英文法が苦手な大人が楽しめる「英語ドリル」で、中学英語をやり直し

「アルクラボ」はキクタンとかヒアリングマラソンとかを作っている英語の会社「アルク」の事業について、いろいろ調べる研究所。調査員の「辛口ネコ」がサービスの特徴に鋭く迫り、独自のインタビューで 分析 します。今回は英語ドリル『21マスで基礎が身につく英語ドリル タテ×ヨコ』(「タテ×ヨコ」ドリル)に「辛口ネコ」が迫ります。

21マスで基礎が身につく英語ドリル タテ×ヨコ やりなおし英語編
<登場人物>辛口ネコアルクラボの調査員。外では辛口だが、家ではかなりの甘えん坊。

山本崇雄先生
東京都立武蔵高等学校・附属中学校教諭。「タテ×ヨコ」シリーズの監修者。

タテ×ヨコくん
「タテ×ヨコ」ドリルのキャラクター。シリーズによって鉢巻きの色を変えるおしゃれさん。

「タテ×ヨコ」ドリルってなに?

こんにちはー。アルクから英文法が苦手な大人向けのドリルが出たって聞いたんですけど、どんな本なんですかー?

辛口ネコさん、こんにちは。僕、タテ×ヨコくんです。『21マスで基礎が身につく英語ドリル タテ×ヨコ』シリーズのキャラクターなんだ。

ふ~ん、君、キャラクターという割りにはシンプルだね。線画って感じ。で、その「タテバツヨコ」ドリルってどんな特徴があるの?

いやいや、“タテヨコ”ドリル。「×」は読まないんだよ。7行×3列=21マスのドリルなの。それぞれのマスにはところどころ空欄があるんだけど、「タテ」と「ヨコ」が交差する箇所について、 指示 に従いながら空欄を埋めて英文を完成させるんだ。

「タテ」と「ヨコ」のクロスするところって意味で「×」なんだね。でもイマイチよくわかんない。実際どうやるの? 今までのドリルとどう違うの? どこら辺が画期的なの?

おっ、うわさに聞く辛口ってこれだね。でも大丈夫。ドリルについて分かりやすい動画を作ってきたよ。まずは見てみて!

なるほど、be動詞を間違えがちだったり、三単現のsを付けるの付けないの?といった問題も、このドリルを繰り返し解くことで、定着するって感じかな。

そう! 繰り返しやることが定着につながるんだ。最初に音読して、次に音読しながらライティング、最後に日本語訳を見ながら英文を口に出せるか確認するというステップを繰り返すんだよ。

「タテ×ヨコ」ドリルをやってみよう

まずは下のドリルを一緒にやってみよう。

えっと、左上にある「am」「are」「is」をタテ軸の色に合わせて、空欄に入れてくのね。I( )single. は濃い青のマスだから「am」を入れて I am single.(私は独身です) ね。で、次は水色のマスなので「are」を入れて、 You are single. (あなたは独身です) 、ふむ。次は We are single.(私たちは独身です)で、 They are single. (彼らは独身です)・・・なんだろう、独身が多いなあ。

内容は気にしないで! 指示 に従って 入れていくからどのbe動詞にするか迷わないでしょ?2列目もやってみて。

えっと、2列目も同じ 手順 だね。I am tired.(私は疲れています)、You are tired.(あなたは疲れています)、We are tired.(私たちは疲れています)・・・、ふむー、この例文を作ったときの編集者の気持ちがよくわかるね。

内容はさておいて、大切なのはただ空欄を埋めることじゃなくて、音読して繰り返し行うことなんだ。Step 2では音読をしながら、空欄に入る英語を書いてみるんだよ。そしてStep 3では「タテ×ヨコシート」で、英文を隠すんだ。日本語訳を見て英文を口に出すのを最低でも3回はチャレンジしてほしいんだ。

ふーん、シートで隠すって、この辺は「大人向け」といってもちょっと受験生の頃を思い出すね。

「タテ×ヨコ」のここがすごい!

このドリルのアイディアってどっから生まれたの?

それは、「タテ×ヨコ」ドリルを作った山本崇雄先生に聞いてみてね。山本先生、お願いします!

こんにちは、辛口ネコさん。ドリル、やってみて楽しかったかな?

うん、楽しかった。僕、三単現が苦手だから、中学時代にこのドリルをやりたかったって思ったよ。

以前、都内の区立中学校に勤務していたとき、「三単現」「不定詞」「現在 完了 」といった文法用語につまずいてしまう生徒が多かったんだ。「三人称って何?」「不定詞の形容詞的用法って?」と、疑問がふくらむと、授業は文法用語の解説になってしまうこともあって。

確かに。僕は英文法が苦手だから「不定詞の形容詞的用法」と言われても、耳が拒否するというか、あまりピンとこないな。

文法用語を解説しても、「そうか!」とはならないよね。どうにかクラス全員が達成感を感じられる英文法の教え方はないだろうか? と試行錯誤して作ったのがこのドリルなんだ。このドリルは文法用語は不要で、マスに示しているタテとヨコの英語を組み合わせて英文を作っていくんだ。

なるほど。さっきドリルをやったとき、難しく考えずに、ただ 指示 に従って 組み合わせたものを音読してたら、英文ができたんだよ。

そう、簡単だったでしょ? 誰でも簡単に英文を作りながら文法を習得していける、そんなドリルにしたかったんだ。視覚的ヒントを頼りに、単語を置き換えながら、核となる英文法を何度も繰り返していくうちに、考えるより 先に 英語が口から出てくるようになる、それが「タテ×ヨコ」ドリルの画期的なポイントなんだよ。

I am single. You are single. We are single. They are single. He is single. She is single. Tom is single.うん、スラスラ出るね。しかし、独身ばっかり・・・。

あはは。どんな場面で使えるかを想像しながら読むと、さらに楽しく効果的に練習できるよ。

「タテ×ヨコ」ドリルは、一般向けの「やりなおし英語編」「日常英会話編」と主に学生向けの「高校入門編」と、3種類あるんだ。目的に合わせて使ってみてね。

おっ、最後に宣伝をぶっ込んできたね。僕は「やりなおし英語編」かな。100ページちょっとしかないから、やり終える自信はあるよ。やり終えたら、達成感が得られそうだよね。というわけで、ありがとうございまーす。

「タテ×ヨコ」ドリルシリーズはこちら
21マスで基礎が身につく英語ドリル タテ×ヨコ やりなおし英語編
山本崇雄先生の著書はこちら
なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか
 

構成・文:Natsue Tanaka イラスト:坂木浩子

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