英語で「〜するつもり」「〜だろう」と言いたいとき、willとbe going toのどちらを使えばいいか迷ったことはありませんか?どちらも未来を表しますが、話し手の“心のタイミング”によって意味やニュアンスが変わります。ENGLISH JOURNALでも何度か取り上げられてきた定番テーマですが、今回は初心者・中級者にもわかりやすく、さらに未来進行形や現在進行形の未来まで含めて“完全マスター”できるように整理しました。
目次
まずはクイズ!どちらが自然?
次の文の空欄に、willかbe going toのどちらが入るか考えてみましょう。
A: The phone is ringing!
B: I ( ) get it!
(電話鳴ってる! → 私が出るよ!)I ( ) visit my parents this weekend.
(今週末は両親のところに行く予定です)Look at those clouds! It ( ) rain soon.
(あの雲を見て。もうすぐ雨が降りそう!)
willの基本:今この瞬間に「そうしよう」と決めた未来
willは、思いついたその場で「〜しよう」と決めたときや、自分の意志を表すときに使われます。
I’ll help you with your report.
(レポート、手伝ってあげるよ)I think it will rain tomorrow.
(明日は雨が降ると思う)
→ 「今そう思ったから言う未来」や、「自分の判断での予測」に使うイメージです。
be going toの基本:前から決まっている未来
一方、be going toは「すでに決めている予定」や「確実な予測」を表します。
I’m going to visit my parents this weekend.
(今週末は両親のところに行く予定です)Be careful! The shelf’s going to fall!
(気をつけて!あの棚、倒れそうだよ!)
→ 前から決めていたことや、はっきりした根拠がある未来に使います。
比較してみよう
| 状況 | 使う表現 | 例文 |
|---|---|---|
| その場で決めたこと | will | I’ll call you tonight. |
| 前から決めていた予定 | be going to | I’m going to call you tonight. |
| 話し手の“気持ち”による予測 | will | I think it will snow. |
| 状況を見て判断できる予測 | be going to | Look at the sky — it’s going to snow. |
発展①:未来進行形(will be + -ing)で「自然な予定」
未来進行形は、「その時間には、ちょうど〜していると思うよ」という“ゆるい予定”を表します。
I’ll be working tomorrow morning.
(明日の午前中は仕事をしていると思います)I’ll be staying at the Hilton during the conference.
(学会中はヒルトンに滞在している予定です)
→ “意志”よりも“流れとしての予定”を伝えたいときにぴったりです。
発展②:現在進行形で未来を表す
「きちんと決まっている予定」には現在進行形も使えます。特に、人と会う約束などでよく使われます。
- I’m meeting John at 3 p.m. tomorrow.
(明日の3時にジョンと会う予定です)
→ 「カレンダーに書いてある予定」のような確定度の高さを示します。
発展③:その他の未来表現もチェック
| 表現 | 意味・使い方 | 例文 |
|---|---|---|
| be to + 動詞の原形 | 公的・公式に「予定されている」こと | The president is to visit France next week. |
| be about to + 動詞の原形 | 今まさに〜しようとしている直前の状態 | The show is about to start. |
| be due to + 動詞の原形 | 決まった時刻・期限に合わせて起こる予定 | The flight is due to arrive at 6. |
クイズの答え合わせ
I will (I’ll) get it!
→ 今その場で「私が出る」と決めたのでwill。I’m going to visit my parents this weekend.
→ 前から決めていた予定なのでbe going to。Look at those clouds! It’s going to rain soon.
→ 雲が出ているという根拠がある予測なのでbe going to。
まとめ
- will:今その場で決めたこと、話し手の気持ちにもとづく予測
- be going to:前から決めていた予定、状況を見て判断できる予測
- will be + -ing:特定の時間に“〜しているはず”という流れの予定
- am/is/are + -ing:すでに決まっている具体的なスケジュール
英語では「未来」を表す形がひとつではありません。話し手が“いつ決めたことか”や“どんな判断にもとづいて言っているか”で使い分けるだけです。このポイントを意識して練習すれば、willとbe going toの違いも、自然と身につけられます。
