日本の夏といえば、かき氷。英語の shaved ice と何が違う?【動画で英語】

日本の夏といえば、そうめんにスイカに冷やし中華。そしてかき氷も忘れてはいけません!「グルメが楽しむ日本のかき氷」として紹介されている動画で、日本の文化を再考してみましょう。

動画を見てクイズに挑戦!

早速ですが問題です。動画を見て、次の問いの答えとして最も適切なものを (A)~(D) より1つ選びます。まずは問いと選択肢に目を通してください。

Who was kakigori originally for?

(A) Young children
(B) Rich people
(C) Shopkeepers
(D) Farmers

では、動画を見てみましょう!答えのカギは動画の最初の方に登場します。

いかがでしたか。今回の動画では、英語を話しているのはナレーターだけで、登場人物は全員日本語を話していました。でも、天然の氷が pure ice (cubes) と訳されているなど、英語字幕が楽しめましたね。

では、ナレーターの方が話している内容を確認しましょう。

This is kakigori. It’s a traditional Japanese dessert similar to the shaved ice desserts that you probably know. But of course, here, it is so much more than that.

これがかき氷。伝統的な日本のデザートで、皆さんがご存じの shaved ice デザートに似ています。でも、日本のかき氷はもちろん、それよりずっと奥が深いのです。

日本のかき氷を「shaved iceと似ているもの」と紹介していますね。かき氷の英語はshaved iceとするのが一般的ですが、所変われば見た目も変わる。日本語話者と英語話者が思い浮かべるものは、きっと別のものなのでしょう。英語ではあえてkakigoriとして、上のような説明をするのがいいかもしれませんね。

さて、続く箇所に問題のカギが登場します。

Let’s start with a quick history. The dish was originally a summer treat meant to help cool down the wealthy elite of Japan during the late 1800s. The ice was topped with fruit syrups and teas grown and harvested locally, and, in some places, it still is.

簡単に歴史を見てみましょう。かき氷は本来、夏のごちそうで、1800年代末には日本の富裕層の人たちが暑さをしのぐためのものでした。氷には果物のシロップと、日本で栽培され収穫されたお茶がかけられていました。一部の地域では、今もそんなふうに供されています。

下線を引いてあるthe wealthy elite of Japan(日本の富裕層)という箇所が問題正解のカギ。これをrich peopleと言い換えた(B)が正解です。

問題の訳

  1. かき氷は本来、誰のためのものでしたか。

    (A)幼い子どもたち
    (B)金持ち
    (C)店のオーナー
    (D)農業従事者

日本のかき氷に欠かせないものとは?

さらっと歴史に触れたあとに、日本のグルメなかき氷に必要なものが3つ出てきました。店の方々が話す日本語がメインなので、さらっと復習しましょう。

1. pure ice cubes(天然の氷)

最初に登場する滋賀県大津市の店が使う天然の氷は、日光から届くのですね。四角い氷のままでおいしそうに見えました。

2. a special machine(薄く削った氷を作る特別な機械)

そして東京の店のかき氷機。「USHIKUBOSIKI」の名前と富士山の絵が輝く、鋳物の伝統的な機械でしたね。まさしく a special machine という英語にふさわしい気がします。

3. toppings(トッピング)

そして、最後に登場したのは京都・嵐山の店。上にかかった抹茶のトッピング。まろやかな食感が楽しめそうです。

日本のかき氷は本当にこだわりのグルメですね!ああ、食べたい!

山本高裕
山本高裕

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。今年はかき氷をまだ一度も食べていません。

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