英語でオンラインツアーを楽しもう!外国人に人気の「中銀カプセルタワー」を体験

英語でオンラインツアーを楽しもう!外国人に人気の「中銀カプセルタワー」を体験

連載「オンラインで英語観光」では、通訳案内士で気象予報士でもある鹿目雅子(かのめもとこ)さんが、日本の観光地の英語オンラインツアーなど、家にいながら英語で観光を楽しめるサービスをご紹介します。今回は斬新なデザインで外国人観光客に人気の「中銀カプセルタワー」のオンラインツアーです。

日本発の英語オンラインツアー

新型コロナウィルスの影響で、外国人観光客が日本を訪れるのはまだ先になりそうです。そんな中、日本から世界に発信するオンラインツアーが少しずつ増えてきています。この連載では、私が体験したおすすめのオンラインツアーをご紹介します。

日本に来たいけれど来られないという海外の友人がいたら、教えてあげると喜ばれるかもしれません。また連載で紹介するツアーは日本人の参加もOKです。意外と知らない日本のことや英語を学ぶよい機会になると思います。

都会の異空間にバーチャル潜入

1回目は、「中銀カプセルタワー」のオンラインツアーです。

中銀カプセルタワー

東京のビルの中でもひと際目を引く「中銀カプセルタワー」。建築家の故・黒川紀章氏の代表作で、1972年に建てられた世界初のカプセル型マンションです。海外でも人気があり、多くの外国人が訪れる観光スポットになっています。

その「中銀カプセルタワー」の英語によるオンラインツアーが2020年5月に誕生しました。手掛けているのは、Showcase Tokyo Architecture Toursさん。建築に長けた15人の通訳案内士が都内を中心に建築ツアーを行っています。

コロナの影響でオンラインツアーを始めたところ、国内外から続々と予約が入り、予想以上の反響だそうです。早速参加してきましたので、ネタバレしないように簡単にご紹介します。

インタラクティブなコミュニケーションが魅力

当日案内してくださったのは、代表の吉田優香さん。参加者は私を含めて3人(うち1人はガイドで今回アシスタントの坂井眞理さん)です。初対面なので軽く自己紹介をし、和やかな雰囲気の中、ツアーが始まりました。

カプセルの中へバーチャルトリップ!

まずはタワー全体の話を聞いて、その後カプセルの中へバーチャルトリップ!吉田さんがクイズを交えながら、設備を一つ一つ説明してくれます。

一体型収納にまとめられた当時最先端のソニー製テレビやテープレコーダー、ユニットバスのドアに付いている宇宙船のような丸い窓・・・。

一体型収納にまとめられた当時最先端のソニー製テレビやテープレコーダー

A room with both functionality and a sense of fun
機能性と遊び心を兼ね備えた部屋

上記のような部屋になるよう、デザインされたそうです。一度は泊まってみたいと夢が膨らみます。

中銀カプセルタワービル・オンラインツアー

一方で、窓が開かないとか、お湯が出ないとか、ちょっとびっくりすることを聞いて写真のような表情に。

当然、「暑くないのか?」「みんな、銭湯に行くのか?」とあれこれ質問。こういうインタラクティブなコミュニケーションはZoomを使ったオンラインツアーならではの魅力です。

中銀カプセルタワー・オンラインツアー

こちらのツアーでは、参加者同士のコミュニケーションを大事にしているそうです。

建築専門の通訳案内士に学ぶ

見て楽しむだけではないのが、中銀カプセルタワーのオンラインツアー。多くの学びがあるんです。

例えば、metabolism(メタボリズム)。ここではおなか回りのメタボではなく、1960年代から70年代に日本から発信された建築運動のこと。生物の新陳代謝(metabolism)のように、建物や都市も有機的に変化すべきだという考え方が基になっています。中銀カプセルタワーはまさに“an icon of the metabolism”。説明するとこんな感じです。

Each capsule unit was designed to be removed and replaced every 25 years, just as if it were part of the building’s “metabolism.”

各カプセルは、建物の「新陳代謝」の一環であるかのように、25年ごとに取り外して交換されるように設計されました。

カプセルを生物の細胞に見立てているんですね。なんとも斬新。でも、どうやって?その気になる交換方法や 実際は交換されなかった理由、タワーの保存への取り組みなどは、ツアーの中で詳しく教えてもらえます。

今回のオンラインツアーは、吉田さんの楽しいガイディングであっという間の1時間でした。

オンラインツアーは気軽に参加可能!

ツアーに参加するのに、建築の知識が必要?英語レベルはどれくらいあった方がいい?と気になるかもしれません。

吉田さんに伺ったところ、次のようにおっしゃっていました。

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建築の説明はそこまで専門的にならないようにしています。ちょっと建築に詳しい友達と会話をするような気持ちで、ご参加いただけたらと思います。英語は問題なく日常会話ができるようであれば、とても楽しめるはずです。不安があれば、日本語での現地ツアーは6月から再開しましたので、ご希望の方はそちらもご確認ください。

オンラインツアーは、写真撮影の時間がない分、現地の見学ツアーでは話さない内容も入っているそうです。 今はオンラインツアーで知識を得て、次は現地の見学ツアーに参加して写真を撮りに行くのもよいですね。

最後に、建築紹介で覚えておくと便利な単語を教わりました。

覚えておくと便利な単語

façade(ファサード) 正面
元はフランス語ですが、建物の正面の、特に素材や形などのデザイン的な話をするときに使います。front wall(正面の壁)でも通じないことはないですが、façadeの方がよりネイティブっぽく、自然な感じに聞こえます。

レトロと近未来が共存する中銀カプセルタワー。パソコンの前から出かけてみてはいかがでしょう?

今回のオンラインツアー

▼ 予約はこちらから 「中銀カプセルタワー」オンラインツアー(英語)

showcase-tokyo.com

▼ Showcase Tokyo Architecture Tours 現地の見学ツアー(英語)

showcase-tokyo.com

▼ 「中銀カプセルタワー」現地の見学ツアー(日本語)

www.nakagincapsuletower.com

鹿目雅子さん

文:鹿目雅子 https://www.tsutatsuta-nippon.com
早稲田大学商学部卒。在学中2年間アメリカに留学。英会話学校の講師を経て、2002年に気象予報士資格を取得。約10年間、日本気象協会の気象キャスターとしてラジオやテレビに出演。その後、海外の気象局に専門家として派遣され、再び英語に目覚める。2015年に全国通訳案内士資格を取得し、外国人観光客(個人・団体)向けのツアーガイドになる。港区ボランティアガイド講座や読売・日本テレビ文化センターで「英語で伝えるNIPPON」など、5講座を受け持つ。Twitter:@kanome_tsuta