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コロナ禍のTOEIC受験、最新の抽選倍率は?!

コロナ禍のTOEIC受験、最新の抽選倍率は?!

新型コロナウイルスの影響を大きく受けているTOEIC Listening & Reading Test。連載「新・TOEIC攻略法」ではコロナ禍のTOEIC試験対策についてご紹介していきます。連載第1回はTOEIC L&Rテストで満点(990点)を70回以上も取っているハマー先生こと濱崎潤之輔さんに、新型コロナの影響や、TOEIC試験概要についてお聞きしました。

新型コロナウイルス感染拡大による影響と変化

大学生やビジネスパーソンが受験する、最も受験人数が多い英語の資格試験であるTOEIC L&Rテスト。今年の1月までは、年間10回の公開テストが開催され(2月と8月以外のすべての月に実施)、年間250万人以上の受験者がいました。

ところが新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年の3月から試験自体が中止となり、9月からようやく再開の運びとなりました。抽選で当選した場合に受験資格を得られるという方式になり、受験機会は午前実施と午後実施の2回に増えました。

受験者は午前と午後のいずれかの回の申し込みができるようになったものの、落選して受験できないという方も多く、受験者から今後の成り行きに不安の声が上がったのは記憶に新しいところです。

以下は2020年10月と11月の「受験資格当選率」です。

公開テスト日 申込者 当選者 倍率
10月4日 99,000人  23,000人 4.3倍
10月25日(午前)  84,534人 24,777人 3.4倍
10月25日(午後)  44,546人 28,885人 1.5倍
11月15日(午前) 73,457人 48,992人 1.5倍

現在は運営側のIIBC*1の尽力により、試験会場の確保が以前よりもできるようになったようで、例えば東京での受験であれば申込者のほとんどが受験可能になってきたようです(11月15日午前実施の公開テストは、受験地を東京にすると当選倍率が1.1倍)。

オンラインで行われるIPテスト(団体受験のみ)も始まり、大学では毎月開催するところも増え始め、大学にもよりますが受験機会の確保に関しては当初の懸念を払拭(ふっしょく)するレベルにだいぶ近づいてきたのではと個人的には思っています。

なお今後のテストですが、直近の申込受付期間は次のとおりです。

インターネット申込受付期間:2020年12月24日(木)12:00 ~ 2020年12月28日(月)15:00 締切
試験実施日:2021年2月28日(日)午前

TOEIC L&Rテストの概要

ここからはTOEIC L&Rテストの概要について説明をしていきます。TOEIC L&Rテストでは、Listening(聞く)・Reading(読む)という2つの英語力を測定します。

テストの形式

TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・全100問)、リーディング(75分間・全100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。

テスト問題の構成

リスニングセクション(約45分間・全100問)

会話やナレーションを聞いて設問に解答します。多くの場合、リスニングセクションの時間は46~47分です。

Part 1:写真描写問題 6問

1枚の写真について4つの短い説明文が一度だけ放送されます。説明文の英文は問題用紙に印刷されていません。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークします。

Part 2:応答問題 25問

1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ一度だけ放送されます。質問や文章、答えの英文は問題用紙に印刷されていません。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークします。

Part 3:会話問題 39問

2人または3人の人物による会話が一度だけ放送されます。3人の人物による会話は13セットの問題のうち2セット程度、ほかはすべて2人の人物による会話になります。

会話の英文は問題用紙に印刷されていません。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)とそれに対する4つの選択肢を読み、最も適切なものを選んで解答用紙にマークします。1つの会話につき設問は3つあります。

会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図(図表問題:13セット中3つのセットで各1問出題されます)などで見た情報を関連付けて解答する設問もあります。ほかにも、話者の意図を問う問題(意図問題)も13セット中2つのセットで各1問出題されます。

Part 4:説明文問題 30問

アナウンスやナレーションのようなミニトークが一度だけ放送されます。説明文の英文は問題用紙に印刷されていません。

各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)とそれに対する4つの選択肢を読み、最も適切なものを選んで解答用紙にマークします。1つの会話につき設問は3つあります。 

トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図(図表問題:10セット中2つのセットで各1問出題されます)などで見た情報を関連付けて解答する設問もあります。ほかにも、話者の意図を問う問題(意図問題)も10セット中3つのセットで各1問出題されます。

リーディングセクション(75分間・全100問) 

印刷された問題を読んで設問に解答します。

Part 5:短文穴埋め問題 30問

不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢の中から最も適切なものを選び解答用紙にマークします。

Part 6:長文穴埋め問題 16問

不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢(単語や句または一文)の中から最も適切なものを選び解答用紙にマークします。設問は各文章に4つです。

各セット中に1問、選択肢がセンテンスになっている問題(文挿入問題)があります。

Part 7:1つの文書:29問+複数の文書:25問

いろいろな文書が印刷されています。設問を読み、4つの選択肢の中から最も適切なものを選び解答用紙にマークします。

文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もあります。ほかにも、文中に登場する単語や語句の言い換え問題や、話者の意図を問う問題(意図問題)も15セット中2つのセットで各1問出題されます。各文書には設問が数問ずつあります。

テストの配点

テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで、5点刻みで表示されます。このスコアは正答数そのままの素点ではなく、スコアの同一化と呼ばれる統計処理によって算出された換算点です。

次回、第2回では、TOEIC L&Rテストの各パート別の対策をご紹介する予定です。

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*1:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会。TOEICの試験運営をしている団体

濱崎 潤之輔

濱崎 潤之輔 大学・企業研修講師、書籍編集者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。明海大学や獨協大学、早稲田大学EXT、ファーストリテイリングや楽天銀行、エーザイやSCSK、オタフクソースなどの企業でTOEIC L&Rテスト対策研修講師を務める。TOEIC L&Rテスト990点(満点)を70回以上取得。『 TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 』(旺文社)、『改訂版 中学3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)など、著書・監修書は60万部以上の実績を誇る。「濱崎TOEIC研究所オンラインサロン」主催。
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