海外ドラマや洋書に出てくる英語のジョークで、クスっと笑えたら、うれしいしカッコいいですよね。ジョークや名言を通して、英語力を磨ける1冊を紹介します。
ジョークや名言に触れて英語力アップ!
こんにちは!ライターの尾野です。
洋画や海外ドラマを見ていて、英語のジョークや名言が今ひとつピンとこない。そんな経験はないでしょうか?
なんだかすごく面白いシーンのようだけど、よく分からないと損をしたような気持ちになりますよね。
英語のジョークが分からないのは、語彙や文法力が不足していたり、英語圏の文化になじみがなかったりするのが原因かもしれません。
言い変えれば、ジョークや名言を味わえるようになれば、英語や英語圏の文化への理解も深まるはず。楽しみながら、気軽に英語の学習ができるなんて最高ですよね!
今回紹介する本『ひらめき!英語迷言教室』は、クイズ形式で、英語のジョークや名言を58題も紹介。
さらに応用編として、自分ジョークの落ちを考えるコーナーもあり、リラックスして英語を楽しみたい人にぴったりです。
早速チェックしてみましょう!
動物園より騒がしいものは?
私が気になったのはこちらの問題です。
Forget the ( ), I feel the entire zoo in my stomach when I'm with you.
カッコの中に入るのはある生き物。答えは4択です。さて、どれでしょう?
①ants
②butterflies
③frogs
④spiders
分かりましたか?
「君といると、動物園が丸ごと胃の中に入っているみたいだ」と言っていますね。ドキドキして落ち着かないということでしょうか。
日本語だったら、「胸の中」というところですが・・・。
とにかく騒がしいようなので、③frogsかな、と思いましたが、答えは②butterfliesでした。
訳:蝶々どころじゃないんだ。君と一緒にいると、動物園中の動物がお腹にいるみたいだ。
うーん、和訳を読んでも、いまいち意味が掴めません・・・。
実は、このフレーズのユーモアを理解するには、英語の慣用表現の知識が必要なのだそうです。
have/get ?butterflies in one's stomachで、「緊張したり、ドキドキ・ハラハラしている様子を比喩的に表現したもの」。
確かに、胃の中をちょうちょが飛んでいたら落ち着かなそうです。私は虫が苦手なので特に・・・。
また、forget の意味は「忘れる」ですが、この文脈では「~を気にしない ~など大したことではない」ととらえるとよいそう。Forget the ?butterflies で「ちょうちょどころではない」となるわけですね。
このフレーズの場合、英文の意味は分かっても慣用表現を知らないと、話し手の意図を掴めません。
誰かがこんなセリフを言ってくれたときに、ピンと来なくてスルーしたらもったいない!
やはり、慣用表現はできるだけ身に付けておきたいものです。
年齢なんて気にしない?
続いてのクイズはこちら。これも4択問題です。
カッコにあてはまるものはどれでしょう?
Age is just a number. It’s totally irrelevant unless, of course, you happen to be a ( ).
①bottle of wine
②math teacher
③science book
④piece of chocolate
何となく、どれでもそれなりの意味になるような・・・。
答えは、①bottle of wine。
訳:年齢なんてただの数字。その人とは何の関係もないものよ。ただし、それがワインボトルとなれば話は別だけれど。
おっしゃれ~。ワインだと、年代物こそ価値がありますからね。
これは、Joan Colinsというイギリスの俳優の言葉。日本のお笑い芸人でも同じようなことを言っている方がいましたが、元ネタがあったのか。いろいろ勉強になります。
さて、もともと英語圏では、Age is just a number. というフレーズがよく使われるそう。
また英語では、「unlessのあとに非現実的なことを述べ、自分の考えや主張の正しさを強調することがあります」とのこと。
この言い回しを覚えておくと、応用が利きそうです。
まとめ
本書は、クイズ1問につき、答えと解説を含め2~3ページという構成。ちょっとしたスキマ時間にも、さっと読むことができます。
というと簡単そうですが、先ほど紹介した通り、なかなか深いものばかり。単語やフレーズの意外な使い方や、隠された意味を知ることもでき、「ためになったなあ」という満足感が味わえます。
暑い時季には、みっちり勉強するのはちょっと大変。本書で、リラックスして英語を楽しんでみませんか?