デジタル時代の今だからこそ、自分が発する言葉や 受け取る 相手についていま一度見直す必要があるかもしれません。今回紹介する本では、脳科学者の茂木健一郎さんが、日本人が直面している、さまざまな「コミュニケーション」の問題について切り込みます。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2018/04/24
- メディア: Kindle版
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なぜSNSはすぐ炎上する?
デジタル時代の今、自分の意見をいつでもどこでも発信できるようになり、世界中の人と手軽にコミュニケーションが取れるようになりました。
便利になった反面、軽い気持ちでSNS上に投稿した発言が思わぬ事態を巻き起こした!なんてことは日常茶飯事です。
世代間ギャップ、テクノロジーの発展、思想の違いなど、さまざまな側面から「相互理解」が難しくなっている今、コミュニケーションがうまく行かないケースが増えています。
では、これからは、どのようなスタンスでコミュニケーションを取ると良いのでしょうか。本書では、茂木さん自身がSNS上で体験した「炎上」をもとに考察します。
コミュニケーションとしての「英語」
コミュニケーションをどうやって取るか?
その1つに「言葉」があります。そして言葉の1つに、「英語」という外国語があります。
茂木さんは、「英検1級」や、「国連英検特A級」も 取得 していて、学生時代も英語が得意だったそうです。そんな茂木さんが訴えるのがこれ。
日本人が英語をできるようになるためには、英語のテストを廃止せよ!では、代わりにどんなことをすれば英語を習得できるのでしょうか?
本書では一例として、「脳の英語回路の活性化する学習」が挙げられています。
具体的に は、茂木さんが15歳でカナダにホームステイした際に、ホストファミリー宅に着くやいなや、その家の子どもたちと英語で「人生ゲーム」をすることになったエピソードが紹介されています。もちろん当時の茂木さんには現在ほどの英語力はありません。それでも、 少ない 英語力をフル活用して乗り切ったそうです。
そしてこの体験が、「自分の脳の英語回路を活性化した」と 分析 した茂木さんは、「即興の英語スピーチをすること」など、英語回路を活性化する学習方法を提案しています。
コミュニケーションとしての英語も、資格としての英語も習得している茂木さんだからこその説得力がありますので、詳細は本書でチェックしてみてください。
500円でサクっと読める!
本書は、SNSや英語といった、現代人に身近な「コミュニケーション」が題材になった9本のコラムと、おまけのスペシャル対談の全10章で構成されています。
手軽に読めるので、これからのコミュニケーションの取り方について参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2018/04/24
- メディア: Kindle版
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文:末次志帆
ビール大好き高知県生まれのGOTCHA!エディター・ライター/ Webディレクター
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