英語学習でよくオススメされるのが、「英語の歌」を使うこと。たしかに、歌はひとつひとつのフレーズが聞き取りやすいですし、やさしい単語が使われている印象ですよね。でも、歌詞カードで英語の歌詞を見てみると意味不明、日本語訳と合わせてもイマイチしっくりこない・・・と思ったことありませんか?
歌詞の言い回しには日常的でカジュアルな使い方が多いので、教科書のような典型的な文ばかりではありません。そんなときに役立つのが、英語の曲を歌うコツがわかる『英語で歌おう!』シリーズ。名曲の背景や歌詞を学べる人気シリーズです。この度、1980年代のヒット曲10曲分を収めた新刊『英語で歌おう! ‘80編』(CD付き)が登場しました!
- 作者: カン・アンドリュー・ハシモト,村松美映子,ブライアン・ペック,小倉悠加,K.C.サイモン
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 単行本
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『英語で歌おう!‘80編』で歌詞の感覚をつかむ!
本書に収録されているのは、マドンナ『マテリアル・ガール』、ケニー・ロギンス『フットルース』など誰でも聞いたことのある名曲ばかり。洋楽に詳しくなくても耳に残っている曲なので、メロディがスッと頭に入ってきます。
教養の豊かなアメリカ人ライターが歌詞を和訳し、日本人にはピンとこない英語表現や言葉遊び、比喩などを徹底的に解説 しています。歌詞の英語をより深く理解することで、歌うときの感情の込め方も変わってきます。
『マテリアル・ガール』=原料少女?
マドンナの大ヒット曲『マテリアル・ガール』。タイトルは有名ですが、その意味を すぐに 答えられる人は 少ない のでは? 英語学習者なら「マテリアル=原料、材料」などと覚えている人は多いですが、それでもタイトルにするとよくわからないですよね。実はこのタイトルの意味は「物質(物欲)ガール」。物欲の賛歌で、拝金主義のメッセージが込められているんです。「お金持ちが最高!」というこの曲が当時どのように受け入れられたのかなど、歌の背景を知るとミュージックビデオの見方も変わってきます。
”Is it cool?”と聞かれたら何と答える?
さてここで、ケニー・ロギンスの「フットルース」の歌詞の一部をすこしご紹介。
You’re playing so cool obeying every rule日本語訳はこうなりますね。Dig way down in your heart
君はすごくうまくやってるよ※歌詞および訳詞は本書P.74~77より 抜粋すべての規則 に従って さ
ここで登場する“cool”は、よくある「かっこいい」「すてきだ」という意味ではなく「問題ない」「大丈夫」という意味。もし、“Is it cool?”(その条件で問題ない?)と言われたら、“Cool.”(ないよ)と答えます。人間関係で“He’s playing cool.”といえば「あいつはうまくやってるよ」という意味です。英語の曲を聞くときに、この違いがわかったら、今度は「かっこいい」「すてきだ」の意味で、”Cool!”ですよね!
CDとカタカナ表記で、発音のコツをつかむ!
付属のCDには、原曲のキーに合わせてアメリカのスタジオ・ミュージシャンが歌ったお手本と、カラオケバージョンが入っています。 歌詞のカタカナ表記には、発音をしなかったり弱い発音になったりする部分がわかるような工夫がされています 。また、「発音のワンポイント・アドバイス」が適宜入っているのがうれしいところです。
今までなんとなく洋楽を聞いてきたという方でも、正しい発音や意味がわかったらもっと楽しいですよね。歌詞の感覚が理解できると、英語学習の大きな助けなります。この機会に、ぜひ英語の歌に挑戦してみてください!
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構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。
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