっています。

なので、できなくていいんです。「日本語がおかしくて、バカにされたらどうしよう」というのも、バカにされた方がいいんです。「あ、これはもしかしたら言い方間違ってたのかな?」という気付きにつながり、日本語力が徐々に身に付く。失敗するからこそ、成長する。

意味のある失敗は成長につながる!

「英語でもっとスラスラと話せるようになりたい」「自信を持って英語で話せるようになりたい」という思いで、今この記事を読まれている方が多いと思います。その気持ち、忘れずに大事にしてください。どれだけ失敗してつらい思いをしても、その気持ちを強く持っていると必ず成長できます。「意志あるところには道は開ける(Where there’s a will, there’s a way.)」ということです。

ただ、これは意志があれば道は開くよ〜という意味でなく、意志があるからどんな困難でも乗り越えることができて、どんな失敗で心が折れても、道が開けるんだよ!ということです。失敗することを恐れずに、意志を強く持てば必ず思いはかないます。何カ月、何十年かかるかわかりませんが、諦めない限り、必ずかないます。自分を信じて、とことん挑戦して失敗してください!いつかすべて「成功」へとつながります。

第1回の記事を読んでいただきありがとうございました。少しでも誰かの希望や元気の源となれたら幸いです。今、こうして文字を打ってても「日本語、大丈夫かな?」という不安に駆られていますが、それでも思いを伝いたいがために、不安だけども挑戦します。次回は具体的に私が実践した勉強方法について詳しくお伝えできればと思います。Anyways, I hope you have a wonderful day! See you soon!

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Harmony(ハーモニー)フリーランス通訳・翻訳家・英会話講師。カナダ生まれアメリカ育ちで、13歳で日本へ移住。独学で日本語を学び、作業療法士の資格を取得するまでに至る。自身が運営するYouTubeチャンネル「ハーモニーと英語」や、英語スピーチに役立つフレーズや海外文化にまつわる情報を発信している。Twitter:@fiore_harmony