濱崎潤之輔さんのスペシャル記事、全6回の2回目!前回に引き続き、講義や執筆などを通じて「英語を教える」プロとして活躍するハマーさんのこれまでのキャリアやその仕事観を、辛口ネコが聞いてみます。
濱崎潤之輔さんプロフィール
濱崎潤之輔さんは英語講師。明海大学、獨協大学などで大学講師を務めるかたわら、楽天銀行、SCSK(住友商事グループ)、エーザイなどの大手企業でもTOEICテスト対策の講師を務めています。2006年からTOEICテストを受け始め、TOEIC満点の990点を50回以上獲得しており、『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる問題集』『TOEIC L&Rテスト990点攻略』など著書も多数(累計30万部超!)。無類のプロレス好きでもあります。
編集者になってTOEIC満点に到達!
前回、TOEICの勉強ブログがきっかけで編集者になった話を聞いたニャ。著者さんのスカウトは聞くけど、編集者をスカウトするのは珍しいニャ。
その出版社には当時、英語学習書を担当する編集者が少なかったので、僕のような仲間が欲しかったのかもしれませんね。
で、入社後は予定通り、TOEIC対策書の編集者としての仕事を始めました。引き続き自分のための勉強もしていたので、生活の全部がTOEICでした。TOEICに触れる密度が濃くなったおかげでしょうか。その出版社に入社した後、初めて満点も取ることができました。
公私ともに充実ニャ。
いつの間にかの著者デビュー
アルクに呼んでいただき「ヒットしたTOEIC本の編集者はこんな風に企画を考えている」みたいなテーマのセミナーでお話したこともありましたよ。
ヒューヒュー。ヒット編集者が来たニャ。
実は、そのセミナーの打ち上げで、ある出版社の方から「うちで本を書きませんか?」とお誘いをいただきTOEIC本を書くことになったのが、僕の著者としてのデビューなんです。
塾の先生だった時には編集者へのお誘いが、編集者の時には著者さんへのお誘いが来たんだニャ。
同じような時期に、自分が担当した書籍のPRにもなるということで、企業でTOEICの講師を務めることもありました。今の仕事の原型はそんな感じなんです。
その後、講師と執筆をメインにしたフリーランスとして生きていこうと思ったんですが「他社から本を出しても良いから、うちで編集をやりませんか?」というお誘いを別の出版社の方からいただき、業務委託で本の編集もする、フリーのTOEIC講師という状態になっていた時期もありました。
ただ、頂ける仕事が多すぎて回らなくなってしまったので、今は、編集者としての仕事はナシで、講師と執筆をメインにしています。
続いたのはTOEICだからこそ
「どうすれば大学の先生になれますか?」「どうすれば本を書けますか?」というような質問をされることもよくあるのですが、なかなか上手くは答えられません。
先生になろうとも本を書きたいとも1mmも思ってはいなかったのだけれども「その立場に見合ったスキルが付いたら、仕事が向こうからやって来た」というような説明になるでしょうか。
今にして思えば、TOEICを1回受けて満足しなかったのもポイントだニャ。
そうですね。1回目にたまたま790点が取れてしまったので、900点に手が届くかもしれない!と思って継続して受験したんですよ。最初が600点だったら、続けていなかったと思います。
それって、TOEICの良いところの一つですよね。例えば英検だったら、最初に英検2級を目指して、実際に2級が取れた時に「次は準1級を取ろう」という気になるかどうかはわからない。なぜなら試験が2級で完結しているからです。確かに、満足しちゃいそうだニャ。
ところがTOEICだと、自分が取れるMAXの点数がとりあえず出る。それがたまたま790点だったから「これは頑張ればまだまだいけるな」と思わせてくれる。
最初に何点を目指せば良いのかもわからないんですよ。とにかく最初は、自分ができる限りの勉強を精一杯やってみただけで、その結果が790点でした。
当時はどんな本で勉強したニャ?
このあたりの本ですね。とてもお世話になりました。

CD-ROM付 改訂版 TOEIC(R)TEST 英単語 出るとこだけ!
- 作者: 小石裕子
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2015/09/04
- メディア: 単行本
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あとはもちろん、公式問題集です。他にもいろいろな本で勉強しましたよ。ただ、あたりまえですが、買った本はすべて、しっかりとやりきっていますよ。

- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
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[ハマー式]TOEICスパルタ学習法とは?
執筆、編集、講師の「三足のわらじ」の時期もTOEICの勉強をしてたなんて、かなり無理ゲーな匂いがするニャ。
毎朝1時間30分、定時よりも早く出社するようにして、会社の自分の机でTOEICの勉強をしていました。朝は静かだから捗りますよ。オフィスもそうですし、通勤の電車も、1時間以上早いと比較的空いているので勉強しやすいんです。
電車内で使うのは、主に、模試の縮小コピー。常に持ち歩いているので、電車の中とか、他にもちょっとした時間ができたときは、常にTOEICの勉強をしていました。
昼休みも、食事を簡単なもので10分程度ですませて、とにかく使える時間の大半をTOEICの勉強にあてていました。
ランチよりも勉強を優先するなんて、ものすごいストイック。。。
TOEICにも効く「音読」に目覚める
そういえば、シャドーイングに集中的に取り組んだ時期もありましたよ。非常に効果的でしたね。アルクさんの出している『究極の英語学習法K/H System』に出会ったんです。
K/Hというのは著者さんたちの頭文字です。このシリーズの一番最初の本を買いました。最近も新しいものが出てますよね。

CD付 究極の英語学習法 はじめてのK/Hシステム (究極の英語学習法 K/Hシステム シリーズ)
- 作者: 国井信一,橋本敬子
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: 単行本
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表紙に「最強の英語学習法」という言葉もあって、そこに惹かれました。「最強ってことは、これをやったら自分が最強になれるんだ!」と。
そのまんまニャ。
最強ということは、それより良いものはないはずだ、この本によると、最強の英語学習法はシャドーイングということだったんです。
「最強になれるなら」と思って、この本に書かれている通りにシャドーイングの練習をたくさんこなしたんですよ。実際、TOEICにおける最強、つまり、スコア990に到達し、それを今でもずっと維持しています。
コメントしづらいくらい単純ニャ。でも、効果があったならよかったニャ。。。次回はその最強の「シャドーイング」について、詳しく聞いてみるニャ!
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編集:GOTCHA! 編集部
写真:山本高裕(GOTCHA!編集部)