「日本語を話したい」という外国人に「日本語で」日本語を教える方法をご紹介します。
※こちらは全7回のメールで日本語教師の仕事内容や働き方、なる方法が分かる無料メール講座 「日本語教師になって世界で活躍する方法」 からの 抜粋 です。
「水」を英語を使わず日本語のみで伝えてみよう
「これは日本語では『水』って言いますよ」と伝えたい場合、英語であれば水を指さしてWater is "mizu" in Japanese.でOKですが、 英語が通じない場合、また母語が異なるさまざまな国の人にいっぺんに説明する場合 はどうしますか?
えっ、そんな機会はない?
「おもてなしの国ニッポン」にはこれからそんな状況も増えるかもしれませんよ。
とりあえず 現時点でそんな状況が頻繁にあるのが「日本語学校」。日本に来たばかりの「あ、い、う、え、お」も知らない外国人に、日本語だけで授業をするスタイルもあるんだそう。その 方法やコツが分かれば、どの国の人にも日本語で接することができるかもしれません よ。今回は3つのステップに分けてその方法をご紹介します。
STEP1 絵や写真で伝える
まずは単語から。教えたい日本語の写真やイラストを用意し、それを見せながら、教えたい日本語を発音します。パッと見て意味が分かりやすいものじゃないとだめですよ。
「mizu、mizu、mizu」
こうすることで、「意味」と「音」が繋がり、初めてその言葉を理解することができます。
ベトナム人なら「ヌオックは日本語だとミズなんだな」、タイ人なら「ナームはミズなのか」、インドネシア人なら「アイルはミズね」となります 。シンプルですが万国共通で伝わりやすい方法です。
STEP2 体を使って表現する
文法だって日本語で教えることも可能です。例えば、「~をしたい」という欲求や 希望 の表現を理解してもらう場合、どのような状況でその日本語を使うのかを、絵や写真を使ったり、実際に体を動かしたりしながら伝えます。
「水を飲みたい」
という場合、 「喉が渇いた」ということが分かりやすい写真や絵を用意します 。例えば「暑そうにしている人の写真」「暑そうに砂漠を歩く人の絵」など。
ときには演技力も使ってみましょう。 「のっ、喉が渇いた!」と絵と同じ状況を演じてみたり 、相手に演じてもらったりすることで、「水が飲みたい」という表現で自分の欲求を伝えるんだということを知ってもらいます。俳優になったつもりでチャレンジです。
STEP3 実際に使ってもらう
最後にSTEP1と2で覚えた「水」「~をしたい」を使って実際に会話の中で使ってもらいます。そのためにこう語りかけてください。
「何が飲みたいですか?」
実際はコーヒーが飲みたくてもビールが飲みたくても、きっとこう答えるはずです。
「水が飲みたいです」
正しく使えていることを確認したら、日本語を学びたい外国人同士で質問し合うようにうながしてみるといいでしょう。
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