TOEIC(R) L&R対策のカリスマ指導者・ヒロ前田さんが、学習者の「TOEICテストあるある」疑問や質問、悩みなどの相談にスッキリ、バッサリ答えます。さて、前田さんは今回、どんな「スッキリ」を提供してくれるのでしょう。それとも「バッサリ」?
今回のご相談
会社員(40代)/TOEICスコア 550点
それがあなたの実力です。
バッサリ辛口の解決策
英語力を上げてください。
TOEIC受験者の中には、時間が全然足りない人もいれば、余裕で足りる人もいます。
英語力が高い人ほど英語を速く読むことができ、当然、解答のヒントを見つけるスピードも速い。英語力が低ければ、より長い時間がなければ解答できないのは当たり前のことです。
英語力に見合う正解数を得るよう設計されている のがTOEICテストです。
時間が足りなくて最後の20問を解けなくなるということは、あなたの英語力がそのレベルであることを示しているだけ。何も 心配 せずに塗り絵*を楽しめばいいと思います。実力を高めることを考えずに解答数を増やしたいと望むのは虫がいい話です。
とにかく英語力を高める。
それだけを考えればいいし、 英語力を高めれば自然と時間切れにはならなくなります 。
塗り絵:リーディングセクションで時間切れになり、最後にマーク欄を適当に塗りつぶす 作業 のこと。
スッキリ優しい解決策
パート7から解き始めてみてはいかが?
安心 してください。時間が足りないと悩んでいる受験者はあなただけではありません。おそらく受験者の9割くらいは時間切れを経験しています。
簡単に実践できる解決策を1つ提案します。
あなたはリーディングセクションに 取り組む とき、パート5から始め、パート7を最後に解きますか。もしそうであれば、その 順番を変えて、パート7から解き始めると効果的 かもしれません。
残り時間が少なくなった状況でパート7を解くのと、パート5やパート6を解くのを比べてみてください。パート7に取り組んでいるとき、1問を解くのに1分かかることはありますよね。1問だけなら1分で解けても、5問を5分で解けると断言できる人はめったにいません。
目の前に現れた長い文書を読むだけでも嫌な気分になるのに、1問1問が「自分が正答できる易しい問題 かどうか 」を 判断する ことなど、短時間でできるわけがありません。これは初級者であれ上級者であれ同じことです。
でも、パート5やパート6ならどうでしょう。
文法や語彙問題であれば、1問を解くのに30秒あれば足りますよね。少なくとも、今日の自分が正答できる かどうか 判断する には30秒もあれば十分です。 単位 時間当たりの生産性が高い のです。
リーディングセクションに突入したら、真っ 先に パート7に取り組んでみてはいかがですか。 そうすることでスコアを伸ばす人を何度も見てきました 。
ただし 、試験本番でいきなり試さないでください。 事前に 模試を使って練習し、慣れておくことが大事ですよ。
お知らせ ">T’z英語ラウンジからの お知らせ
僕が運営している大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」では、今月(2017年10月)、2つのTOEIC対策イベントを 実施 します。
T’z公式Webサイト の「 セミナー・イベント情報 」をご覧ください。
ヒロ前田(ひろ まえだ)
TOEIC受験力UPトレーナー。神戸大学経営学部卒。大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」経営。2003年5月に講師として全国の企業・大学で指導を開始。2005年にはTOEICを教える指導者を養成する講座をスタートし、トレーナーを務めている。2008年グランドストリーム株式会社を設立。TOEICの受験回数は100回を超え、47都道府県で公開テストを受験する「全国制覇」を2017年5月に達成。 取得 スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEICRテスト 究極の模試600問』(アルク)、『TOEICRテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(KADOKAWA)、共著に『TOEICRテスト 新形式問題やり込みドリル』(アルク)等がある。
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