「逆風」は英語でなんて言う?中国スマホOPPOが欧州で攻勢

「逆風」は英語でなんて言う?中国スマホOPPOが欧州で攻勢

ビジネスの場で英語を話すなら、国際情勢や経済動向、企業戦略など、世界の最新事情に触れる機会が必ず訪れます。そんなとき、「今話題のあれを英語でなんて言うのか」を学ぶのに最適の素材が英語のニュースです。日経LissNで配信されている最新情報を、英語講師の天満嗣雄先生がわかりやすく解説します!

今回のニュース

中国のスマホ大手、Huaweiがアメリカの制裁を受けている間に、ヨーロッパ市場でのシェアを拡大したい、同じく中国の大手スマートフォンメーカーのOPPO。アレン・ウー副社長が日本経済新聞の取材で明らかにした同社の戦略についてのニュースです。

Chinese smartphone maker OPPO on the offensive in Europe, filling gap left by Huawei

中国スマホOPPO、欧州で攻勢 ファーウェイの間隙突く

2020年10月27日に配信されました。

まずは聞いてみよう!

音声は以下から聞くことができます。一体、どんなことが話されているのか、概要を把握するつもりで聞き取りましょう。

※ノーマルスピード(1倍速)の音声です

理解度をチェック!

ニュースの内容について、しっかり聞き取って理解できているか確認しましょう。次の問題について、正解の選択肢を選んでください。

Which of the following is true?

(A) The US government is looking to impose sanctions on OPPO.
(B) OPPO is a subsidiary of Xiaomi of China.
(C) OPPO is looking to take advantage of Huawei’s current situation.

正解は、この記事の最後に掲載しています。

詳細を聞き取ろう

今度は、スクリプトや翻訳を確認しながら、もう一度音声を聞いてみてください。聞き取れていなかった箇所や、意味がわからなかったところなどを重点的に確認してください。

スクリプト

Chinese smartphone maker OPPO on the offensive in Europe, filling gap left by Huawei

Major Chinese smartphone maker OPPO is aggressively pursuing the European market. Vice President Alen Wu, who oversees global sales, told The Nikkei in an interview that the company is aiming to increase its currently 3% market share to become one of the top players in the next three years. OPPO is looking to grow rapidly as its competitor, Huawei, faces the headwinds of sanctions imposed by the US government.

“There is tremendous room for growth in Europe, and it is a strategically important market for us,” Vice President Wu says with enthusiasm. 2020 is OPPO’s second year since entering the European market, but its sales in Western Europe have tripled to date. In Europe, the company plans to take at least 5% of the market by 2021, but Wu points out that, “To become a market leader, we will need to gain a 10% to 15% share and reach the break-even point.” He revealed OPPO’s plans to achieve that goal in the next two to three years.

According to Hong Kong research firm Counterpoint, South Korea’s Samsung Electronics has the top share of the European smartphone market with 35%. US Apple is next, with 17%. In overseas markets, Huawei is being impacted by the US’s crackdown, and OPPO, China’s Xiaomi and Samsung are looking to grab market share from Huawei.

翻訳

中国スマホOPPO、欧州で攻勢 ファーウェイの間隙突く

中国の大手スマートフォンメーカー、OPPO(オッポ)が欧州市場で攻勢をかけている。海外販売を統括するアレン・ウー副社長は日本経済新聞の取材に応じ、現在3パーセントのシェアを高め、今後3年でトップ集団を目指す方針を示した。競合メーカーである華為技術(ファーウェイ)が米政府による制裁の逆風を受ける中、OPPOは急成長を遂げたい考え。

「欧州は大きな成長余地があり、戦略的に重要な市場だ」。ウー副社長はこう意気込む。2020年は欧州市場に参入して2年目だが、西欧では現在までに売上高は3倍に拡大。欧州では21年までに少なくとも5パーセントのシェアを握る考えだが、「マーケットリーダーとなるには10~15パーセントのシェアを獲得し、損益分岐点に到達することが必要だ」と指摘今後2~3年でその目標を達成する計画を明らかにした。

香港の調査会社、カウンターポイントによると、欧州のスマホ市場のシェアは韓国のサムスン電子が35パーセントでトップ。米アップルが17パーセントで続いている。海外市場ではファーウェイが米規制の影響を受けており、OPPOや中国の小米(シャオミ)やサムスンなどはファーウェイから市場シェアを獲得しようとしている。

覚えておきたい単語リスト

ニュースに出てきた表現のうち、難しいものや、特に知っておいた方がいいものをまとめました。一つずつ、意味を確認してください。

  • offensive: 攻撃態勢
  • aggressively: 積極的に
  • pursue: 追及する
  • oversees: 統括する
  • headwind: 逆風
  • sanction: 制裁
  • impose: 課す
  • tremendous: 大きな
  • strategically: 戦略的に
  • enthusiasm: 熱意
  • triple: 3倍になる
  • to date: 今まで
  • point out: 指摘する
  • break-even point: 損益分岐点
  • crackdown: 規制

ニュースのポイント

「逆風」は英語でなんて言う?中国スマホOPPOが欧州で攻勢

見出しから見ていきましょう。on the offensiveは「攻勢をかけている」感じです。文末のfilling gap left by Huaweiは分詞を使ってその前の部分に補足説明を加える形で、頻繁に用いられます。

第1段落2文目は38語とかなり長いですが、後ろに情報をどんどん付け足していく英文の構造を意識して読み進めると読みやすくなるはずです。非制限用法の関係詞節who oversees global salesも直前のVice President Alen Wuの補足説明です。told The Nikkei in an interview that the company is aimingの部分も、目的語The Nikkeiの後にin an interviewと続きますが、動詞toldの後には伝えた内容も来るはずなので、in an interviewの後に伝えた内容が続くはずと思って待ち構えるとわかりやすいはず。its currently 3% market shareの部分も所有格の代名詞の後には名詞があるはずなので、名詞が登場するまでは一つのカタマリだと思って待つとshareの次には別の内容が来ることが予測できるでしょう。次の文のits competitor, Huawei,の部分も主語を別の言い方で表して情報を付け加えるやり方で、頻出のパターンです。

第2段落冒頭の“There is tremendous room for growth in Europe, and it is a strategically important market for us,” Vice President Wu says with enthusiasm.は主節が発言内容の後に登場する形で、ニュース記事では一般的な語順です。次の文のto dateは「今まで」という表現です。

今週のキーワード

be looking to do
~しようとしている、~する予定である

基本動詞のlookにはいろいろな使い方がありますが、進行形でto不定詞とともに用いて将来の目標やそれに向けて行動していることを表す使い方があります。ニュースでもしばしば使われています。

クイズの正解

(C

いかがでしたか?来週はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。毎週火曜日の更新をお楽しみに!

また、さらにたくさんのニュースを英語で聞きたい場合は、LissNのアプリがおすすめです。

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天満嗣雄(てんまひでお) title=

天満嗣雄(てんまひでお) 中学・高校時代にNHKラジオの語学番組で英語を学び、神戸大学ESSを経て英会話学校に就職。学校運営・レッスン(英会話・国連英検・TOEIC・Speech)および、講師研修を担当。企業派遣講師を経てプロセス英語会を開設。専門学校や企業でも教える。著書に『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1 TTT速習シリーズ』『TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分(いずれも共著、アルク)などがある。
ホームページ:https://processeigo.com/
Twitter:@ProcessE