(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
2017年9月29日(金)より、全国で公開されるラッセ・ハルストレム監督の映画『僕のワンダフル・ライフ』。最愛の飼い主に会うために3回も生まれ変わった犬のベイリーの「犬生」を描いた、全ての愛犬家の夢をかなえるこの映画のおすすめポイントを、映画ライター中島もえがイラストを交えてご紹介します。
『僕のワンダフル・ライフ』ってどんなストーリー?
ゴールデン・レトリバーの子犬、ベイリーは暑い日に車の中に閉じ込められ、死にかかっていたところを8歳の少年、イーサンに救われます。その時からイーサンはベイリーの「最愛の人」となり、彼らは固い絆で結ばれます。
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
しかし、犬の寿命は人間よりもずっと短いので、ベイリーにも旅立つ日がやってきます。けがが 原因 でアメフト選手になる夢を断たれ、恋人とも別れてしまったイーサンのことを気に掛けながら、この世を去ってしまうベイリー。
ところが、ベイリーのイーサンへの思いは強く、彼はなんとシェパードに生まれ変わっているのでした。生まれ変わってはみたものの、そう簡単にイーサンに出会うことはできません。3度目の生まれ変わりでようやくイーサンとの再会を果たしたベイリーは、犬である自分の真の使命は何なのかということに気付くのでした……。
ベストセラー作家のW・ブルース・キャメロンが、愛犬を亡くした恋人が悲しみを乗り越えられるようにと書いた小説『野良犬トビ―の愛すべき転生』(原題:A Dog's Purpose )が原作。「愛していた犬や猫たちが自分と再会するために生まれ変わってきてくれたなら」という、飼い主たちの夢をかなえる犬と人間のラブストーリーです。
原作本はこちら
- 作者: W.ブルースキャメロン,W.Bruce Cameron,青木多香子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06/27
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
英語で読んじゃうぞの方はこちら
この映画のここが見どころ
とにかく犬がかわいい!
『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』に続くラッセ・ハルストレム監督の犬映画の第3弾。犬をいかにかわいらしく魅力的に撮るかということを熟知した監督の作品ということで、犬たちのあどけない表情やしぐさを心行くまで堪能できます。
自分の命を助けてくれた飼い主、イーサンと再会するために、ゴールデン・レトリバー →ジャーマン・シェパード → コーギー → セント・バーナード&オーストラリアン・シェパードのミックスと、何度も生まれ変わるベイリー。彼のイーサンへのいちずな想いには心を打たれます。そんな ベイリーの4つの「犬生」が、それぞれの犬種のチャームポイントや飼い主たちとのドラマと共に描かれており、映画を見終わったときには犬が大好きになっているはず です。
ハルストレム監督のわんこ映画をもっと見たい方はこちら
Amazonビデオでも見られます
犬になったつもりで見るのがオススメ
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
この作品は犬が主役で、犬の目線、犬の気持ちを中心に物語が 展開 していきます。他人に対して本音を言えず不器用に生きている飼い主たちを見て、犬のベイリーがどう感じているのかが面白おかしく描かれています。 犬の目に映る飼い主たちの人間模様は、人間のものの見方とは違っていてとても面白い のです。ベイリーが家具の下にもぐっていたずらをしたり、草原を駆け回ったりするときの映像を見ると 「犬ってこんな景色を見ているんだなー」と、犬気分を満喫 できます。
ちなみに ベイリーの心の声は、ディズニー映画『アナと雪の女王』で雪だるまのオラフを演じたジョシュ・ギャッドが担当していて、言語は犬語ではなく英語です。ベイリーのキュートな声で話される英語の聞き取りに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
犬を飼ったことがなくても楽しめる!
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
犬を今飼っている・前に飼ったことがある人たちにとっては、 「うちのコもこんないたずらしたなー」とか「そうそう、こうすると喜ぶんだよね!」と共感できる「犬あるある」がてんこ盛り なのではないでしょうか。
私は(犬を含め動物は大好きですが)犬を飼ったことはありません。それでも「(犬って)こんなこと考えてるんだ」「こんな表情の時はこんな気持ちなんだ」「こんなことをしたいんだ」ということが分かって、とても楽しめました。いろんな犬を飼ったような気持ちになれちゃいます。
犬を飼う予定の人には特に見てほしい
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
この映画を見ると、無性に犬を飼いたくなります。が、この作品には「あ~、犬かわいい~。犬飼いたい~」と単純に思うことができない、少し重苦しいメッセージもちりばめられています。
- 犬はいつでも飼い主が思った通りの行動を取るわけではない(けっこうシャレにならないいたずらをすることもある)
- 人間よりも寿命が短いので、多くの場合飼い主よりも 先に 亡くなってしまうけれど、その悲しみを受け止められるのか
- 結局のところ、飼い主次第で犬の一生が決まってしまうけれど、犬を最期まで幸せにする覚悟はあるのか
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
また、ベイリーは大好きな飼い主のために3回も転生します。毎回違う犬種になり、違う人間に飼われるということには、 その時その時の「犬生」を大切に楽しんで生きるべきだというメッセージがある ように、私には思えました。それはもちろん犬だけでなく、人間の生き方にも当てはまることかもしれません。いろいろと学ばせてくれます。
犬だけでなく、動物全般が好きな人、興味がある人にはぜひ見てもらいたい作品です。
この映画を語るときに使える英語フレーズ
It’s a little bit of a love story as well .『僕のワンダフル・ライフ』の内容を説明するときに使えますよ。わんこと飼い主のラブストーリーとも言えます♪ちょっとしたラブストーリーでもあるよ。
Go see with your significant other would be nice.あなたのかけがえのない人と見に行くといいよ。家族と一緒にぜひ。愛犬と一緒に見に行きたい人も多いかも?
こちらは「1000時間ヒアリングマラソン」の映画コーナーからの 抜粋 です。映画を英語音声で聞き取れるようになるための練習や、ネイティブスピーカー同士の映画を見た感想なども「1000時間ヒアリングマラソン」に教材として収録されているので、興味があるかたはぜひ!
次はどんな映画を見ようかな~♪
映画情報
『僕のワンダフル・ライフ』は2017年9月29日(金)から全国で公開です!
『僕のワンダフル・ライフ』予告編 boku-wonderful.jp映画やニュースなどを使ったリスニング学習といえばこれ!
1000時間ヒアリングマラソン
1982年に開講して以来、アルク人気 No .1の通信講座。生きた英語を聞き取り、多彩なトレーニングによって「本物の英語力」を身につける教材です。ネイティブスピーカーが使うリアルな会話やニュース英語、映画のセリフなどさまざまなジャンルの素材がたくさん収録されているだけでなく、トレーニングで力が付くようしっかり導き、細やかなカリキュラムに沿って学習を進めます。
ヒアリングマラソンお試し版を500円で販売開始!
「聞ける・話せる・読める・書ける」の4技能を学ぶ問題に 取り組み 、「分かった」「できた」を実感できる「 ヒアリングマラソン体験キット 」が500円(+税)+
送料150円で登場!
さらに、「体験キット」をご購入いただいた方全員に「ヒアリングマラソン」シリーズの対象商品をお得に購入できる500円の割引クーポンをプレゼントします。この機会に、ぜひお試しください。
文・イラスト:中島もえ
イラストレーター・編集者・ライター。面白い映画を探して試写会を渡り歩く。映画鑑賞のほか、動物園や水族館、美術館めぐりが趣味。野菜作りも好きで、東京・三鷹の菜園インストラクターの資格を 取得 。 Website 、 Instagram 。
『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」
現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。
日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!
【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明