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書籍でじっくり?アプリでサクッと?英語アウトプット力を鍛えるおすすめ教材

書籍でじっくり?アプリでサクッと?英語アウトプット力を鍛えるおすすめ教材

隙間時間でサクッと学べるアプリやウェブサイト、じっくりと時間をかけて勉強できる書籍。それぞれのメリットや活用方法とともに、英語のアウトプット力を鍛えるおすすめの教材をご紹介します。自分に合うものを選び、何度も繰り返し目を通すようにしましょう!

教材選びで大切なことは?前回の記事はこちら!

ej.alc.co.jp

隙間時間でサクッと鍛える!ウェブサイト・スマホアプリ

誰もがスマートフォンやパソコンを持っているこの時代。そのメリットを生かさないともったいないです!通勤時間や家事の合間などの隙間時間でサクッと勉強できるウェブサイトや、スマートフォン向けのアプリをご紹介します。

ウェブサイト①Youglish

youglish.com

アウトプット力の強化には、発音の改善も大切です。どのような発音か知りたいと思う単語、コロケーション、フレーズを検索すると、YouTubeにある膨大な数の動画から抽出された表現が出てきます。リアルな場面のリアルな発音を大量にまとめて確認できるのが、何よりの魅力です。自分の苦手な組み合わせの発音を、これで徹底的に確認、練習して伝わりやすい発音をマスターできます。

ウェブサイト②Grammarly

app.grammarly.com

無料版、有料版があります。パソコンにインストールして機能を有効にすることでメールや文書作成など、英語ライティングをするすべての場面において文法の間違いを指摘し、よりよい候補を提案してくれます。ライティング力がすでに高い人は、AIに提案された表現を自分の意図に照らして取捨選択することもできます。英語のライティングに時間がかかってしまう人におすすめです。

アプリ①スタディサプリENGLISH

eigosapuri.jp

リクルート ※受講するコースによって、月額料金が異なります。詳しくはウェブサイトでご確認ください。

圧倒的ユーザー数を誇るこのサービスは、日常会話、ビジネス英語、TOEICテスト対策など大人の英語学習をサポートするプログラムが充実しています。各コースに含まれるトレーニングも、語彙学習からアウトプットのロールプレイまで非常に手厚い内容です。英会話コースはストーリーに沿ってリアルな表現を学んでいく構成になっています。コーチサービスやオンライン英会話サービスとの連携もあります。

アプリ②トーキングマラソン

alc.talkingmarathon.com

開発・サービス運営:ユナイト 販売:アルク 月額4378 円(税込)※2週間無料お試し付き

各スキットで発話練習をしてからロールプレイに臨む、シンプルで実践的なアプリです。まるで会話をしているような自然なやりとりが再現されます。簡単で短いやりとりだと侮ってはいけません。知っているのと瞬発的に正しく対応できるのとは似て非なるものです。生活の中の隙間時間を上手に使ってしっかり発話トレーニングできる優秀なアプリです。1回のスキットにかかる時間が短いので継続しやすいでしょう。

王道書籍でじっくり学ぶ!書籍

時間をかけてじっくり勉強するには、やはり王道の書籍が効果的。ここでは英語を学ぶのに必要な5つのステップに沿って、それぞれのスキームでおすすめの書籍をご紹介します。

STEP 1 英語のスキーマと正しい学習方法を知ってスタートする

『英語独習法』今井むつみ 著/岩波新書

英語とは?他言語を学ぶとは?という本質的な問いに答えてくれる硬派な内容。日本語の枠組みから出られなければ、いつまでも英語という言語の世界感(スキーマ)を得ることはできないということを、認知心理学の見地からわかりやすく教えてくれる啓けい蒙もうの一冊。指導者の皆さんにとっても必読の書ではないでしょうか。

STEP 2 正しく伝えるための音のルールを楽しく知る

『バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ33』リチャード川口 著/明日香出版社

タイトルが長くてびっくりしますが、内容はとてもわかりやすくStage 1からStage 5まで、英語の音の特徴を段階的にマスターできる親切な本です。口の開け方や音の作り方の説明の表現も面白く工夫されている上に、イラストやマンガも多く入っていて読みやすいので、まずは楽しめる読み物として読んでみてもよいでしょう。

STEP 3 毎日つぶやくように定石フレーズをパターン構築する

『朝から晩までつぶやく英語表現200』キャサリン・A・クラフト 著/筑摩書房

スムーズなアウトプットは、チェスや将棋に近いと思っています。「こう攻められたらこう守る!」と同様に、「こう言われたらこう答える!」という定石を使った瞬発力が継続的な会話には必要です。そのためには、発話がある程度自動化されている必要があり、当たり前ですが知識が自動化されるためには反復練習しかありません。私たちが日本語でぽろっと言いそうなたくさんの「定石フレーズ」が紹介されている本から取り掛かってみてはいかがでしょう。

STEP 4 英語らしい強勢とイントネーションで総合力を付ける

『話せる英語ドリル300文』浅場眞紀子、愛場吉子 共著/アルク

この本の3つの特徴は、例文のイントネーションと強勢がビジュアル化されていること、すべての例文が10語以内という人間の短期記憶に収まる長さであること、そして語順をしっかり意識したシャッフルトレーニングができることです。スムーズな発話の鍵となる汎はん用よう的な表現を300文(10文×30シーン)でたっぷり練習し、発話の運用能力をぐっと上げましょう。

STEP 5 プレゼンで実力を発揮する

『ロジカルに伝わる 英語プレゼンテーション江藤友佳 著/クロスメディア・ランゲージ

最後の仕上げはプレゼン練習で!プレゼンは一方通行のコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションです。そう考えたとき、英語表現だけでなく、「スライドは見やすいか」「自分の話し方、目線、ジェスチャーは相手に伝わる要素を押さえているか」「Q&Aにどう対応すべきか」などの気配りが必要になってきます。英語プレゼンの経験豊富な著者による本書には、かゆいところに手が届く内容が満載です。

特集「アウトプットの最強トレーニング」をEJ7月号でチェック!

※本記事は、『ENGLISH JOURNAL』2021年7月号特集の内容を再構成したものです。

浅場眞紀子

浅場眞紀子慶應義塾大学卒業。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL)修士号取得。外資企業2社に計10年間勤務後、ビジネス英語研修会社Q-Leapを愛場吉子と設立。企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスン、グループ研修を手掛けている。共著『TOEICテストスピーキング/ ライティング総合対策』(旺文社)、共著『話せる英語ドリル300文』(アルク)など著書多数。