英語のリスニングの勉強に困っていませんか。そんなあなたにおすすめなのが、この連載です!新刊『 TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画 』の著者、渡邉淳さんにこの本の中から 抜粋 して、「TOEIC の本をゲーム感覚で徹底的にやり込み、成果を出す方法」を伝授していただきます。
こんにちは!英語学習コンシェルジュのぽるぽること渡邉淳です。
リスニング(音声を聞いて、意味を理解する)の力を高めるために必要なことは何だと思いますか?多くの方が「たくさん聞く」ことだと思われるかもしれません。ぼくが TOEIC 対策をしていたころもそう考えて、とにかく英語をたくさん聞いていた時期がありました。
しかし、一向に伸びが感じられない。このままではいけないと、いったん学習をやめて、いろいろとリスニング学習に関する情報を調べました。そこで得た結論を今回お伝えいたします。
結論
1:理解していない英語は何度聞いても効果が薄い
2:まねができる英語は聞き取りやすい
ではここからは、なぜぼくがこの2つの結論にたどり着いたのか、説明していきたいと思います。
リスニングを攻略するための作戦を練ろう!
少し極端な例になりますが、学んだことのない言語をとにかく聞くことで、リスニング力がアップするでしょうか?実際は、がむしゃらに聞くような姿勢では効果を感じにくいと思います。
なぜなら、今、僕はこの記事を書くのを中断して、フランス語を聞いています。ところが、さっぱり分かりませんし、分かるようになりそうな兆しもありません。ただ聞いているだけでは、リスニング力のアップは難しそうです。では、何が 原因 で、リスニングができないのでしょうか?その答えは、
- 音声を聞けていない
- 語彙を知らない
僕がフランス語を聞いて分からなかったのは、 フランス語の音が分からない から、 そもそも 意味のある音のかたまりとして聞き取れなかったから です。 英語も同じ です。単語同士がつながっているように聞こえて、音声を聞けないということはよくあります。話し手の話すスピードが速くて、聞き取れないこともあるでしょう。
また、音は聞き取れているのに、なぜかそれが意味のある言葉として頭の中に入ってこない 原因 が「語彙力」です。例えば、英語で「パラレル」と言われたら、何を表しているかが分かりますか?
正解は parallel 「平行な」です。
そもそも の語彙を知らないと、音は聞き取れているのに、意味が分からないという現象が起こり、どうしようもない場面に出くわすのです。
リスニング力アップのためには、これら2つの問題をなくしていく必要があります。
基本トレーニングとして「音まね」をしよう!
そもそも 、音声を聞けていないと始まらないので、音が聞けるようになるところから始めましょう。 その方法が「音まね」 です。要は、モノマネですね。赤ちゃんや小さな子どもは、大人の話す言葉をまねしますよね。最初は下手であっても、何度も言ううちに、徐々にうまくなっていく。あの感じと一緒です。
「音まね」は最初は難しいです。なかなかうまくできずに、悔しい思いをするかもしれません。でも、成長する途中段階ですから、そこは気にせず、何度もトライしましょう!日本人にとって、英語は音声的にも文法的にも遠い言語です。いきなりうまくいくことはないと割り切る姿勢も大事です。
具体例を出しましょう。 on a vehicle はどのように発音されると思いますか?1語ずつだと「オン ア ビークル」という感じです。でも、実際は「オナビークル」と聞こえます。このように声に出すのは恥ずかしいかもしれません。でも、「音まね」を通して、自分の知っている音と実際の音のギャップを埋めていけば、必ずリスニング力は上がります。
単語は「正しい発音」で覚えよう!
音声を聞けていないという問題に対しては、「音まね」で対処すればいいと分かりました。では、「語彙を知らない」ことに対しては、どうすればよいでしょうか?答えはいたってシンプルです。 「語彙を覚えましょう」 ということ。単語には、地道に、誠実に向き合うしかありません。でも、覚えてしまえば、強力な味方になってくれる分、何度も顔合わせをして、仲良くなっていきましょう。
ただ、一つだけご注意いただきたいのは「発音」です。間違った発音で単語を記憶してしまうと、リスニングで聞こえてきた音と違ってしまい、せっかくの単語の知識が無駄になります。そのため、単語を覚えるときには何度も聞いたり、自分で発音してみたりして、正しい発音で単語を覚えるようにしましょう。少しずつ成長していく感覚を楽しんでくださいね!
リスニング力アップのトレーニング方法が満載の一冊!
今回ご提案した「音まね」については、11月20日に発売した『TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』でご紹介しております。さらに詳しい説明が書いてありますので、ご一読いただけるとうれしいです。
今回は特定のパートについてはお伝えしていませんが、『戦略特急』の中では、各パートに合ったトレーニング方法をご紹介しています。一つの素材を正しく学習し、さらに復習すると理解が深まることを実感してみてください。
- 作者: 渡邉淳
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2019/11/20
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発刊記念イベント開催!【@渋谷】
2020年最初の TOEIC(R) 公開テストが終わった翌週にイベントを行います。ぼくのイベントは都内が中心で、今回も都内での開催なのですが、動画での受講ができるイベントとなっております。ご興味のある方はぜひチェックしてくださいね。
日時:1/15(水)19:30-21:00
場所:天狼院書店@池袋
?イベントに関する詳細は こちら
渡邉淳(わたなべ・あつし)
1984年、千葉県富津市生まれ。東京外国語大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。留学なしで TOEIC 990点満点、英検1級を 取得 。教材制作会社を経て、現在、フリーランスの編集者・ライターをしながら、東京海洋大学で非常勤講師を務めている。担当はTOEIC。自身の学習経験をもとにした授業を 展開 、TOEIC の最新 傾向 を盛り込んだ、学習者目線を忘れない指導に定評がある。日本経済新聞や読売新聞、雑誌『PRESIDENT』『東洋経済』『日経WOMAN』『日経トレンディ』での掲載実績もあり。著書に『 1日5分からはじめる英語学習手帳 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、共著に『 毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする 』(朝日新聞出版)がある。一方、porpor(ぽるぽる)という名前で、ブログやTwitterを中心に、講師としても、学習者としても、日々 TOEIC や英語学習に関する情報を発信している。
ブログ、 Twitter: @porpor35 、Instagram: @atsu_nabe 、 YouTube
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