色にちなんだ日本語の言葉を思い浮かべてみたら……意外と否定的な意味に使われていて、ちょっとショック!例えば、「腹黒い」(ずる賢い)とか、「白い目で見られる」(軽蔑される)、「赤字」(欠損)、「真っ赤な嘘」(明らかな嘘)、尻が青い(未熟だ)、「青天の霹靂」(思い掛けず起こる突発的事変)・・・・・・。
色が持つ意味はいろいろありあそうですが、英語だと、どうなんでしょう?やはりネガティブな意味合いのものが多いのでしょうか。
アルクが運営する、英語コミュニティアルコムワールド内で、人生&英語学習ベテラン勢に「色にちなんだ英語」を聞いてみました!その一部をご紹介します。
アルコムワールドのみなさんに聞いてみました!
青
青は、空や海などの色ですね。精神を落ち着かせ、安心感や信頼感を与える色です。 集中力を高めたいときに身に着けるといいらしいですよ。
Out of the blue, I was awarded a present.
突然にプレゼントをもらえちゃったわ(GoingNowhereさん)
He is in the navy.
彼は海軍です
(ちっぴーなさん)
blue in the face
精根尽き果てる
(Mayabutaさん)
文中では、"I've been talking to him till [until] I'm blue in the face, but he won't change his mind."(彼とはとことん話をしているのですが、彼は考えを変えないのです)のように使われるようです。
My mother came from a blue blooded-family.
母は上流階級の出身です
(palmtreeさん)
The idea came to me right out of the blue.
突然、アイディアが浮かんだの
(エレミヤさん)
once in a blue moon
めったにない
(Horaburoさん)
満月が見られれるのは1カ月に1回だけですよね。ところが、まれに1か月に2回見られることもあるのだそうです。"blue moon"とは、このように「めったにない」満月のことをいうのだそうです。英文の中では、"It only happens once in a blue moon."(めったに起こらないよ)のように使えます。
I've got the blues.
落ち込んでいるんだ
(243さん)
I'm not feeling "BLUE" now. :D
落ち込んでなんかないよ
(なこみさん)
緑
緑は自然を象徴する色です。森林、芝生、野菜、海藻、などが緑色ですね。調和、寛容さや、良識、良心的行動、理解力をもたらすとも言われています。なるほど~、学校の黒板の色が緑色だった理由が分かる気がしました!
Just joking, but I would be green with envy if someone else was awarded a prize.
冗談だけどね、ほかの人が当選したらうらやましくて青ざめるよ
(243さん)
Boss, please give us the green light for "Project 243."
ボス、我々に「プロジェクト243」のGOサインをください
(なこみさん)
「Goサイン」を"green light"(青信号)で表すとは、面白いですね。
green-eyed monster
嫉妬
(あづささん)
シェークスピアの「オセロ」に出てくるセリフです。"O, beware, my lord, of jealousy! It is the green-eyed monster which doth mock the meat it feeds on."(嫉妬にご用心ください。それは、人の心をもてあそび、肉を食い尽くす嫉妬の魔物です)
文中ではこんな風にも使えます。"His words awoke the green-eyed monster that lives in my mind."(彼の言葉を聞いて私の心に潜んでいる嫉妬の怪物が目を覚ました)
赤
赤は、肉体的な力を表現するようです。赤い朝日や夕日、炎、血液なども、情熱的で、エネルギーを感じさせますね。勝負のときや、受験などのときに身に着けると頑張れるのだそうです。
Today is a red letter day for me(for us).
記念日、特別な日
Let's make it a red letter day!今日の日を特別な日にしよう!
(N35さん)
red herring
人の注意を別の方に向けるもの/おとり
(Keanuさん)
Uh, I guess I'd better shut up now. Otherwise she'll see red.
あ~、そろそろお口にチャックした方がよさそうだ。じゃないと彼女が激怒するからね。
(OED Loves Me Notさん)
"see red"「カッとする」とか「激怒する」という意味に使われます。
銀
銀色は、気持ちを落ち着かせたり、気持ちを整える力を持っているそうです。銀の食器やアクセサリー、時計、金属などをよく目にしますね。才能を開花したい!と思う人は、銀色のアイテムを持つといいようですよ。
Every cloud has a silver lining.
どんな困難な状況下でも良いことはある
(chipmunkさん)
「希望を捨てないで」というときに使われることわざです。"silver lining"とは、太陽の光が反射して雲のフチが輝いて見える現象を表すようです。暗雲にも輝いている部分があることから、どんな困難な状況下でも良いことはあるという意味で使われます。
金
金色は、名誉・栄光・金運を呼び込む色なのだそうです。金色のイメージは、ズバリお金ですよね。金貨、金賞、金メダル、アクセサリーなどが思い浮かびます。金運を上げたい人はぜひ身に着けて!
Stay gold, Ponyboy!
自分らしく輝いたままでいてね
(alcom-comさん)
フランシス・F・コッポラ監督の「アウトサイダー」の有名なセリフですね。Ponyboyという名前の主人公に、友人が言い残した言葉です。
白
白は、純粋さを表すのだそうです。砂糖、雲、紙、ウエディングドレスは白ですね。白にはすべてを白紙の戻して一からやり直したり、過去をリセットして新しいことを始めたいときに、縁起がいい色のようです。
white lie
たわいのない嘘
(Keanuさん)
文中では、" I'm torn between telling the truth or telling a white lie. "(真実を話そうか、罪のないうそをつこうか迷っています)などのように使います。
カラフル
"colorful"は、「色彩豊かな」とか「変化に富んだ」「生き生きした」などのように華やかなイメージで使われますね。"She has a very colorful personality. " と言えば、「彼女はとっても面白い性格なんだよ」と性格を表す表現にも使えるようです。
Live a colorful and fruitful life.
彩りのある実り多い人生を!(norizaruさん)
いかがでしたか?色が持つ意味って面白いですね。英語では、ネガティブな意味色の表現もありましたが、give the green light(ゴーサインを出す)とか、a red letter day(特別な日)などは前向きな意味で使われているものもかなりありましたね。最後に、norizaruさんの言葉を借りて、私からも"Live a colorful and fruitful life!"
皆さまどうもありがとうございました!
今回もアルコムの皆さまから多くの回答をいただきました!
GoingNowhereさん、243さん、なこみさん、N35さん、OED Loves Me Notさん、Horaburoさん、 chipmunkさん、エレミヤさん、norizaruさん、palmtreeさん、あづささん、Mayabutaさん、、Keanuさん、、ちっぴーなさん、alcom-comさん、皆さまどうもありがとうございました。
文:honeybun
GOTCHA!のエディター&ライター。
アルコムワールド事務局メンバーの一人。
動物大好き。ダンス大好き。地球大好き。