格闘家、作家、タレントなど、多くの顔を持つ須藤元気さんが、英会話本を出版!わずか3カ月で英語を話せるようになった自分の経験をもとに、効率的な学習法を紹介してくれています。早速、見てみましょう!
その前に・・・須藤元気さんは英語が得意なのでは?
本題に入る前に。須藤元気さんは留学歴があると聞いていたので、てっきり英語はお得意だと思っていました。そういうイメージをお持ちの方も多いのでは?
ところが本書によると、そうでもなかったようです。
格闘家としてデビューしたときは、一年間ロサンゼルスに格闘留学していたので、「逆輸入ファイター」として紹介されていました。そのおかげで、「英語ができる人なんでしょ?」と思われたときもありましたが、「なんとなく英語ができる」ふりをして日々を過ごしていたのです。留学したのが日本人が多い地域ということもあり、友だちは日本人ばかり。スーパーで買い物をするとき、カフェで飲み物を頼むときなど、パターンが決っている英会話はできるようになったものの、それ以上は伸びなかったそうです。
その後、ある出来事を きっかけ に、強く英語を話せるようになりたいと思った須藤さんは、何と 英会話学校 を設立してしまいます。
英会話学校の代表になれば、モチベーションを維持でき、ビジネスにもなり、自分の学校で勉強もできて、一石三鳥。その発想がスゴイですね!
本書には、須藤さん自身が英会話を身に付けた戦略と思考法が詰まっています。
【ポイント1】1日3時間、3カ月で基本を身に付ける
須藤さんのおすすめは短期集中。 1日3時間の学習を3カ月続ける ことで、英語でコミュケーションを取るための基本を自分の中に作り上げるのです。いわゆる日常会話というレベルなら、この期間で十分達成できると須藤さん。
題材は、自分がよく使う基本的な単語や言い回しに絞ります。
「英語をほとんど話せない」という人が第一段階で目標とする英語は、このやり方で十分身につきます。むしろ、このレベルの英語を完璧にしてこそ、次の段階が見えてくるのだと思います。短気集中で、英語のレベルを簡単に。これが英会話を習得する1つ目のポイントです。
【ポイント2】英語での自己紹介を極める
では、どんな単語や言い回しを覚えたらいいのでしょうか?
須藤さんのおすすめは「自己紹介」です。「そんなことでいいの?」と思うかもしれませんが、いざ外国人と話すとなったら、何を聞かれ、何を話すでしょうか。
ほとんどの場合は、「自分がやってきたこと、やろうとしていること」、 すなわち 自己紹介なのです。
そして、 自己紹介のフレーズにも工夫が必要 。相手が興味を持ってくれるように、もっと話を聞きたくなるように工夫してみましょう。
須藤さんは出身国の話をするとき、I’m from Japan. とは言わず、次のように言ってみるそう。
I’m from sushi country.すると相手はたいてい、 So , you mean Japan, right ?(日本人なんだね?)と答えて笑ってくれるのだとか。スシの国の出身でござる。
せっかく考えた自己紹介フレーズがなかなか口から出てこないときも、 300回ほど繰り返せば自然に出てくるようになる と、須藤さんは語っています。
【ポイント3】文法をおろそかにしない
ときどき、「日常会話なら英文法は気にしなくてOK」という耳ざわりの良いフレーズを目にしますが、須藤さんは文法必要派。中学までのレベルのもので十分ですが、初心者はしっかり復習したほうがいいそうです。
特に英語初心者の場合、文法というフレームがないと、全体のフォームが崩れます。会話というのは、ルールがあるようでないフリーダムな世界。想定外の質問や、急な話題転換が当たり前に存在する様は、まるで総合格闘技です。だから、文法という強固なフレームがないとついていけなくなります。文法を避けていると、いつまでたっても単語を羅列して済ませるようになってしまうとか。
須藤さんのおすすめは 『一億人の英文法』 。他にも、「中学英語 英文法」で検索すると、さまざまな文法書がヒットします。
なかなか英会話が上達しない人は、思い切って中学レベルの英文法を復習してみるといいかもしれません。
まとめ
1日3時間、3カ月。そして、なかなか覚えられないフレーズは300回声に出す。中学までの英文法を復習する 。本書の提案は非常にシンプルです。「そんなことで英会話ができるようになるの?」と思うかもしれませんが、実践したという人は意外と 少ない のでは?
今から始めれば、年内に十分成果が出るはず。まずは本書を手に取ってみませんか。
構成・文:川浦奈遠子(GOTCHA!編集部)
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。
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