アメリカのオーディション番組に出演したお笑い芸人、ゆりやんレトリィバァさんの英語力が話題になっていますね。もう見ましたか?どんな英語を話していたのか、チェックしてみましょう!
アメリカの国民的オーディション番組に出場!
ゆりやんさんが出場したのは、America's Got Talent という人気オーディション番組。2006年に放送がスタートし、無名のダンサーやコメディアン、マジシャンが世に出る機会となっています。
日本人では、2013年にダンスパフォーマーの蛯名健一さんが出場し、優勝して話題になりました。
ゆりやんのパフォーマンスをチェック!
百聞は一見にしかず。さっそく、ゆりやんさんのパフォーマンスを見てみましょう!
80年代の大ヒット曲「ファイナル・カウントダウン」に乗ってパフォーマンスがスタート。途中からはスタンディングオベーションも!
会話に出てきた英語フレーズをチェック
動画に出てきた英語フレーズをチェックしてみましょう。
審査員はもちろん、ゆりやんレトリィバァのことは知りません。まず、仕事は何かと聞いていますね。
What do you do for a living ?
仕事は何ですか?
ゆりやんさんが Performer and dancer. と答えると、さらに質問が飛びます。
That's how you make your living in Japan?
日本ではそれでやっていけてるの?
上下黒のスウェット姿では、怪しまれるのも無理はないかも。ゆりやんさんの A little bit. 「まあ、ちょっとは」という答えに笑いが起きていますね。
続いてはゆりやんさんの芸名に関する質問が。
How did you come up with that name?
どうやってその名前を思い付いたの?
ゆりやんさんの答えはこうです。
I have a pet. Do you know retriever, golden retriever?
私はペットを飼っているんです。レトリバー、ゴールデン・レトリバーを知っていますか?
Of course. と答える審査員たち。「この人はレトリバーを飼っていて、そこから名前を取ったんだな」と思っていると、まさかの答えが。
I have a cat.
猫を飼っているんです。
審査員たちはびっくり。
What does that have to do with retriever if you have a cat?
猫を飼っているなら、レトリバーと何の関係があるの?
ゆりやんさんの答えがこちら。
His name is Retriever.
その子の名前がレトリバーなんです。
しっかりオチが付きました。
こうして文字にしてみると簡単なフレーズばかりですが、流ちょうに会話し笑いまで取るのは、かなりのコミュニケーション力です。
失格でもあきらめない!
英語での軽妙なやりとりのあと、パフォーマンスを始めたゆりやんさんですが、残念ながら失格に。でも、あっさりあきらめたりはせず、審査員に詰め寄ります。
Why did (they) say no? Talk to me.
何がダメだったの?言ってみて。
舞台袖にいる司会者も圧倒されています。
I think it’s time for the other acts.
次のステージの時間のようなので・・・。
何はともあれ、強烈な印象と脱ぎ捨てた衣装を残し、舞台を去りました。
コミュニケーションの秘訣は準備にあり!
のちに出演したラジオ番組によれば、ゆりやんさんは当日、7時間も前に会場入り。通訳者や現地メディア関係者らと協力して、どんな質問がくるか、それにどう答えるか対策を練り、万全の備えをしていたそうです。ラフな感じに見えるやりとりも、入念な準備に支えられていたのですね。
今回のゆりやんさんのパフォーマンスについては、好き嫌いが分かれるかもしれません。
しかし、日ごろから英語力を磨いていたことと、本番に向けて入念な準備を行うこの姿勢については、見習うべきところがあるのではないでしょうか。
何より、あの辛口審査員サイモン・コーウェルを手玉に取る日本人がいたなんて、驚きです!
文:尾野七青子
都内某所で働く初老の元OLにしてフリーライター。つらいことがあったら、この動画を見て乗り切りたいと思います。