英語が口から出るまで0.5秒!《240倍》の実力差を生むスピーキング練習とは?【同時通訳者・横山カズ】

英語が口から出るまで0.5秒!自分の感情を書き出す習慣のすすめ【同時通訳者・横山カズ】

同時通訳者の横山カズ先生が、英語スピーキングの大人気講師としても活躍する中で、実際に役に立った「無限のスピーキング力上達法」を教えます。第9回は、「英語だと言いたいことがすぐに出て来ない」悩みを解決する、とっておきの方法を紹介します。

皆さん、こんにちは。同時通訳者の横山カズです。

前回までは英語スピーキングの瞬発力を得るためのテクニックについてお伝えしてきました。今回は、自分自身の思いや感情を英語の上達に直結させる方法を紹介します。

英語が口から出るまで0.5秒!「240倍」の実力差とは?

あなたは、自分の言いたいことがすぐに英語で言えますか?

英会話では、だんまりは禁物です。無言でいると大変居心地が悪いものですよね。

しかし、実際は、大手企業や大学、ビジネススクールで英語研修や講演を行った際に、多くの受講生から「考えや思いがすぐに口から出て来ない」という相談を受けるのです。TOEIC で満点、または高得点を取得している方々でさえ、同じ悩みを抱える方が大勢いらっしゃいます。

一方で、海外帰国生や早期英語教育を受けてきた人からは、このような相談はほとんど受けることはありません。この違いはいったい何なのでしょうか。

例えば、自分が言いたい一文を英語にするのに「2分」かかる人と「0.5秒」で発話を開始できる人との実力差は、

120(秒)÷ 0.5(秒)=240

実に「240倍」の実力差ということになります。

結論を言いますと、この能力の有無は、「自分の中に強い感情が湧いたときにそれを英語にしておく」という習慣があるかどうかにかかっています。海外で生活した経験のある人は、すでに習得できているのかもしれません。

ですが、この差を埋めるとっておきの方法があるのです!今すぐにでも始められる、手軽な方法ですので、ぜひ試してください。

自分の感情を書き出す習慣がもたらす、英語が口から出るまで0.5秒!

トピックはなんでもOK。例えばTOEICを受験したとします。受験した後で、あなたはどのような感情を経験するでしょうか?どのような思いが湧き起こってくるでしょうか?自分の感情を受け流さずに、書き留めてみましょう。それを英語にして音読し、いつでも口から出てくる準備をしておくのです。自分の思いや、考えがベースになっているので、覚えやすいし、気持ちが入ります。

いくつか、例を見てみましょう。

My score isn’t as good as I thought.
スコアは思ったほど良くなかった。

In fact, it’s much worse than I thought.
実際のところ、思ったよりずっと悪かった。

I should’ve spent more time to prepare!
もっと時間を取ればよかった!

I could’ve done it better!
もっとよくできたかもしれないのに。

I would’ve done it better with more time for preparation.
準備の時間がもっとあればもっとうまくできただろう。

I can’t keep going like this anymore.
このままではいけない。

It’s time to change the way I study.
勉強のやり方を変えないとな。

I need to make more time for it somehow.
何とかして時間を捻出しないとね。

It happened.
起こったことは仕方ない。

It’s okay.
まぁいい。

It could’ve been worse.
もしかしたらもっとひどいことになっていたかも知れないし。

引用元:『英語4技能 スピーキング試験 “完全攻略” ストラテジー

「自分自身の気持ち」を主人公にして英語と仲良くなろう!

まずは、例文を、感情をこめてパワー音読®*1してみるのもいいと思います。

例文は、大学受験英文法で上級とされる仮定法過去完了形が複数含まれていますので、この際、覚えてしまうくらいの気持ちで音読し、自分の言葉として使えるようにしましょう。

テストの内容やスコアを分析することも重要ですが、スピーキングに長じたいのであればむしろ「受けた試験にまつわる自分の感情」に注目してみましょう。それが自分の発話の原動力となります。

このように、常に「自分が思い、考えること」「感情が強く動いたとき」を逃がさないようにしてください。それらはいずれ近い将来必ず英語でも口に出す日が来ることでしょう。自分の中から湧き起こる思考や感情を表すことができる英語を追求してください。

私見ですが、この発話力につながる方法論は単純な丸暗記とは全く違うメカニズムとして作動しているように感じられます。自分の感情や思考と英語が密に連結されるのだと思います。今日から「自分自身の気持ち」を主人公にして英語ともっともっと仲良くなってみてくださいね!

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横山カズ

文:横山カズ @KAZ_TheNatural

関西外国語大学 外国語学部スペイン語学科卒。同時通訳者(JAL)、翻訳家、武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 実務家教員、英語講師。エスコラピオス学園 海星中・高等学校英語科特別顧問。学びエイド、リクルート・スタディサプリENGLISH講師。英語を日本国内で独学し、航空・IT・医療・環境・機械・国際関係・文学など多分野で同時通訳者として活躍中。JAL(日本航空)グループ、楽天株式会社では英語力向上と社内公用語化に貢献。英語4技能・英語スピーキングのエキスパートとして日本全国で授業と講演を行っている。発音検定EPT100(満点・指導者レベル)ICEE(国際英語コミュニケーション検定)2回優勝、英検1級。著書多数。ジパングマネジメント株式会社・文化人枠所属

編集:増尾美恵子

*1:英語と自分の感情を直結させて脳内に丸ごと叩き込む1日15分のトレーニング。「感情」「スピード」「反復」「集中」の4つの力を利用して音読します。具体的には次の6つのステップを踏みます。
1.チャンク音読(意味の固まりをとらえる)
2.ノーマル音読(発音を確認する)
3.ささやき音読(子音の音を改善する)
4.和訳音読(英文の意味を母語で腑に落とす)
5.感情音読(英文と自分の感情を直結される)
6.タイムアタック音読(英文を脳に叩き込む)