英語でニュースを読むならこれ!国際ジャーナリストおすすめのニュースソース5選

新聞・ニュースの英語

いつでも新しく読むべきものがあり、しかもそれが少なからず自分の生活に関係のある話。そんな夢のような英語学習素材が「新聞・ニュース」です。とはいえ、世の中にはたくさんの媒体があり過ぎる!どれを読めばいいかわからない!という方もいるのでは。そこで今回は国際ジャーナリストの大野和基さんがいつもチェックしている、おすすめのニュースソースを伺いました。

大野和基さんってどんな人?

大野和基(おおのかずもと)さんは国際ジャーナリストです。

1955年、兵庫県西宮市に生まれました。大阪府立北野高校、東京外国語大英米学科卒業後、1979~97年にアメリカで暮らしました。その間、コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学んだ後、ジャーナリストの道に進んだそうです。

以来、国際情勢の裏側や医療問題に関するリポートを発表するとともに、世界的な要人・渦中の人物へ次々と単独インタビューを行っています。アルクの学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』でも、大野さん敢行のインタビューを多く掲載してきました。

単独での海外現地取材が圧倒的に多く、年間フライト数は80回を越えるそうです。

羽生結弦選手のコーチであるブライアン・オーサー氏や大坂なおみ選手のコーチとして有名なサーシャ・バイン氏などの、スポーツやエンタメ分野から、著名な経済学者まで幅広い方々に取材を行っています。

著書には『未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来』『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』 (共にPHP新書)、『代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳』(集英社新書)などがあります。

『お金の流れで読む日本と世界の未来』『世界史の針が巻き戻るとき』 (共にPHP新書)は長時間インタビューを基に書いたもので、2冊ともベストセラーとなっています。

またロッシェル・カップさんとの共著『英語の品格』(集英社インターナショナル新書)もベストセラーとなり、共著を含めると20冊以上の著書があります。この『英語の品格』は今年、さらに踏み込んだ内容をまとめた『英語の品格 実践編』が発売されました。

[音声DL付]英語の品格 実践編

[音声DL付]英語の品格 実践編

 

また、ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンら、世界を深く思索する「知の巨人」たち7人に、「テクノロジー」と「経済」の観点から今後の資本主義の行く末について聞いたインタビュー集『未完の資本主義』(PHP研究所)にまとめられた英語インタビューをリアレンジした『英語で理解する未完の資本主義』も発売中です。

[音声DL付]英語で理解する 未完の資本主義

[音声DL付]英語で理解する 未完の資本主義

  • 作者:大野 和基
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: Kindle版
 

さらに、7月20日には最新の本『コロナ後の世界』(共著、文春新書)が発刊予定です。

国際ジャーナリスト・大野さんおすすめのニュースソース5選

日々、自身も取材を続けつつ、世界中のニュースにアンテナを張っている大野さんに、常にチェックしているニュースソースを伺いました。

もともとは紙の新聞のみを発行していた新聞社も、今ではその多くがウェブ上でも同じニュースを展開しています。インターネットを使えば、手軽に世界の最新情報にアクセスすることができます。

今回は、大野さんが特におすすめの5つをご紹介します。

The Guardian

イギリスの新聞です。ウェブ版でも豊富なニュースを読むことができます。

特に情報が豊富なジャンルは、日本を含む(イギリスから見て)海外のニュースです。大野さんがおすすめする理由としては、やはり「世界中のメディアで最も信頼されている」という点が挙げられるそうです。

www.theguardian.com

National Public Radio(NPR)

アメリカのラジオ局です。

「アメリカの国内ニュースについて詳しく知るならこれ!」とのこと。

アメリカの各地に特派員(stringer)がいて、各地で今、何が起きているかが直接わかるのがおすすめポイントだそうです。

ウェブサイトでは、ラジオで流れるニュースの内容をテキストで読むことも、24時間のストリーミングで音声を聞くことも可能です。

www.npr.org

The New York Times

言わずと知れた、アメリカの新聞です。

国際ニュース、コラム、オピニオン欄とさまざまなジャンルのニュースが充実しています。

「アメリカにおいて、日本がどのように報じられているかを知るメディアとしてはベスト」と大野さん。

今、世界で起きていることについて、各分野の専門家が忌憚(きたん)のない意見を述べているコラム欄も必見とのことです。

www.nytimes.com

The Financial Times

こちらも言わずと知れたイギリスの新聞です。

その名のとおり、経済ニュースの充実度は随一。

ニュースの内容だけでなく、「表現、語彙の点で英語が洗練されている」といったらこれ、というのもおすすめの理由でした。

www.ft.com

The Hill 

最後はアメリカのオンラインメディアです。

アメリカの国内政治に関する情報を得るならこれがおすすめです。

またアメリカ国内政治のみならず、「ホワイトハウス内と大統領の周辺で何が起きているか、ほぼリアルタイムでわかります」というのもおすすめポイントでした。

thehill.com

海外ニュースはどうやって読む?

一言で「海外のニュースを読む」と言っても、ただ上から順に読んでいけばいいのでしょうか?読む際には、何か注意すべきポイントなどがあるのでしょうか?海外のニュースサイトを使い倒すために注意すべきポイントを3つうかがいました。

とにかくいろいろなソースのニュースを集め、タイトルで判断

日本メディアによる海外の事象に関する報道姿勢について、大野さんは以下のように語ります。

「残念ながら日本のメディアでの報道はかなり偏っていると言えるでしょう。また、報じるニュースの絶対量が話にならないほど少な過ぎると感じます」

そこで大野さんはさまざまなニュースサイトに登録し、最新ニュースを漏らさずチェックしているとのことです。

「これに登録していると、今、世界で起きていることについて自分から探さなくてもリアルタイムでメールが来ます。今ならもちろん、新型コロナウイルス(COVID-19)の話題が多いですね。登録しているメディアは上で挙げたメディアのほかにThe Boston GlobeThe Washington PostBrookings(シンクタンク)、Foreign Affairsなど10くらいあります」

さらに週刊誌では、The New YorkerMother JonesThe Economistなどにも登録しているといいます。これらの記事は「タイトルで読むかどうか決めています。読む決め手になるのは、今、世界で最も注目されているニュースかどうかです」といったように判断しているそうです。

このようにさまざまなニュースサイトをチェックする理由としては、「アメリカやイギリスのメディアは相反する見方を掲載しています。その両方を読むことでバランスが取れると考えています」とのことでした。

ニュース分析力なら「週刊誌」

1つのニュースについてより深く知りたい場合、実は「新聞よりもThe New Yorkerなどの週刊誌を読むのがベスト」と大野さんは言います。

週刊誌に掲載する際には1つのニュースに対していろいろな専門家に取材して記事を構成するそうです。大野さんのようなジャーナリストの目線では、「自分が取材するときの取材先を探すときにも役立ちます」とのことでした。

物事は「多面的」に見るべし

あるニュースが伝える事象には、いろいろな面があります。例えば、今、世界中で話題になっている新型コロナウイルスの感染拡大(COVID-19危機)についても「経済面、政治面(各国の政府の対応など)、医学面、医療面(医学以外)、社会面などありとあらゆる側面から見ることができます」と大野さん。「気になったニュースはできるだけ多面的に見るようにすることが大切です」

その上で例に出したのが、アメリカのドナルド・トランプ大統領のTwitterです。

「日本のメディアはドナルド・トランプ大統領のTwitterや発言を否定的にみる傾向がありますが、アメリカのメディアは必ずしもそうではありません。1つのメディアだけみているとそのメディアの見方に脳が染まってしまいます。それはいちばん恐ろしいことです」

「英字新聞スーパー活用術」は『ENGLISH JOURNAL』2020年7月号でも!

2020年7月号の『ENGLISH JOURNAL』では、「英字新聞」を英語学習に有効活用する方法を『The Japan Times Alpha』の実際のニュース記事も使いながら、より詳しく説明しています。

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

取材・文:ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部
「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!