英会話が苦手な人がもっともよく口にする悩みは「最初のひと声が出てこない」ということ。なんて声をけたらいいのか迷っているうちに、タイミングを逃して会話すらすることができない…。
そんなあなたにぜひ覚えていただきたい、会話の出だしに使える表現トップ3をご紹介します。これだけあれば、後は野となれ山となれ…ではなく、外国人に声をかけることすらできず、ただほほえむだけの日本人を卒業できます。
では、お役立ちトップ3の1つ目からレッツ・スタート!
何かを勧めるときの“Would you like ...?”
ぜったい覚えてほしい表現の1つ目は…
Would you like ...?(~はいかがですか?)
「…」には何が入るの? 何でも入ります。でも、入れなくてもいいんです。これだけ言ったら、あとはジェスチャーで対応します。
なぜ?
なぜならジェスチャーは万国共通語だからです。もちろん、文化圏によって違いのあるジェスチャーもありますが、今の段階でそんなことは気にしません。
では一緒にやってみましょう。はい!
これだけで「何かお飲み物はいかがですか?」と伝えることができます。
そのほかにも…
Would you like +「手に持ってる物を差し出す」?
Would you like +「置いてあるものを指す」?
どれも「~はいかがですか?」と通じます。実に多くの場面に応用できますね。
“May I ... ?”は 2通りに使える便利表現
「~しましょうか?」
「~してもいいですか?」
“May I ... ?”は、人に何かしてあげたいとき、そして自分が何かをする許可を取りたいときに使える便利な表現です。
たとえば、びんのふたが開かなくて困っている人がいたら…
May I +「びんを指す」?
>>「開けましょうか?」と伝わる。
荷物をたくさん抱えて大変そうないたら…
May I +「荷物を指す」?
>> 相手に「持ちましょうか?」と伝わる。
カフェに相席のテーブルしかないときは、
May I +「席を指す」?
>> 相手に「ここに座ってもいいですか?」と伝わる。
いかがですか?簡単でしょう?
やってほしいことをお願いする“Could you ...?”
“Could you ...?”は、「もう1回言ってほしい」「書き記してほしい」「こちらに来てほしい」など、何かお願いをしたいときの出だしです。
たとえば「もう1回~してほしい」なら、
Could you +「指を1本立てる」?
>> 「もう一度おっしゃっていただけますか?」と伝わる。
「書き記してほしい」は、
Could you +「ペンを持って書く動作」?
>> 「書いていただけますか?」と伝わる。
これだけでオーケーです。
コミュニケーションを図ることが最優先
本当なら、Could you say it again?(もう一度言っていただけますか?)とか 、Could you write it down?(書いていただけますか?)という英語がスラスラと出てくればよいですね。
でも、目の前にいる人は、あなたの英語力が上達するのを待ってはくれません。だから、コミュニケーション・ファースト、スタディ―・セカンドで行きましょう。
英語力のアップにはこの方式が一番です。ジェスチャーの部分に当てはまる英語は、少しずつ学んでいけばいいでしょう。
さて、海外旅行客が多く日本にやって来るようになった今、この「出だし+ジェスチャー」を特に必要としているのは、おもてなし最前線にいる「接客業」に関わる方々かもしれませんね。
「出だし+ジェスチャーで」でどのように対応すればよいのかを、動画で見てましょう。
パーフェクトな英語でなくても大丈夫。そうわかると英語を話すことの壁が急に低くなってきた気がしますよね。
接遇英語のプロが指南する「おもてなし英語」
さて、先ほど紹介した動画の後半に出てきた本「『出だし』だけ+ジェスチャーからはじめる おもてなし英語」には、本記事で紹介した「出だし+ジェスチャー」の作法がわかりやすくまとめられています。
もちろん、教えてもらえることはジェスチャーにとどまりません。基本の出だしに続ける英語表現や、その使い方のポイントまでもしっかりとフォローしています。
この「おもてなし英語」の本さえあれば、あなたの未来はスーパー明るい!?

接遇英語のプロが教える 「出だし」だけ+ジェスチャーからはじめるおもてなし英語
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